2022年釜山国際映画祭、キム・ジソク賞を決めるノミネート作品として『コントラ』のアンシュル·チョウハン監督『DECEMBER』が、選出されたことがわかった。
長編第2作となる『コントラ』で、2019年タリン・ブラックナイト映画祭のグランプリ受賞、ジャパンカッツ (2020) にて大林賞受賞を受賞、その後劇場公開され多くの反響を呼んだ日本を拠点に活動するインド人映画監督のアンシュル·チョウハンの最新作『December』は、17歳で殺人を犯し懲役20年を言い渡され た少女の再審を巡る法廷映画。加害者である少女視点からだけではなく、被害者両親の視点も織り 交ぜることで、両者の苦悩をリアルに描き、刑罰と少年犯罪の狭間に潜む闇を描いている。
主演は『義足のボクサー』などで国際的な活躍が注目を集める尚玄と、2020年『台風家族』『ひとよ』などの演技でブルーリボン賞助演女優賞を受賞したMEGUMIが、裁判によって再び引き合わされることとなった元夫と妻を演じている。そのほか、映画『渇き。』で女優デビューを果たし、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に出演の他、映画『眠る虫』では主演を務めた松浦りょうが加害者少女役で出演。
キム・ジソク賞は、映画祭の創立メンバーで、プログラムディレクターを務めた故キム・ジソクを称えると共に、アジア映画の現代的地位を反映した最も魅力的な映画に与えられるために2017年に制定された賞で、2021年のキム・ジソク賞は、今回の「DECEMBER」でも主演を務める尚玄が主演したブリランテ・メンドーサ監督『義足のボクサー』が受賞している。
尚玄にとっては、2年連続の主演作での受賞への期待も高まります。
また、去年までキム・ジソク賞は、「アジアの窓部門」でノミネートされた中の10作品がキム・ジソク賞にノミネートされるという形態だったが、今年からは釜山国際映画祭を代表する二大コンペ部門の1つとなり、韓国映画を含む多数のアジア映画から8作品のみ選出される「ジソク部門」として新設され、その中から2作品がキム・ジソク賞を受賞することとなる。三作目以上の監督作が対象で、アジア全域、韓国映画を含む膨大な応募からの選出は快挙そのものとなる。
【キャスト】
尚玄 MEGUMI 松浦りょう
藤森慎吾 生津徹 清水拓藏 真矢ミキ
監督 アンシュル·チョウハン
脚本 (英語)ランド·コルター
脚本翻訳(日本語)茂木美那
プロデューサー 山下貴裕 茂木美那 アンシュル·チョウハン
撮影監督 ピーター·モエン·ジェンセン
編集 アンシュル·チョウハン
音響 大竹修二
音楽 香田悠真