富山県出身・在住で弱冠23歳の伊林侑香監督が初めてメガホンをとった長編劇映画『幻の蛍』が、本日7月9日(土)に新宿K’s cinemaにて公開。初日舞台挨拶が行われ、伊林侑香(いばやし・ゆか)監督[23]、主演の野岸紅ノ葉(のぎし・このは)さん[14]、出演の菊池亜希子(きくち・あきこ)さん[39]、吉沢悠(よしざわ・ひさし)さん[43]が登壇いたしました。※[]は年齢

画像: (c)「幻の蛍」製作委員会

(c)「幻の蛍」製作委員会

日程:2022年7月9日(土)12:10の回 上映後
場所:新宿K’s cinema
登壇:野岸紅ノ葉、菊池亜希子、吉沢悠、伊林侑香監督
MC:東紗友美(映画ソムリエ)

 富山県出身・在住で弱冠23歳の伊林侑香監督が初めてメガホンをとった長編劇映画『幻の蛍』。第33回フジテレビヤングシナリオ大賞で佳作を受賞した伊吹一氏によるオリジナル脚本をもとに、2021年に全編オール富山ロケにて撮影を敢行しました。
100名を超えるオーディション参加者の中から富山県在住の野岸紅ノ葉が主人公・中川かなた役に、池田埜々耶がかなたの妹・有田すみれ役に抜擢され、岩井堂聖子、菊池亜希子、吉沢悠ら実力派キャストが脇を固めているほか、富山出身の椿原愛も出演。新人監督×新人俳優による瑞々しい新たな青春映画として、今年3月に開催された第17回大阪アジアン映画祭 インディ・フォーラム部門にも出品され好評を博しました。

6月24日より富山先行公開を行っていた本作ですが、本日7月9日に晴天の中、東京公開初日を迎えました。新宿K’s cinemaにて実施された初日舞台挨拶には、出演の野岸紅ノ葉さん、菊池亜希子さん、吉沢悠さん、伊林侑香監督が登壇いたしました。

映画初出演にして主演を務めた野岸紅ノ葉さんは、伊林監督の演出方法について「監督はすごくフレンドリーで友達みたいにたくさん話してくださって、かなたの心情などを一緒に話して考えてくださいました。私の意見も取り入れてくださる方だったので、私の思うかなたも反映されていて、優しい方だなという印象です。」と笑顔で昨年の撮影について振り返っていました。
伊林監督は撮影時のエピソードについて、「撮影前から役作りで野岸さんとすみれ役の池田埜々耶さんには役としての日記を書いてもらっていました。かなたがどんな一日を過ごしたか、すみれがどんな一日を過ごしたかっていうのを毎日書いてもらうことによって、好きな色だったり好きな食べ物だったり…という深いところで役作りをしていただきました。」とキャラクター作りへのこだわりについて語っていました。
かなたの母親・中川奈保役を演じた菊池亜希子さんは、「この映画の中にある大人の事情について、悶々と私自身も考えながら・・・だけどやっぱりその映画では描かれていないけど、親だけどそれぞれ自分自身であるっていうのがあって、それはやっぱり曲げられないんだけど、二人とも共通して子どものことを愛しているってそこだけはずっと同じで、その家族の形って本当にいろいろあるんだと思います。この家族にとってはこの形がベストなんだろうなという、これから先どうなっていくかはわからないけれど、そういう今の一番いい形で子供たちをそれぞれの気持ちで愛しているっていう部分がセリフというより眼差しとかで伝わったらいいなと思っていました。」と映画を通じて込めた思いを伝えていました。
脚本を初めて読んだ際の印象について、かなたの父親・有田和樹役の吉沢悠さんは「一番最初に読ませていただいた時に、姉妹の話でひと夏の思い出みたいな内容なので『となりのトトロ』みたいだなと思ったんですね。で、タイトルが『幻の蛍』だったので、『となりのトトロ』と『ホタルの墓』は同時上映だったっていうのを思い返して、すごいエネルギーのある映画になるんじゃないかな?っていう風に思いまして、まだその時は仮タイトルだったんですが、そのままにしてほしいと思ってそれをプロデューサーに伝えました。」と述懐。
 演技経験の少ない野岸さんと池田さんとの共演について「大変なことはなかったか?」という質問に対して、吉沢さんからは「僕は全くなかったですね。二人とも天才女優なんでやりやすかったです。大人だと、こういう風に見せようかな?という部分があったりしますが、そういうのが全くなくて。」と答えがあり、野岸さんは「嬉しいけどびっくりです、ちょっと変な感じ」と照れる場面も。菊池さんからも「やりやすいというか、自分の経験とかを本当に脱ぎ捨てなきゃいけないなっていう、かなたとしてすみれとしてそこにいるっていうことに私も向き合わなくちゃって。試写で見た時も、私が見てないところでこんな表情をしていたのか?っていう、かなたとして存在してるっていうのがどうやったらできるんだろうなと思っていました。映画としては富山という設定にはっきりしてるわけではないので、富山弁ではなく標準語に近い言葉にしているのに、かなたの言葉になってるっていうのは、リアルですごいことだなと思っていました。」と称賛。
今回の再会を振り返って、菊池さんから「”前髪切ったね”って、ぱっと会った瞬間に気付いて嬉しくもそうちょっとほんのちょっとだけど気づけたっていうのがお母さんになれてたかなって思いました」という微笑ましい場面も。

舞台挨拶の終盤には、野岸さんと菊池さんが好きなアイドルの話題が現場で盛り上がったというエピソードが語られ、MCが「ちなみにどなたですか?」と問いかけると、「ハロー!プロジェクトですね。紅ノ葉ちゃんのお母さんと私が同世代だからかと思ったけどそうじゃなくて、(紅ノ葉ちゃんが)自分でたまたま見て最近ハマってるって言ってて、すっごい嬉しくて、こうやって娘と好きなもので盛り上がるって一番平和だなと思って、楽しくなりました」と振り返っていました。

画像: 日程:2022年7月9日(土)12:10の回 上映後 場所:新宿K’s cinema 登壇:野岸紅ノ葉、菊池亜希子、吉沢悠、伊林侑香監督 MC:東紗友美(映画ソムリエ)

映画『幻の蛍』予告編

画像: 映画『幻の蛍』予告編 www.youtube.com

映画『幻の蛍』予告編

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<『幻の蛍』>
中川かなたは14歳の中学生。 両親の離婚により、転校した学校にも馴染めず日々を過ごしている。夏休みに入り、かなたはやることもなく母・奈保のスナックを手伝う毎日。 そんなある日、母から 「夏休みの思い出作りに、おばあちゃんち行ってくれば?」と提案される。気乗りしないまま祖母・吉乃の家を訪れたかなただったが、 そこで待っていたのは離れ離れになった妹の有田すみれだった。久しぶりの再会に無邪気に喜ぶすみれとは対照的に、素直になれないかなた。
どこかすれ違う姉妹だったが、 妹の願いから今の季節には現れないはずの蛍を探しに行くことになる。田を駆け、川を渡り、森を抜けた先に現れた奇跡とは。
夏休みの終わりに、煌めく思い出と消えることのない絆を取り戻す。富山を舞台に 現代の新しい家族の在り方を今一度考えるきっかけになるハートフルな冒険譚。

<出演>
出演:野岸紅ノ葉 池田埜々耶 岩井堂聖子 山口詩史 椿原愛 保坂直希 
/ 菊池亜希子 吉沢悠 ほか

監督:伊林侑香 
脚本:伊吹一 
撮影・照明:渡辺浩章 録音:北野愛有 青石太郎 大町響槻 川越梨央 
衣装・ヘアメイク:河合里美 助監督:内田知樹 松本大翔 種村晃汰 
制作:水守里帆 平野五月 ポスター撮影:坂本欣弘 スチール:URARA テオ イールイ 
料理監修:伊林陽子 題字:緒形直人 
主題歌:中山うり 「ホタル」(A.O.I/Tuff Beats) 作詞/作曲 中山うり オリジナルサウンドトラック:All Music Produced byモリマツコウスケ/作曲・編曲 Misii

プロデューサー:福田賢志 保坂直希 
制作プロダクション:合同会社コトリ 
配給・宣伝:イハフィルムズ

(c)「幻の蛍」製作委員会
(87分/5.1ch/ヨーロピアンビスタ/カラー/デジタル/DCP)

公式Twitter:‎https://twitter.com/hotarumaboroshi

7月9日(土)より新宿K’s cinemaにて公開

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