ひと夏の甘くて苦い恋を描いた映画『スウィートビターキャンディ』を2022年7月15日(金)に下北沢K2、池袋シネマロサほか全国公開いたします。
監督は、第29回東京国際映画祭に出品された『太陽を掴め』(2016)で劇場長編デビュー、『女流闘牌伝 aki-アキ-』(2017)で商業映画デビューをし、映画界にインパクトを起こし続けている中村祐太郎。今作は2年ぶりのオリジナル脚本による長編作となります。
小川あんが主演&主題歌をつとめ、石田法嗣、田中俊介出演で送る、甘くて苦いひと夏の恋。
いつも一緒にいる家族を、すごく遠くに感じる時がある。仲良くなった友人と、急にうまく話せなくなる時がある。自分の気持ちも、相手の気持ちも一瞬一瞬で変化し、確かなものを掴めない。日々、そんな悩みに苛まれて孤独を感じていた高校生・サナエ(小川あん)は、家政夫の男(石田法嗣)に初めて恋をした。男にどれだけ失望しても溶けることのない、少女に芽生えた恋心。男を知り、自分を知り、甘くて苦い想いはやがて、少女の中でキャンディのように溶けていく……。
子供と大人の間で揺れる女と、どこにも居場所のない男の、みじめで可笑しい心を描く青春偶像劇が誕生した。
主演を務めるのは、デビュー以降、数多くの映画・ドラマ・CMに出演し、2018年1月に映画『ピンカートンに会いにいく』(監督:坂下雄一郎)が公開、同月公演の舞台「目頭を押さえた」では初主演を務め、近年の主な映画作品に、『天国はまだ遠い』(監督:濱口竜介)などで活躍する小川あん。今作では主題歌を歌唱しその・・・・・の歌声を披露。小川演じるサナエが恋をする男を演じた石田法嗣は、2005年公開の主演作『カナリア』(塩田明彦監督)で第60回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞、その後、自分の視野を広げるために2度の留学をし、独自の存在感で物語をひっぱっていく。そして彼らをとりま人々に、『タイトル、拒絶』(20/山田佳奈監督)、Netflix
映画『彼女』(21/廣木隆一監督)や、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演する田中俊介、『わたし達はおとな』(22/加藤拓也監督)の清水くるみら若手実力派俳優達が顔をそろえた。
この度、本作の場面写真とキャストからのコメントが解禁となりました。
小川あん演じる高校生・サナエが出会う家政夫を演じた石田の思い詰めた表情や、田中俊介演じる・・・がサナエに対して・・・・を感じさせるシーンなど、3人が織りなすケミストリーが淡く一夏の恋の行方を想像させるととともに、サナエがタイプの違うふたりの男性の間で揺れ動く甘く切ない情景が思い浮かぶ。
<小川あん・コメント>
「私もはじめは映画を心待ちにしてる1人の観客でした。映画館でその奇跡の瞬間を何度も目撃しては憧れて、スクリーンに映し出されるその奥に、たくさんの人が関わって大切に温めてきたことを俳優という仕事を介して知ることができました。この作品を作り上げたことを誇りに思います。」
<石田法嗣・コメント>
「やっと公開が決まり嬉しいですね。
名古屋での暑い夏と、撮影の大変さを思いだされます。
私が演じた祐介という役は、限られたセリフと気持ちを上手く吐き 出せない役でどこか身近で・・・でも自分ではない不思議な役でした。 そして、物語に必死で立ち向かった俳優たちのひと夏の記憶のようになってる本作。多くの方々に観てもらえる事を願っています。
ありがとうございました。」
<田中俊介・コメント>
「4年前の夏でしたね。灼熱の中での撮影だった記憶があります。中村監督と僕は同い年。当時28歳でした。現場を走り回り身振り手振り汗だくになりながら演出してくださる中村監督を信じ、駆け抜けた夏。懐かしいです。撮影を終え、劇場公開までに4年。難産でしたね。でも無事に完成し、こうして皆様のもとへ。よかったです。本当に。」
『スウィートビターキャンディ』予告編
【あらすじ】
サナエ(小川あん)は、今年大学受験を控えている女子高生だ。
ただ、同性のグループであったり、人と交わるのが少し苦手である。
”大人にならなくちゃ”と、自分でも思ってはいるけれど、中々うまくはいかない。
夏休みになり、東京の大学に通っている姉が帰ってくると、サナエも受験を控えている手前、両親の都合で家に家政夫を雇うことになる。
家政夫の裕介(石田法嗣)は、無骨で少し恐く感じる。謎が多いと周りも言っている。けど、彼を知っていくうちに、どこか自分と似ている部分や、重なる思いに気づき始める・・・。
それは、サナエの”甘い”初恋であるとともに、裕介の”苦い”思い出を巡る、旅の始まりであった―。
■CAST
小川あん 石田法嗣
田中俊介 清水くるみ 松浦祐也 町田マリー
蒼波純 若杉凩 片岡礼子
■STAFF
監督:中村祐太郎
脚本:小寺和久 中村祐太郎
主題歌:「そういう風の吹きまわし」 町あかり
エグゼクティブプロデューサー:大高健志
企画・プロデュース:中村祐太郎 宮田雅史
撮影・照明:池田直矢 / 録音:小川武
衣装:松田稜平 / ヘアメイク:菅原美和子 / 編集:冨永圭祐 / 助監督:ジョン・ヒジリ / ラインプロデューサー:佛木雅彦
製作・配給:MotionGalleryStudio
2022 /日本/ 107分/アメリカンビスタ/ 5.1ch /カラー/デジタル
©MotionGalleryStudio