『ダラス・バイヤーズクラブ』、ヴァネッサ・パラディ主演の『カフェ・ド・フロール』他のジャン=マルク・ヴァレ監督作品『C.R.A.Z.Y.』を7月29日(金)より劇場公開いたします。
アカデミー賞3部門受賞の『ダラス・バイヤーズクラブ』、ヴァネッサ・パラディ主演の『カフェ・ド・フロール』他、数々の名作を世に送り出してきたジャン=マルク・ヴァレ監督。2021年12月、その生涯を終えた監督による不朽の名作『C.R.A.Z.Y.』が7月29日(金)より劇場公開。
本作に寄せては、「一生に一本でいい、こんな映画を作りたい、作らなければと思う映画に出会うことがある。『C.R.A.Z.Y.』も、そんな映画の一本であると思いたい」と語っている。監督が「深く感銘を受けた」と語る脚本のフランソワ・ブレの家族構成や実体験を基に、カナダ・ケベックの中流家庭で育った監督自身の体験も反映されている本作。5人兄弟の4男として育ち、男らしくあれと語る父親の理想を体現したいという切実な思いから、同性に惹かれていく自身の内面を否定し続けてきた主人公ザック。彼のアイデンティティ確立までの旅路が、音楽、反抗、ユーモアをもって語られる。青春の躍動感と彩りに溢れた本作は、トロント国際映画祭最優秀カナダ映画賞、イリス賞13部門受賞ほか、多くの映画祭で称賛を以て迎えられたほか、2005年の作品ながら、Rotten Tomatoes100%を記録し続けている。
この度、本作の日本版予告編が解禁。1960年の12月25日に誕生したザック。赤子の彼を見たがる兄が伸ばした手によって、父ジェルヴェの腕から落下してゆくー。ショッキングな映像と、「物心がついたころからクリスマスが嫌いだった」という彼の独白からスタートする。成長するにつれ、父親の理想の息子でいられなくなっていくザックの姿と、「あいつは変わっちまった」と嘆く父親。3人の「クソ」な兄たち、中でも”天敵”の次男レイモンとの衝撃的な乱闘のカットも繰り出される。軍で働き音楽を愛する、友達の平凡な親とは全く違う、世界一の父親―。父の望む姿でありたいという思いと、それに抗う衝動。「普通になりたい」と零す彼の下した決断は―。“エネルギッシュで魅力的”( Miami Herald )、”最高のサウンドトラックと躍動感”’(Variety)という評の通り、ユーモアと切実さに満ちたザックの独白、そしてデヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、ローリング・ストーンズ、パッツィー・クラインらによる、60~70年代を彩る楽曲が、映画本編に更なる輝きを与えている。
『C.R.A.Z.Y.』予告編
【ストーリー】
1960年代の保守的な家庭で、5人兄弟の4男として育ったザック。「特別な子」と呼ばれた彼は、軍で働き音楽を愛する父親と過保護気味の母親、それぞれ文武に秀でた兄2人、問題だらけの次男を観察しながら幼少期を過ごす。やがて思春期に足を踏み入れる1970年代。ザックは同性に惹かれ始めた自らのアイデンティティと、男らしくあれという父親の価値観の間でもがくようになる。
監督:ジャン=マルク・ヴァレ『ダラス・バイヤーズクラブ』
出演: ミシェル・コテ、マルク=アンドレ・グロンダン、ダニエル・プルール
2005/カナダ、モロッコ/フランス語、英語/カラー/129分 映倫:PG12
後援:カナダ大使館、ケベック州政府在日事務所
原題:C.R.A.Z.Y.
配給ファインフィルムズ