第 73 回カンヌ国際映画祭 オフィシャルセレクション選出!
―オスカーフランス代表・最終選考作品ー

カンヌに彗星の如く現れた、2つの若き才能による強烈なデビュー作!
消えゆく世界で、少年がたぐり寄せる光とはー

第 73 回カンヌ国際映画祭の<オフィシャルセレクション>初監督作部門に選出、デビュー作にも関わらず第 93 回米アカデミー賞R国際⻑編映画賞フランス代表の最終選考まで突破!
圧倒的な映像美と世界観で世界中のメディアから絶賛されたフランス・パリ郊外を舞台にしたかつてないエモーショナルな⻘春映画『GAGARINE/ガガーリン』(2月25日公開)。

この度、主人公ユーリが、ディアナを演じる注目の若手女優リナ・クードリを介して、カラックス作品の常連!風変わりな廃品業者のジェラールを演じる超個性派俳優ドニ・ラヴァンと、出会う瞬間を切り取った本編特別映像を解禁されました。

画像: 『GAGARINE/ガガーリン』本編特別映像 youtu.be

『GAGARINE/ガガーリン』本編特別映像

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映像は、ユーリ(アルセニ・バティリ)が、風変わりな廃品業者のジェラール(ドニ・ラヴァン)と取引し、 ガガーリン団地を自らの手で補修するための資材を手に入れるシーンから始まる。「ハロゲン電球 37 個、電球型蛍光灯 58 個、蛍光灯 25 個・・・」矢継ぎ早に欲しいものを要求するユーリ。自分が育った場所であり、愛おしい思い出がいくつも刻まれたこの場所を何としても守りたいユーリは、親友のフサームと共に建物のあちこちを自主的に点検し、電球の交換や配線の修理を行っているのだ。しかし、それは、未だ帰らぬ母との思い出が詰まった<この場所>を守るためでもあったー。辛い気持ちを隠しながら母の置いていった貴金属をお金に変えるユーリが、その一つの中から、自分と母の写真をそっと取り出す様子も切ない瞬間となっております。

画像: ©2020 Haut et Court – France 3 CINÉMA

©2020 Haut et Court – France 3 CINÉMA

ジェラールをユーリに紹介したのは、彼が、かねてから惹かれていたロマの少女・ディアナを演じるリナ・クードリ。『ハピチャ 未来へのランウェイ』(2020)や、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2020)、『オートクチュール』(2021)など話題作への出演が続き、ネクストフローレンス・ピューの呼び声も高い注目の若手女優です。ほか、カラックス作品の常連として知られるドニ・ラヴァンの唯一無二の存在感も必見!

舞台はフランス・パリ郊外に実在、「地球は⻘かった」の言葉で有名な宇宙飛行士ガガーリンに由来する名前を持つ<ガガーリン>公営住宅。16 才のユーリは、この赤レンガの大規模な団地の名前に導かれるかのよう に宇宙飛行士を夢見、そして、かつて自分を置いていった母の帰りを信じて待ち続けていた。そんな中 2024 年パリ五輪開催のため老朽化したガガーリン団地の解体計画が持ち上がる。ユーリは帰らぬ母との大切な思い出が詰まったこの場所を守るため、友だちのフサームとディアナと一緒に取り壊しを阻止するために動き出す ―。
自由を愛する少女ディアナとの初恋や親友フサームとのかけがえのない友情により、少しずつ成⻑していくユーリ。しかし間もなく取り壊されるガガーリン団地と呼応するかのように、彼自身も自分の“世界”の喪失と再生に、葛藤する。募るユーリの思いはどこへ向かうのか―。
監督は、本作が⻑編デビューとなるファニー・リアタール&ジェレミー・トルイユの男女2人組。団地が建設された 1960 年代当時の時代背景やそのインパクトのある外観、ロシアの宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンから名づけられている事に興味を持ったことが本作を制作するに至った経緯だと語る。

「<ガガーリン>団地は貧しい人々が住む極地的なエリアだ。メディアはこの地域の治安の悪さばかりを取り上げる。フランスでは、本作のような映画を<Film du banilieue>(郊外の映画)と呼び、その映画に描かれているもの全てについて、ある種の新しいジャンルであるかのように言う。しかし、それは違うと思っている。 そこには様々な語られるべきストーリーがある。たまたま貧しい古い建物が立ち並ぶエリアに住んでいるだけなのだ」「団地に住む子供たちの中には、外界と交流をしたがらない子もいるが、本作の主人公のユーリにとって、団地は宇宙船で、宇宙船から外に出れば自由になれる、息が出来ると思っている、ただ団地は彼の母のお腹の中と同じ。なかなか外に出る勇気が持てない。(団地を)そういう存在として描いた」と言い、特定の地域に住む子供たちについてステレオタイプな描かれ方について疑問を抱いた彼らは、解体前のガガーリン団地で実際に撮影を行い、ノスタルジックで幻想的な映像美の中に、繊細な若者の心の機微を見事に映し出すことに成功しました。
主演は、本作で見出されたアルセニ・バティリ。スクリーンデビューとは思えない程の高い演技力で主人公の揺れる心情を体現し、第 17 回セビリヤ・ヨーロッパ映画祭ほか各国の映画祭にて主演男優賞を受賞、他キャストに注目の若手女優リナ・クードリ(『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン 別冊』) 、さらにレオス・カラックス作品の常連ドニ・ラヴァンが特別出演!かつてないエモーショナルな⻘春映画が誕生いたしました。

『GAGARINE/ガガーリン』予告編

画像: 映画『GAGARINE/ガガーリン』予告編 youtu.be

映画『GAGARINE/ガガーリン』予告編

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【ストーリー】

パリ東郊に位置する赤レンガの大規模公営住宅“ガガーリン”。この場所で育った 16 歳のユーリは部屋の天体望遠鏡から空を観察し、 宇宙飛行士になることを夢見ていた。老朽化と 24 年パリ五輪の為に取り壊す計画が上がった団地では、次々と住人の退去が進むが、ユーリは帰らぬ母との大切な思い出が詰まったこの場所を守るため、友だちのフサームとディアナと一緒に取り壊しを阻止しようと動き出す―。自由で明るいディアナに恋心を抱き、彼女や親友フサームとのふれ合いの中で、不器用ながらも少しずつ成⻑していくユーリ。消えゆく世界に留まりたい、 団地から抜け出して夢を追いかけたい気持ちとの間で揺れるユーリは、団地解体の刻が迫るなか、空っぽになった無人の住宅を大好きな宇宙船に改造して守る事を決意する。

監督:ファニー・リアタール&ジェレミー・トルイユ
出演:アルセニ・バティリ、リナ・クードリ、ジャミル・マクレイヴン、ドニ・ラヴァンほか
2020|フランス|98分|カラー|シネスコ|5.1ch|フランス語|原題:Gagarine 配給:ツイン

2022.2.25(金)新宿ピカデリー、HTC有楽町ほか全国ロードショー!

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