ジョン・カーペンター監督の特集上映「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」が、2022年1/7 (金)から1/27(木)の3週間限定で、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺にて開催することが決定いたしました!

画像1: 『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.

『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.

スクリーンというタイムマシーンで、80年代カルチャーの金字塔J.カーペンターの世界へ!

SF・ホラー作品でカルト的な人気を誇る《ホラー映画の帝王》ジョン・カーペンター監督。『遊星からの物体X』(82)、『クリスティーン』(83)など数々の名作を生み出し、多くの映画ファンに愛される名匠の一人。40年以上にわたってシリーズが続く、伝説のホラー映画『ハロウィン』の最新作『ハロウィンKILLS』(21)では、音楽を手掛け、ミュージシャンとしても活躍している。そんなカーペンターの熱狂的ファンであることを公言するのは、J・J・エイブラムス、クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エドガー・ライト、ここ日本では、黒沢清監督、大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズのゲームデザイナー・小島秀夫と鬼才のビッグネーム揃いだ。
レトロスペクティブ2022まで残り5日と迫った今回は、ジョン・カーペンター作品に登場する、クセ強めの敵キャラを紹介!

ジョン・カーペンターがこの世に生み出した
クセ強め!だけどなぜか憎めない敵キャラたち一挙紹介!

アカデミー賞最優秀歌曲賞を受賞した伝説のミュージシャンが悪の親玉!?

男性の顔の絵低い精度で自動的に生成された説明どんな映画にも必ず“敵キャラ”が存在する。有名どころで言うと『ハロウィン』(78)のマイケル・マイヤーズ、『エルム街の悪夢』(84)のフレディ・クルーガー、『スター・ウォーズ』シリーズ、シスの暗黒卿パルパティーンなどが挙げられるだろう。今回紹介するのは、レトロスペクティブ2022で上映される3作品の敵キャラたち。作品をより一層際たてる、まさにスパイス的な存在の彼らの魅力に迫る!

「ニューヨークのデューク、ナンバーワンの男!」と大統領に言わしめた『ニューヨーク1997』(81)のラスボス、デューク。音楽を爆音で鳴らし、シャンデリアとミラーボールをつけたキャデラックで颯爽と登場する。右の頬をピクッと動かす癖や低音ボイスがなんとも恐ろしい。最後の最後まで主人公スネークを追いかけるその姿はまさに野獣。そんなデュークを演じたのはミュージシャン、アイザック・ヘイズ。『黒いジャガー』(71)のサントラ「SHAFT」はグラミー賞映画・テレビサウンドトラック部門最優秀賞、アカデミー賞最優秀歌曲賞を受賞。さらに全米アルバム・チャートで1位となり60週連続チャート・インを果たすと俳優業にも専念。『ゴールデン・ヒーロー/最後の聖戦』(88)や『シャフト』(00)、さらにTVアニメ「サウスパーク」(97〜)では声優も務め話題となった。ソウル音楽界に革命を起こした伝説のミュージシャン、ヘイズが演じた悪役デューク。

画像2: 『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.

『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.

その手下にはカーペンター映画の“悪の顔”と呼ばれた男、フランク・ダブルディがロメロ役で異彩を放つ。これでもかと髪を立てたパンクスヘアーにヴァンパイアのような尖った歯。不気味な立ち振る舞いは強烈なインパクトを残した。「30秒で帰らないと殺す」と言い、カウントダウンを刻む登場シーンが印象的だ。大学時代に見た舞台劇をきっかけに役者を志したダブルディは、『ジョン・カーペンターの要塞警察』(76)でカーペンターと初タッグを果たし、凶悪なストリートギャングのリーダーを演じた。アイスクリーム屋にいた少女に銃を構える姿は緊張が走る。その5年後、『ニューヨーク1997』(81)で悪漢ロメロを見事に演じ切った。

画像3: 『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.

『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.

100年前の怨みを晴らすために霧と共に現れ、何やら刀や鍬のようなものを持ちアントニオ・ベイの住民に襲いかかる亡霊たち。敵の顔が霧で隠れて見えない、どこから襲ってくるか分からない、この “見えない恐怖”を最大限に活かした演出は、『ザ・フォッグ』(80)を名作ホラーと言わしめた要素の一つとされている。亡霊なのに家に侵入するときは律儀にノックするシーンにクスッと笑ってしまうが、終盤、亡霊たちがラジオDJスティーヴィー・ウェインを四方から襲うシーンは圧巻。夜眠れなくなった人も多いはず。

画像: 『ザ・フォッグ』 © 1979 STUDIOCANAL All Rights Reserved.

『ザ・フォッグ』 © 1979 STUDIOCANAL All Rights Reserved.

一見どう見ても人間の姿をしているが特殊なサングラスをかけた瞬間、地球侵略を目論むドクロ顔エイリアンTHEY“奴ら” に変わる。奴らの地球侵略をユニークに描いたSFスリラー『ゼイリブ』。スーパーで優雅に買い物をするエイリアンや美容院で髪をセットするエイリアン、ニュースキャスターのエイリアンとなんとも愉快に映るが、主人公ネイダがエイリアンを見分けられると知った瞬間、彼らが集団で迫ってくるシーンはかなり不気味だ。周囲には「服従せよ」、「消費せよ」、「眠ったままでいろ」といったサブリミナル風の看板が立ち並び、空飛ぶ偵察機で監視され、さらに警察官ですら奴らの仲間になっている。知らない間に侵略されていたという末恐ろしい世界が広がっている。

画像: 『ゼイリブ』 © 1988 STUDIOCANAL S.A.S. All Rights Reserved.

『ゼイリブ』 © 1988 STUDIOCANAL S.A.S. All Rights Reserved.

デューク、ロメロ、亡霊、エイリアン。愛すべき敵キャラたちが集結!
この冬はジョン・カーペンターで決まり!続報にご期待ください!

ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022/オリジナル予告編

画像: ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022/オリジナル予告編 youtu.be

ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022/オリジナル予告編

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『ニューヨーク1997』
監督・脚本:ジョン・カーペンター 
出演:カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ、アイザック・ヘイズ   
1981年/アメリカ/99分/原題:Escape from New York

『ザ・フォッグ』
監督・脚本:ジョン・カーペンター 
出演:エイドリアン・バーボー、ジェイミー・リー・カーティス、ジャネット・リー 
1980年/アメリカ/89分/原題:The Fog

『ゼイリブ』
監督・脚本:ジョン・カーペンター 
出演:ロディ・パイパー、メグ・フォスター、キース・デヴィッド           
1988年/アメリカ/94分/原題:They Live

1月7日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町/新宿武蔵野館/UPLINK吉祥寺にて 3週間限定公開 

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