ファッション雑誌『ELLE Japon(エル・ジャポン)』を始めとする「ELLE」グループは、12月18日(土)、SDGsをテーマにした配信イベント「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」を初開催しました。本イベントは、特設ページ、『ELLE Japan』公式YouTube、ELLE ACTIVE!公式Twitterからライブ配信、また、公式Instagramからは出演者やゲストによるアフタートークも配信し、複数のプラットフォームを横断する「ELLE グループ」初の立体的な配信イベントとなり話題を集めるとともに、大いに盛り上がりました。
14:00から開催された本イベントのスタートを飾ったのは FASHION【MODEL TALK】「冨永愛×森星 ポジティブマインドの作り方」。
日本を代表するトップモデル、冨永愛さんと森星さんが、人生のターニングポイントやコンプレックス、チャレンジ精神やその原動力について自身のエピソードを交えながらスペシャル対談を行った。
冨永さんは、10代で単身海外にモデルとしてチャレンジした経験を振り返りながら、「つらいことの中の学びってすごく多い。成功と同じくらい失敗することもあるけれど、失敗の中から学ぶことは成功から学ぶことの10倍以上あるんですよね。そこで得た学びや悔しい気持ちが、パワーの源になる。悔しい思いって絶対に無駄じゃないんです」と語った。
一方、コンプレックスは?という質問に森星さんは、「ファミリーというバックグラウンドの中で、ずっと”自分ってなんだろう?”と悩んでいた時期があったんです。でも私にとって家族はすごく大きな存在で否定することはできないし、それが自分という存在を作ってくれていると思うと同時に、"自分は自分”と吹っ切れたことで、人と比べず、それぞれ好きなことをやればいいって思うようになったんです。よく考えてみると、コンプレックスが自分の個性なのかもしれないです」と語った。
15:30からのBEAUTY【ELLE CLEAN BEAUTY AWARDS 2021】(エル クリーンビューティアワード2021)では美容賢者とエルが選ぶサステナブルなベストコスメのうち、金賞を受賞した9品を発表。
ゲストのMattさんが受賞コスメや美容のこだわりなどビューティトークを繰り広げました。またMattさんによるスペシャル音楽ライブも。ピアノの弾き語りで、会場を魅了しました。
18:00からはCINEMA【ELLE CINEMA AWARDS 2021】(エル シネマアワード2021)
ELLEが独自の視点で選定する映画賞で2015年より始動している本授賞式。今年は新設された「ELLEACTIVE! for SDGs賞」含むの5つの賞と作品賞の6部門が発表され、各受賞者からのコメントムービーが到着しました。
今年最も輝いた女優に贈られるエル べストアクトレス賞では、女優としてさらに飛躍した年となった国民的女優・有村架純さんが受賞。受賞作『花束みたいな恋をした』を含め、2021年は大型作品からドキュメンタリーまで全部で6本もの出演映画が公開。他にも舞台にドラマにと常に話題となっていた一年でした。本受賞にあたって「この度は本当にありがとうございます。皆様が選考されるなかで、自分を思い浮かべてくれたというのが嬉しいなと思いました」と喜びを語った。
また今年最も輝いた男性に贈られるエルメン賞には、北村匠海さんが受賞。主演を務めた映画『東京リベンジャーズ』は今年の実写日本映画の興行収入1位を記録。ボーカルをつとめるバンド「DISH//」で第72回紅白歌合戦の出場が決定、そしてフォトグラファーとしても活動するなどマルチな活動ぶりにも注目を集めました。本受賞にあたって「素直に嬉しいです。目の前にあるものを自分なりに真摯に取り組んできた結果、こういう評価をしていただたというのは本当にやりがいも感じますし 糧になります」とコメントしました。
最も優れた監督に贈られるエルベストディレクター賞では、監督作『偶然と想像』が第71回ベルリン国際映画祭にて銀熊賞を受賞、また『ドライブ・マイ・カー』でも第74回カンヌ国際映画祭にて日本映画としては史上初となる脚本賞受賞を果たすなど、世界から絶賛され、「ミニシアター・エイド基金」など、コロナ禍で困窮する映画界をサポートする活動なども行っている濱口竜介さんが受賞。本受賞にあたって「とても光栄に思っています。2021年ベストディレクターというとても大きな賞を頂いて感激しています。ありがとうございます。」とコメントしました。
また今後活躍が期待される若手に贈られるエル・ガールライジングスター賞にて、同受賞者の濱口さんが監督を務める『偶然と想像』に出演、他にも、『花束みたいな恋をした』『街の上で』と今年は3本の映画に出演。作品を重ねるごとに女優として新たな側面を見せ、日本映画界での存在感を増している古川琴音さんが受賞。本受賞にあたって「うれしいです。いただけてとてもありがたく思っていますし、これからも頑張っていきたいなと思います」とコメントをしました。
そして、今年新設された、映画界でSDGs的な役割を果たした映画人に贈られるELLE ACTIVE! for SDGs賞では、俳優、監督として精力的に活動するうえ、2014年からは移動映画館「cinéma bird」プロジェクト、そして発起人として昨年立ち上げた「ミニシアターパーク」の活動など、苦境に陥った映画界や劇場、観客をサポートする取り組み、監督作『フードロア:Life in Box』、『ゾッキ』などでは現場に託児所を設けたことでも話題になった齊藤工さんが受賞。本受賞にあたって「恐れ多い気持ちと同時に、SDGsという言葉が僕もどこまで理解しているのか試されている気もしていまして、賞の受賞の真意みたいなものはいただいた後に試されるといいますか、とても意義のある賞をいただいたと思っています」とコメントしました。今年のエルシネマの受賞者では、有村架純さんと齊藤工さんに、「ティファニー」のジュエリーを着用するなど、華やかな姿での授賞式となりました。
≪ELLE CINEMA AWARDS 2021受賞者≫
【エル ベストアクトレス賞】有村架純
受賞作:『花束みたいな恋をした』
【受賞理由】
大ヒットした菅田将暉とのW主演映画「花束みたいな恋をした」をはじめ今年はドキュメンタリーから大型映画まで全部で6本もの出演映画が公開。他にも舞台にドラマにと、女優としてさらに飛躍した年となった。
【受賞コメント】
受賞作『花束みたいな恋をした』では、企画の段階から再び脚本の坂本裕二さんと監督の土井裕泰さんとご一緒できるということで、本当に楽しみで、お相手も貴重な同い年の菅田将暉さん。今の私たちに何ができるだろうかと撮影をするなかで、すごく考えましたし、映画界を盛り上げたいなっていう気持ちもすごくありました。2021年は、去年撮りためていた作品たちが世の中に飛び立つ年となってコロナで公開が延期になっていたものがたまたま今年に重なって多くの作品を発信することができて、タイミングと運ってあるんだなと実感しましたし、もしかしたら『花束みたいな恋をした』もコロナ禍でなかったら、ここまで皆様の心に残ることができなかったかもしれないですし色々なめぐりあわせとか目に見えないものを信じてもいいのかなとか希望を感じるような1年になりました。映画は、初めて出させていただいたときから、みんなで作っていくという過程にすごく魅力を感じてお芝居をすることは映画でもドラマでも舞台でも同じなんですけど、監督やスタッフや役者さんの本気をみせていただける場所と、映画には感じていて それを間近でみられることが幸せに思います。プロの技を学んだりして 刺激をもらって 吸収していく、それができるのが映画独特の世界かなと思います。来年には、2021年に撮影した作品も来年公開になりますし、待っている作品もあるので、変わらずひとつひとつの作品に誠実に向き合っていきたいなと思いますし、作品に出合うことだったり 人に出会うことだったり、出会いにときめきを持つことを忘れたくないなといます。
【エル メン賞】:北村匠海
受賞作:『東京リベンジャーズ』
【受賞理由】主演映画「東京リベンジャーズ」が今年の実写日本映画の興行収入1位を記録。アーティストしてはDISH//で紅白歌合戦の出場が決定、そしてフォトグラファーとしても活動するなどマルチな活動ぶりにも注目。
【受賞コメント】
2021年は、役者だけではない活動もいっぱいある中で目まぐるしい一年でしたね。いろいろ背負う瞬間が多かったなという印象です。また本当にいろんな人に出会えた一年だったなと思います。自分にとって、音楽と芝居だけでいったら100:100で自分の中では比重を置いて、そういう中で、役者でなし得たことが音楽にも作用しているし、音楽で見てきた景色も芝居だったりフォトグラファーでもそうですし他にもいろんなマルチなことしていくなかで、いっぱい作用していくようになりました。僕だけじゃない世界が広がってて、いろんな人に助けられた部分もありますね。
受賞作『東京リベンジャーズ』では、まずひとつは今年(実写映画の興行収入)一位というところで、それを僕らの世代で作れたというのは、本当に大きいなと思っています。これは日本の映画の歴史としてみても、僕らの時代を一個確立したのかもしれないな、というタイミングでもありました。その真ん中に立たせていただくということもとても光栄です。こうやってちゃんと結果にでるというのは、僕らの熱量とそれをみてくれた方たちっていう全員の熱がひとつになった瞬間なのかなと思います。来年は、役者としても控えている作品もあるし、バンドとしても10周年の記念のイヤーだったり、あっという間にまた12月になってるんだろうなって気はするんですけど、いわゆるもう一度学ぶ年にできればなと思っています。
【エル ベストディレクター賞】濱口竜介
受賞作:『ドライブ・マイ・カー』・『偶然と想像』
【受賞理由】
第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞含む4冠を獲得した「ドライブ・マイ・カー」、ベルリン国際映画祭では「偶然と想像」で銀獅子賞を受賞と、名立たる国際映画祭で栄冠に輝いた。「ミニシアターエイド基金」など、コロナ禍で困窮する映画界をサポートする活動なども行っている。
【受賞コメント】
2021年は、1年の間に2本の長編を完成させるというのは自分の人生の中でもはじめてだったと思うのですが、それは、それぞれいろいろな形で評価をいただいて、自分にとってはとてもキャリアの中でポイントになる年になったのではないかと思っています。ベルリンとカンヌ映画祭は、両方の映画祭から熱気というものをすごく感じました。ベルリンの方は2月冬の時期だったものを6月の野外会場でやるということでやっていて、これは本当に映画祭の知恵というかなんとか映画とリアルな観客を出会わせるそれが映画祭の責任であるということを考えに考えた結果の選択だったのかなと思いました。一方でカンヌの方では会場観客も満員になっていたりして、どちらも本当に映画と観客がリアルで出会うという大切さをすごく感じました。映画祭ということも受賞するということもありがたいことですけれども、本当に一本一本淡々と作ってきたというところがあるのでこれからも淡々と作っていきたい。来年は、公私共に休みたいと思っています。2021年は2本続けて作品を完成させるっていうことがあったので、そのおかげで(とてもたくさん)いろいろなお仕事をいただいているということはあるので、ひとまずは休もうかなと、そしてそれがインプットの期間になるんじゃないだろうかと思っています。
【エルガールライジングスター賞】古川琴音
受賞作:『偶然と想像』
【受賞理由】
2021年は、『花束みたいな恋をした』『街の上で』『偶然と想像』の3本の映画に出演。作品を重ねるごとに女優として新たな側面を見せ、日本映画界での存在感を増している。今後の期待も込めての授与。
【受賞コメント】
2021年は、まだ自分が成長している実感というのがなかなか持てなくて、成長の途中だと思うのですが、たくさんの幅広い役をやらせていただいて、いろんなチームに加われて、とても恵まれた1年だったなと思います。この前できるようになったことが、今回通用しないなって思うことがあったり、掴んだと思ったら逃げていくような、そういう感覚がすることもあって、一概に掴み切れたとか、ここは成長できたとか言えることはまだないです。受賞作『偶然と想像』では、今の自分のお芝居をするうえでの基盤を、濱口監督には作っていただけたなと思っています。撮影したのは2年くらい前で、撮影当時は、自分が参加した作品が世界的に観ていただける考えずに演じていたので、監督と他のキャストの皆さんで作り上げたものの結果かなと思っています。(自分が)濱口さんが作る作品の世界にちゃんと入っているなと思って。見る前はとてもハラハラしてたんですけど、そういった意味では少し安心しました。私がいろいろな映画を見て思うことは、生きるうえで、タフに生きるためのパワーを映画から教えてもらうことが多いなと思ってます。2022年は1月からミュージカルに初挑戦で、1月から挑戦することがたくさんあるので、まだ目の前のことでいっぱいいっぱいで、計画ができないというか一年を見通せていないんですが、目の前の仕事に誠実に続けていきたいですね。
【エル アクティブfor SDGs賞】齊藤工
受賞作:『ゾッキ』
【受賞理由】
俳優、監督として精力的に活動するうえ、2014年からは移動映画館「cinéma bird」プロジェクト、そして発起人として昨年立ち上げた「ミニシアターパーク」の活動など、苦境に陥った映画界や劇場、観客をサポ監督作『フードロア:Life in Box』、『ゾッキ』や主演作のNetflix「ヒヤマケンタロウの妊娠」では現場に託児所を設けたことでも話題に。
【受賞コメント】
受賞させて頂き、恐れ多い気持ちと同時に、SDGsという言葉が僕もどこまで理解しているのか試されている気もしていまして、賞の受賞の真意みたいなものはいただいた後に試されるといいますか、とても意義のある賞をいただいたと思っています。
2021年は、自分の限りにむかっての人生設計みたいなものから、自分がいなくなった未来に何が残るかを意識しだしたのが去年だったので、(それまでに)ライフワークとしてやっていた移動映画館だったり、ミニシアターパークだったりっていう活動と自分のマストっていうのが見つかった1年ではありました。現在、映画制作の現場で託児所設置の提案をしているのですが、
最も感じるのが女性のスタッフさん、キャストの方もそうですけど、妊娠、出産、子育てのプロセスと、現場というものがあまりにも乖離していて、引退していく才能を僕ですらたくさん見てきました。前例がないと日本ってシステムがなかなか変わらないので、本当に小さなのろしですけど、託児所が現場にあれば、1つ何かが解決するのではと思いました。(もちろん)今回このような光栄な賞をいただいた真意のわかる一年であると思いますし、もっと先になんであの人だったんだろうっていうことをELLEさんをはじめこの動画を見てくださってる方に恩返しをしていくというか自分の活動だったり、ということでお返ししていくという想いはあります。でも唯一自分のことは嫌でもずっと付き合っていかなきゃいけない対象なので、愚かさとか醜さとかもわかってる自分の行動がこれからも全てだなと思っているので、いただいた賞に相応しい人間の行動を起こしていきたいなと強く思っています。
20:00からの本イベントのラストを飾った ART【NIGHT MUSEUM TOUR】森美術館ナイトミュージアム・ツアー「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力」では、71歳から106歳(!)まで、世界がリスペクトする“おばあちゃん”アーティスト16人を紹介する大人気の展覧会を、森美術館館長・片岡真実さんの解説で巡るオンラインツアーが開催されました。スペシャルゲストには三吉彩花さんも参加しました。
オープニングで、ELLEとJO1によるSDGsをテーマにした新シリーズ動画がスタートすることを発表。初めてその予告編が公開されました。本企画は、SDGsをポジティブに実現させていくためのGOOD NEWS(良いニュース)を、未来を担うZ世代代表であるグローバルボーイズグループ「JO1」がレポートするという内容で、2022年1月配信予定となっています。
また「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021」全配信中には、『#好きだからもっと』を合言葉にSNSでの投稿企画も行われ、一人一人の好きから、持続可能な未来のための情報とアクションを一緒に考える機会として、配信を見ている視聴者参加型のイべントとなりました。「JO1」のメンバー10人も本企画に参加、メンバーそれぞれの「#好きだからもっと」のコメント動画をイベント中に配信しました。
最後にエル グループ 編集局長 兼 エル・デジタル編集長 坂井佳奈子より「初のオンライン形式の大型イベントとしてエルらしいポジティブなメッセージをお伝えすることができたと思います。つい受け身になりがちなサステナブルの問題を、自然なかたちで自分の日常に取り入れていく、2022年はそんな新しいフェーズへ向かう年にしていきましょう」とイベントを締めくくりました。
<ELLE ACTIVE! For SDGs(エル アクティブ フォー エスディージーズ)とは>
「あなたが見たい変化に、あなたがなる」
ELLE(『エル・ジャポン』、『エル・デコ』、『エル・グルメ』、『エル・マリアージュ』『エル(デジタル版)』、『エル・ガール』)では、媒体上やSNSでの情報発信、そして、6年継続開催した女性をエンパワーメントするイベント「ELLE Women in Society(エル ウーマン・イン・ソサエティ)」を通じて、環境問題や社会問題に関する情報を数多く発信してきました。そこで得られた知見をもとに、サステナビリティの情報をより多面的かつ継続的に発信するプラットフォーム「ELLE ACTIVE !」を本年立ち上げ、メディアとSNSを中心にSDGsの関連情報を多面的に発信するほか、SDGs達成への取り組みに注力する企業やブランドをパートナーとして、ともに社会課題の解決に寄与する情報発信を行っています。
「ELLE ACTIVE! For SDGs」:
https://www.elle.com/jp/elle-active
「ELLE ACTIVE! For SDGs」公式Twitter:
https://twitter.com/elleactive_jp