フランスの名女優イザベル・ユペールが第34回東京国際映画祭コンペティション部門の審査委員長に決定!

第34回東京国際映画祭が来たる10月30日(土)~11月8日(月)に開催される。

会場を昨年までの六本木から日比谷・銀座・有楽町エリアに移転し、プログラミング・ディレクター(市山尚三氏)の変更や部門の改変など、大きなギヤチェンジが行われた今年は、昨年、コロナ禍で見送られたコンペティション部門が復活!

2021年1月以降に完成した長編映画を対象とする今年のコンペティション部門は、113の国と地域からの応募作1,533本の中から選ばれた15作品(日本からは松居大悟監督作『ちょっと思い出しただけ』、野原位監督作『三度目の、正直』の2作品が選出)を上映する予定で、その栄えある審査委員長にフランスを代表する国際派の名女優イザベル・ユペールの就任が決定し、彼女から映画祭にメッセージが寄せられた。

なお、ユペール委員長率いる審査員メンバーは、映画監督&脚本家の青山真治、映画評論家&プログラマーのクリス・フジワラ、プロデューサー&キュレーターのローナ・ティー、映画音楽作曲家の世武裕子の総勢5名で、各賞の発表はクロージングセレモニーで行われる。

画像: Photo by Yoko KIKKA

Photo by Yoko KIKKA

〈イザベル・ユペール:メッセージ〉
第34回東京国際映画祭のコンペティション国際審査委員の委員長に選ばれたことを光栄に思います。東京国際映画祭は世界で最も重要な映画祭の一つであると、私は大いに尊敬してきました。素晴らしい文化と堂々たる映画史を誇る国、日本に再び迎え入れてもらえる喜びを感じています。
これまで世界各地の映画祭で審査委員長を務めてきましたが、様々なバックグラウンドを持ちながら映画への愛でつながった才能ある仲間たちと自分の視点を共有する経験はいつも刺激的です。今回の映画祭の成功をお祈りするとともに、他の審査員の皆さんと一緒に劇場で今年の入選作を拝見することを楽しみにしています。本当に何と幸運なことでしょう。

〈イザベル・ユペール:プロフィール〉
1953年3月16日、パリ生まれ。舞台やテレビ出演を経て1972年に映画デビュー。『レースを編む女』(77/クロード・ゴレッタ監督)で英国アカデミー賞新人賞受賞。『主婦マリーがしたこと』(88/クロード・シャブロル監督)、『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(95/クロード・シャブロル監督)でヴェネチア映画祭女優賞受賞。『ガブリエル』(05/パトリス・シェロー監督)を含む全キャリアで、ヴェネチア映画祭特別獅子賞(生涯功労賞)に輝く。『ヴィオレット・ノジェール』(78/クロード・シャブロル監督)、『ピアニスト』(01/ミヒャエル・ハネケ監督)でカンヌ映画祭女優賞受賞。 『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(95/クロード・シャブロル監督)、『エル ELLE』(16/ポール・バーホーベン監督)でセザール賞受賞。 第62回カンヌ映画祭では審査委員長を務めた。

(Text by Yoko KIKKA)

吉家 容子(きっか・ようこ)
映画ジャーナリスト。雑誌編集を経てフリーに。
シネフィルでは「フォトギャラリー」と気になるシネマトピックをお届け!

This article is a sponsored article by
''.