兄弟、夫と妻、親と子──問題にぶつかりなから゙も日常をひたむきに生きる、ちょっと可笑しな大人たちの姿が胸を打つ。ほろ苦くて、あたたかい、家族の絆をめぐるフラン ス流ラブ&コメディ『ローラとふたりの兄』が 2021 年 12 月 10 日(金)ヒューマントラ ストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開となります。

ジャン=ポール・ルーヴ監督の長編4作目となる本作は、作家であり脚本家のダヴィッド・フェンキノスとの再びタッグを組み、 人々の日常を精妙かつユーモラスに描いて観る者の共感を誘うと同時に、地方のプチ・ブルたちの生活を捉えるカメラは皮肉なフランス社会の明暗をも浮き上がらせる。“実生活”を見つめ続けてきた J.P.ルーヴ流の繊細で味わい深い人生ドラマを紡ぎあげた。
主人公・ローラ役を演じるリュディヴィーヌ・サニエは、兄たちを母のように世話するしっかり者の妹を等身大のキュートさで演じ、新 たな魅力を発揮している。職人気質で不器用な次男・ピエール役には、幅広い役柄をこなす抜群の演技力で次々に公開作が 絶えない人気俳優ジョゼ・ガルシア。また、俳優としても活躍するルーヴ監督自身が、ロマンチストで神経質な眼鏡士である長男・ブノワ役をつとめている。その他、ローラの恋人役にはラムジー・ベディア、ブノワの妻役にはポーリーヌ・クレマンなど、実力と魅力あふれるベテラン俳優たちの豊かなアンサンブルが堪能できる一作となった。

ポスタービジュアルは、「家族も、人生も、ままならなくていとおしい」というコピーに、ローラ、ピエール、ブノワの三兄妹が並んだカットは、本編のコミカルなやりとりを連想させる。そして、三兄妹にとって大切な存在である登場人物たちの劇中カット。さらには物語にアクセントを添えるサブキャラクターたちが LOLA の文字を囲むように添えられ、さまざまな人間模様を期待させる、フランスらしいムード漂うポスタービジュアルとなっている。

画像: © 2018 NOLITA CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - FRANCE 2 CINEMA

© 2018 NOLITA CINEMA - LES FILMS DU MONSIEUR - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - FRANCE 2 CINEMA

予告映像は、デート中に「君の弱点を教えて?」と尋ねられて「兄が二人いるわ」と答 えるローラ(リュディヴィーヌ・サニエ)の言葉から始まる。弁護士のローラは、しっかり者 であるがゆえに、まるで母親のように“ちょっと困った”二人の兄の世話を焼いてしまい、 自分ひとりで苦労を抱え込んでしまう性格だ。 続くシーンでは、長男ブノワ(ジャン=ポール・ルーヴ)と次男ピエール(ジョゼ・ガルシ ア)の“ちょっと困った”様子が伺える。ブノワの結婚式、花嫁サラ(ポーリーヌ・クレマ ン)の名前を「サンドラ」と言い間違えて会場の空気を白けさせるピエールに、「恥ずか しい」と呆れ顔の息子ロミュ(ガブリエル・ナカーシュ)。月に一度の両親のお墓参りで も、まだ弟の失態を根に持っているブノワとピエールが言い争っていると、「静かにしてくれ」と苦情を寄せる老人。それに対して「ど うせみんな死んでるよ」と不謹慎なセリフを堂々と言い放つブノワ。終いには、恋人ができたことを報告するローラに、兄たちは「早 まるな よく考えろ」と過保護ぶりを発揮して、ローラの幸せムードを台無しに......。 一方で、そんな厄介な兄たちも、ローラと同様にそれぞれ人生の問題を抱えている様子が描かれる。しかし、辛いときには誰かが 不意に心を軽くするような言葉を投げかけてくれる──「泣くほど辛いなら 無理するのやめれば?」「難しいことはコーヒーを飲ん でから考えましょう」「俺は兄貴なんだ 頼っていいんだよ」「あなたがいてくれてよかった」「人生どうにかなるよ」。ときどき嫌気が差 すようなことがあっても家族も人生も愛にあふれている、そんなあたたかなメッセージを投げかけるような予告編となっている。

映画『ローラとふたりの兄』予告

画像: 映画『ローラとふたりの兄』予告編(Long ver.) youtu.be

映画『ローラとふたりの兄』予告編(Long ver.)

youtu.be

<STORY>
フランス西部の都市・アングレーム。弁護士のローラ(リュディヴィーヌ・サニエ)にはちょっと困った2人の兄がいる。眼鏡士のブノワ(ジャン=ポール・ルーヴ)と解体業者のピエール(ジョゼ・ガルシア)。三兄妹は死別した両親の墓参りで月に一度は集まることが習慣になっている。ある日、ブノワの三度目の結婚式、大遅刻をしてきたピエールの失礼なスピーチが原因で兄弟喧嘩が勃発。そんな中、ピエールは深刻な仕事のトラブルを抱え、新婚早々ブノワは妻とすれ違うことに。そして、離婚調停の依頼人だったゾエール(ラムジー・ベディア)との恋が始まったローラは病院で“ある事実”を告げられて......。

■監督:ジャン=ポール・ルーヴ 『愛しき人生のつくりかた』
■出演:リュディヴィーヌ・サニエ ジョゼ・ガルシア ジャン=ポール・ルーヴ ラムジー・べディア ポーリーヌ・クレマン フィリピーヌ・ ルロワ=ボリュー フラン・ブリュノー ガブリエル・ナカーシュ
2018 年|カラー|フランス|105 分|原題:Lola et ses frères|英題:Lola&Her Brothers|字幕翻訳:手束紀子|
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
配給:サンリスフィルム、ブロードメディア
宣伝:サンリスフィルム
■公式 Twitter @lola_and_bros
■公式 Instagram @senlisfilms
■公式 Facebook @senlisfilms

2021 年 12/10(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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