“正しさ”とは何なのか?
ドキュメンタリーディレクターの由宇子は究極の選択を迫られる――

三年前に起きた女子高生いじめ自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子は、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、学習塾を経営する父から思いもよらぬ“衝撃的な事実”を聞かされる。大切なものを守りたい、しかしそれは同時に自分の「正義」を揺るがすことになる――。果たして「“正しさ”とは何なのか?」常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる...。

主演は、『火口のふたり』(19)で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、本作でスペインのラス・パルマス国際映画祭で最優秀女優賞に輝いた瀧内公美。脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』(20)の河合優実、『かぞくへ』(16)の梅田誠弘、さらに日本映画界屈指のバイプレイヤー 光石研ら。監督・脚本は、『かぞくへ』(16)が高く評価された春本雄二郎。そして、長編アニメーション『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の片渕須直がプロデューサーとして参加している。

『由宇子の天秤』予告編公開

画像: 映画『由宇子の天秤』予告編 youtu.be

映画『由宇子の天秤』予告編

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この度公開された予告編は、取材に向かうドキュメンタリーディレクターの由宇子の後ろ姿から始まり、冒頭から緊迫感に満ちている。3年前に起きた「女子高生いじめ自殺事件」を追う由宇子。取材者たちから発せられる「誰が本当の加害者か」、「報道が殺したんですよ」という言葉――彼女はテレビ局の方針と対立を繰返しながらも、事件の真相に迫りつつあった。

一方で、父の経営する学習塾を手伝う由宇子。ドキュメンタリーディレクターの顔とは打って変わり、生徒には柔和な表情を見せる。そこで、由宇子は一人の女子高生・萌(メイ)と出会うが―。“そして、すべてを狂わす”という不穏なテロップ、そして父に携帯のカメラを向け詰め寄る由宇子の姿…。父が起こした衝撃の事実、生徒・萌(メイ)の抱える秘密、「女子高生いじめ自殺事件」の“もうひとつ”の真相が、畳み掛けるように映し出される。一体、何が真実なのか? 常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子に迫られた、究極の選択――。そして待ち受ける衝撃の結末とは? 最後まで展開が読めない、衝撃的な映画を期待させる内容となっている。

超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作は、三大国際映画祭のベルリン国際映画祭をはじめ、世界の映画祭を席巻中!

画像: ©️2020 映画工房春組
©️2020 映画工房春組

絶賛コメント到着

本作に惚れ込んだ第一線で活躍する映画監督、俳優、ジャーナリストらから、早くも絶賛コメントが到着した。

『由宇子の天秤』は、第4回平遥国際映画祭において、多くの人々を驚かせ、観客賞を獲得した。
春本監督の映し出す世界は、全てが静かで穏やかである。
しかしそこにはある種の魔法の力が存在し、我々は無意識のうちに、
主人公の内なる世界の奥深くへと導かれ、衝撃を受ける。
そこで我々がバランスを保つことは困難だろう―。
――ジャ・ジャンクー(映画監督)

ここ数年の中で、最もくらった日本映画だ。
正義とは、社会においての矛盾を解き明かすことか?
自分の大切なものを守りぬくことか?
自分の在り方を考えさせられ、後に尾を引く。
――行定勲(映画監督)

無知や無関心を煽る社会システムと、暴徒化する知性と正義感との間に、
由宇子の心の天秤はゆれている。
倫理や道徳に揺さぶられながら、バランスを保とうと必死にゆれている。
細部まで心と魂のこもった
極めて非凡な作品に出会った。 
――池松壮亮(俳優)

「伝える」仕事に携わる自らを、深く省みずにはいられなかった。
自浄作用を失ったメディアには、最初から天秤の「軸」などないのかもしれない。
人の人生を「素材」として翻弄し、後は背を向けるだけならば。
――安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)

国家や社会がどうしようもない状況だと感じる毎日、実はそれを生み出しているのは私たち自身ではないのか。
そして、それを変えられるのも私たち自身なんじゃないのか。この映画に告げられた気がする。
俳優たちの存在が素晴らしい。それを導き、ともに斬りこんだスタッフの静かな熱量。頭がさがった。
――瀬々敬久(映画監督)

『由宇子の天秤』は9月17日(金)渋谷ユーロスペース他全国順次ロードショー

出演:瀧内公美 、河合優実、梅田誠弘、松浦祐也、和田光沙、池田良、木村知貴、前原滉、永瀬未留、河野宏紀、根矢涼香、川瀬陽太、丘みつ子、光石研
脚本・監督・編集:春本雄二郎
プロデューサー:春本雄二郎、松島哲也、片渕須直
キャスティング:藤村駿/ラインプロデューサー:深澤知
撮影:野口健司/照明:根本伸一/録音・整音:小黒健太郎/音響効果:松浦大樹
美術:相馬直樹/装飾:中島明日香/小道具:福田弥生/衣裳:星野和美/ヘアメイク:原田ゆかり
製作:映画「由宇子の天秤」製作委員会/製作協力:高崎フィルム・コミッション
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
配給:ビターズ・エンド
2020年/日本/152分/カラー/5.1ch/1:2.35/DCP

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