第74回カンヌ国際映画祭(7月6日~17日)クラシック部門(以下、カンヌ クラシックス)にて『夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版』(英題:Demon Pond)の上映が決定いたしました。

松竹は、昨年2020年に、映画製作を開始して100周年を迎えました。その記念プロジェクトの締めくくりとして、1979年に公開した篠田正浩監督・坂東玉三郎主演作品『夜叉ヶ池』を4Kデジタルリマスター版として42年ぶりに蘇らせました。

カンヌ国際映画祭での上映は、インターナショナルプレミア上映となる予定です。

2004年よりカンヌ国際映画祭の一部門として設立されたカンヌクラシックス。
文化遺産としての作品のショーケース、また過去の名作の再発見、修復された偉大な作品のお披露目などを目的としています。本年のカンヌクラシックスに選出された旧作は、日本の『月は上りぬ』(1955年、田中絹代)ほか、『黒いオルフェ』 (1959年、マルセル・カミュ)、『神の道化師、フランチェスコ』 (1950年、ロベルト ・ロッセリーニ)、『ふたりのベロニカ』(1991年、クシシュトフ・キェシロフスキ )、 『オーソン・ウェルズのフェイク』(1973年、オーソン・ウェルズ)、 『マルホランド・ ドライブ』(2001年、デイヴィッド・リンチ)など合計24本です。なお、本年はドキュメンタリー作品も6本上映されます。

また、6月11日(金)から開催された上海国際映画祭「TRIBUTE TO MASTERS」部門では、篠田監督の特集上映が行われ、 『暗殺』『心中天網島』『はなれ瞽女おりん』『写楽』『乾いた湖』『鑓の権三』の6作品を上映。「TRIBUTE TO MASTERS」では篠田監督のほか、作曲家・映画音楽家のエンニオ・モリコーネ特集(10作品)、 フランスの名匠クリス・マルケル特集(8作品)、ハンガリーの映画巨匠 ヤンチョー・ミクローシュ特集(5作品)、中国の名優Sun Daolin特集(6作品)も開催され、世界の巨匠に並んで、 篠田監督の作品が海外でも高く評価されています。

画像1: ©1979/2021 松竹株式会社

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篠田正浩監督より、喜びのコメントが届きました!

カンヌ国際映画祭クラシック部門で、42年ぶりに蘇った「夜叉ケ池」が上映されるという知らせが届きました。
この作品が世界の映画史の中で<古典(クラシック)>になったのかと実感しました。
現地でその瞬間に立ち会えないことは残念ですが、「夜叉ケ池」が時代を超えて新しい観客と出会えることは、私の90年の人生の中でも大変嬉しいことです。

『夜叉ケ池』4Kデジタルリマスター版

篠田正浩監督、坂東玉三郎主演の傑作が42年ぶりに蘇る!
幻想文学の礎を築いた泉鏡花の原作を、『梟の城』(99)や『スパイ・ゾルゲ』(03)などで知られる巨匠・篠田正浩監督が、1979年に取り組んだ意欲作。当時歌舞伎界を一世風靡していた女方の坂東玉三郎が初めて映画に出演し、村に暮らす女性・百合と 夜叉ヶ池の竜神・白雪姫の二役を演じて妖艶な世界を表現した。公開から42年の時を経て、4Kデジタルリマスター版で蘇る。

画像2: ©1979/2021 松竹株式会社

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海外ロケ&日本の特撮技術を駆使した圧巻の大洪水シーン!
日本の特撮技術の基礎を築いた特撮監督の矢島信男の指揮のもと、大船撮影所のステージを大改造して作ったセットで、50ト ンもの水を使い大洪水シーンを実現。クライマックスの洪水シーンの撮影のために、ブラジルのイグアスの滝やハワイを始めとする 海外ロケも敢行され、まさに圧巻の光景!

画像4: ©1979/2021 松竹株式会社

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画像5: ©1979/2021 松竹株式会社

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スコセッシ監督も絶賛!
当時、本作を観たマーティン・スコセッシ監督は、篠田監督への手紙の中で、「玉三郎の演技と、あなたが彼を素晴らしく演出した 手法に魅了された」「玉三郎が演じた百合を超えるのは、玉三郎が演じた夜叉ヶ池の白雪姫の他にない」と絶賛。

画像6: ©1979/2021 松竹株式会社

©1979/2021 松竹株式会社

さらに、7月10日(土)にはユーロスペースでの特集上映 「篠田正浩監督生誕90年祭 『夜叉ヶ池』への道 モダニズム ポップ アート そしてニッポン」 にてジャパンプレミア上映が決定。
14日(水)にはブルーレイの発売も決定しています。

篠田正浩監督生誕90年祭『夜叉ヶ池』への道
モダニズム ポップアート そしてニッポン

上映期間
2021年7月10日(土)~30日(金)
上映劇場
ユーロスペース

上映作品

『夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版』
『私たちの結婚』
『涙を、獅子のたて髪に』
『乾いた花』
『暗殺』
『心中天網島』
『無頼漢』
『沈黙 SILENCE』
『化石の森』
『はなれ瞽女おりん』

※その後全国各地で順次公開予定

≪初日舞台挨拶≫ 篠田監督・坂東玉三郎 登壇決定!
詳細は後日、Webサイト・SNSにて発表いたします!

ユーロスペース公式サイト:http://www.eurospace.co.jp/
【ユーロスペースでの特集上映に関するお問い合わせ】 ユーロスペース TEL:03-3461-0211

≪ブルーレイ 商品情報≫ 発売日:2021年7月14日(水)
発売・販売:松竹 ©1979/2021 松竹株式会社

『夜叉ヶ池 4Kデジタルリマスター版』

価格:6,380円(税込)
SHBR-0635

封入特典
1979年劇場公開時の
●ポスターデザインのポストカード
●プレスシート縮刷版
さらに、松竹DVD倶楽部www.shochiku-home-enta.com/で購入した場合、封入特典と別デザインの【大判ポストカード(1979年劇場公開時ポスターデザイン)】付!
※特典は無くなりしだい終了となります。また、仕様は変更となる場合があります

STORY
三国嶽のふもとの琴弾谷に、夜叉ヶ池の伝説の調査に来た学者の山沢(山﨑努)は、迷いこんだ池のほとりで、息を呑むほど美 しい女性と出会う。百合(坂東玉三郎)というその女性は、夫と二人で鐘楼守をしているという。家に招かれた山沢は、かつての 親友で、夜叉ヶ池の調査に出たまま帰らぬ晃(加藤剛)が百合の夫であることを知り驚愕する。夜叉ヶ池には竜神が封じ込めら れていて、一日に三度鐘を撞かなければ竜神が再び暴れて洪水を引き起こし、村が流されてしまうため、鐘楼守をすることになった のだという。しかし、ある出来事がきっかけとなり、平穏な日々が破られることになるのだった――。(本編約124分)

出演:坂東玉三郎、加藤剛、山﨑努、丹阿弥谷津子
原作:泉鏡花
脚本:田村孟、三村晴彦
監督:篠田正浩
製作:杉崎重美、富沢幸男、中川完治
撮影:小杉正雄、坂本典隆
特撮監督:矢島信男
音楽監督:冨田勲 美術:粟津潔、朝倉摂、横山豊
照明:飯島博 録音:平松時夫 調音:西崎英雄
編集:池田禅、山地早智子 監督助手:熊谷勲

『夜叉ヶ池』4Kデジタルリマスター版 2021/7/10(土)公開

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