企画展「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」が、東京国立近代美術館にて、2021年9月26日(日)まで開催されています。
展覧会の見どころが6つ紹介されています。
本展は第1会場、第2会場の2つの会場で構成されています。
1. 「人が集まる場所」のための隈独自の方法論を、5原則の形で抽出 第1会場
本展では、隈自身が選んだ公共性が高い建築68件を、時系列ではなく、「孔」「粒子」「斜め」「やわらかい」「時間」という5原則に分類して紹介します。
2. 先端技術を用いた体験展示
隈が設計した建築の「実際」を、本展のために制作された新作映像を通して紹介します。
高知県梼原(ゆすはら)
にある6つの隈建築 × 瀧本幹也(+坂本龍一)
高知県西部の山間にある小さなまち梼原町には、初期から最近作まで6つの隈建築が存在します。それらの建築を写真家・映像作家の瀧本幹也がハイスピードカメラを用いて撮影。リアル4Kによるリリカルな映像インスタレーションへと昇華させました。坂本龍一の音楽とともに、日本の伝統的建築にインスパイアされた隈建築の造形美を堪能できます。第1会場
スコットランドにできた博物館《V&Aダンディー》 × タイムラプス映像 第1会場
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館初の分館となる《V&Aダンディー》の設計者に選ばれたのが隈研吾でした。これを、アイルランドのマクローリン兄弟によるアヴァンギャルドなタイムラプス映像で紹介します。
富山市民に人気の図書館・美術館・銀行の複合施設《TOYAMAキラリ》 × 360度VR 第2会場
《TOYAMAキラリ》の特徴は、斜めにたちあがる吹き抜け空間。そこにドローンを飛ばして360度VRで撮影しました。ヘッドマウントディスプレイで見る約7分間の映像により、隈建築の空間をリアルに体感できます。ナレーションは日英ともに隈研吾が担当します。
《TOYAMAキラリ》VR体験について
・体験時間は約7分、30分ごとの入れ替え制(各回定員4名)となります。
・1階インフォメーションカウンターにて当日分の整理券を先着順で配布します。上限数に達し次第、配布終了となります。
・体験は中学生以上に限られます(中学生は保護者の同伴が必要です)。
※同じ映像(ナレーション付き)は第2会場内でご覧いただけます。
3. クマは思う、都市の未来はネコに学べ、と 第2会場
丹下健三は前回の東京オリンピック前の1961年に、《東京計画1960》という、東京湾に海上都市をつくる案を建築雑誌に発表しました。その大胆なアイデアは、模型を俯瞰して撮った写真とともに伝説となっています。今回、隈は、そんな丹下の《東京計画1960》への応答として、《東京計画2020 ネコちゃん建築の5656原則》を美術館での展覧会で発表します。対照的なのは、都市へと向かう視点。丹下の、海上の人工都市を俯瞰から見る視点に対して、隈が選んだのは、なんと地面に近いネコの視点。一箇所に定まらずテンテンと暮らし、スキマに入り込んで自らノラミチをつくっていくネコの生態に、コロナ禍以降の人々は学ぶべきだと隈は問いかけます。このほっこりとしつつも大胆なプレゼンテーションは、日本を代表するデザイン・イノベーション・ファームであるTakramとの協働により実現しました。
4. 各地の市民に協力出演してもらった映像 第1会場 第2会場
気鋭のアーティスト、藤井光が市民ボランティアやNPOの協力を得て長岡市役所《アオーレ長岡》の日常をドキュメンタリータッチで撮影。アーティスト津田道子は南三陸町と熊本市で、隈建築の施主や利用者のインタビューを撮影しました。
5. 《国立競技場》のスタディ模型と照明を特別にお見せします 第1会場
隈が設計に参画した《国立競技場》の競技後のインタビューゾーン(フラッシュインタビューゾーン)には、隈がデザインした大型の行灯のような照明があります。本展ではこれを特別に展示。また大量につくられた競技場のスタディ模型の中から、約40点を厳選して展示。展覧会として世界初公開※します。※高知会場、長崎会場でも展示。
6. 展示デザインと解説はすべて...
展示デザインは隈研吾建築都市設計事務所が手がけました。章解説や作品解説はすべて隈研吾が執筆しています。
目前に迫った東京オリンピックが開催される「国立競技場」の設計にも参画した現代日本を代表する建築家のひとり・隈研吾の世界を堪能してください。
開催概要
会期:2021年6月18日(金)〜2021年9月26日(日)
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
時間:10:00〜17:00(最終入場時間 16:30)
金・土曜日の開場時間は当面の間10:00-20:00(*最終入場19:30まで)
休館日:月曜日
8月10日(火)、9月21日(火)
※7月26日、8月2日、9日、30日、9月20日は開館
観覧料:一般 1,300(1,100円) 、大学生 800(500円)
※高校生以下および18歳未満、障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料
※( )内は20名以上の団体料金
※同時開催 所蔵作品展「MOMAT コレクション・スペシャル」(6月1日〜9月26日)、コレクションによる小企画「鉄とたたかう 鉄とあそぶ デイヴィッド・スミス《サークルIV》を中心に」(6月18日~9月26日)入館当日に限り本展の観覧料で観覧できます
TEL:ハローダイヤル 050-5541-8600
URL:https://kumakengo2020.jp/
cinefil 読者チケットプレゼント
下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」プレゼント係宛てにメールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効のこの招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。
☆応募先メールアドレス info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2021年7月18日 24:00 日曜日
記載内容
1、氏名
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
当選無効となります。
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