2019年ようやく日本公開され、その輪郭線のない美術的な画風と、リアルなストーリー展開で話題を集めたフランス・デンマーク共同制作アニメーション『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん』のレミ・シャイエ監督による最新作『CALAMITY(カラミティ)』が2021年9月23日(木)より新宿バルト9ほか全国順次公開となることが決定! 新ビジュアルも公開され、6月15日より公式HPもリニューアル!
実在したアメリカ西部開拓時代の女性ガンマン!《平原の女王》カラミティ・ジェーン誕生の物語
家族を支えるために、少女は髪を切り、ジーンズをはいた。
『カラミティ』は2019年ようやく日本公開され、その輪郭線のない美しいビジュアルと、リアルなストーリー展開で話題を集めたフランス ・デンマーク共同制作アニメーション『ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん 』のレミ・シャイエ監督による最新作です。本作は、アヌシー国際アニメーション映画祭にてワールド・プレミア上映され、見事クリスタル賞 グランプリを受賞している。各国映画祭を巡回した後、昨年12月に本国フランスで公開され、個性的な映像表現には更に磨きがかかり、よりエンタティメント性が増したと評判になった。
日本では2020年12月に開催のフランス映画祭2020 横浜にて字幕版が、翌年3月開催の東京アニメアワードフェスティバルにて日本語吹替え版がプレミア上映された『カラミティ』がいよいよ公開される。
映画『カラミティ』予告編
作品の背景
女性は女性らしくという西部開拓時代のアメリカにあって、 主人公マーサは家族を支えるために髪を切り、ジーンズをはくことを決意する。生きていくために必要な乗馬、馬車の運転、投げ縄といった男の作法を苦労して習得していく。伝説の女性ガンマン カラミティ・ジェーンの誕生秘話でもある本作は、マーサをジェンダーレスな生き方を選択した最初の女性として描いている。
レミ・シャイエ監督はインタビューで、本作の制作過程においても男女平等を意識していたと語っています。制作スタジオのアニメーターの人数、管理職の男女比、そして給料の総額までをコントロールしていたとのこと。アニメーション制作は長期的なプロジェクトなので、女性アニメーターが制作期間中に産休を取得し、そして復職できる環境も整備されていたという。こうした制作環境が本作全編を通じて表現されている優しさを生んでいるのだろう。
<STORY>
『カラミティ』は、西部開拓史上、初の女性ガンマンと知られるマーサ・ジェーン・キャナリーの子供時代(12歳)の物語。マーサは家族とともに大規模なコンボイ(旅団)で西に向けて旅を続けているが、旅の途中、父親が暴れ馬で負傷し、マーサが家長として幼い兄弟を含め、家族を守らなければならない立場になってしまう。普通の少女であったマーサは、乗馬も、馬車の運転も経験したことがない。
そんなマーサは、少女であることの制約に苛立ち、家族の世話をする義務をよりよく果たすために少年として服を着ることを決心する。女性は女性らしくという時代にあって、マーサの生き方は、古い慣習を大事にする旅団の面々と軋轢を生む。
更にマーサを野獣からの危険から救ってくれた中尉をコンボイに引き入れたことで、盗みの共犯の疑いまでかけられてしまう。そして・・・。
『カラミティ』は9月23日(木)より新宿バルト9ほか全国順次公開
監督: Rémi Chayé(レミ・シャイエ)
原題: Calamity, Une Enfance de Martha Jane Cannary
英語題名: Calamity, a childhood of Martha Jane Cannary
2020年/フランス・デンマーク/フランス語/日本語字幕/日本語吹替え/DCP/カラーCS/82 分