小川深彩監督作品『偽神-GISHIN- The Second God』が「田辺・弁慶映画祭セレクション 2021」において 9月11日(土)〜13日(月)にテアトル新宿、9月27日(月)にシネ・リーブル梅田にて劇場での初お披露目されることが決定した。
『偽神-GISHIN- The Second God』は小川深彩監督劇場デビュー作品。インディペンデント映画の登竜門・第14回田辺・ 弁慶映画祭においてキネマイスター審査員賞を受賞した。
小川が生まれ育ったアメリカで感じ取った「生き方の方針である聖書、絶対的な存在である神」という宗教観を背景に神と愛の選択を描くサスペンス・ホラー。撮影当時17 歳だった小川が全身全霊を込めた映像から言霊が迫ってくる。
このたび、シネフィルに「田辺・弁慶映画祭セレクション 2021」での上映に寄せて小川深彩監督よりコメントが到着しました。
小川深彩監督コメント
私が生まれ育ったアメリカでは、多くの人々にとって宗教は体に流れている血のようなもので、聖書こそが生き方の指針であり、神こそが絶対的な存在です。そんな環境で育った人が、神と愛する人のどちらかを選べと言われたら、どのような決断をするのでしょうか。そんなことを考えながらこの作品を作りました。心に残る美しい映像を心がけ、言葉の一つ一つの意味を大切に、19歳(撮影当時17歳)の私が一年以上かけ、全身全霊を込めて作ったこの「偽神」という作品を、みなさまに楽しんで頂けたら何よりの喜びです。
「はじめの夏」と「二階のあの子」は、田辺・弁慶映画祭セレクション2021で、「偽神」と併映するために撮り下ろした最新作です。20歳の私が今作れる最大限の力を振り絞って撮影しました。一人でも多くのみなさまに、劇場で楽しんでいただければ幸いです。
小川深彩(MISA OGAWA)
2001 年生まれ。アメリカにて6 歳より数々のミュージカル、演劇、ダンス、歌、オペラの舞台に出演。 2015年に沖縄に移住。映画、テレビの出演機会が増えるにつれ、2016 年より映像クリエイターとしての 活動を開始。17歳の時、沖縄テレビの「琉球トラウマナイトリアルストーリー2019」の5作品の中の1つ「ホテル」 でテレビドラマ監督デビュー。
『偽神-GISHIN- The Second God』予告
<STORY>
神だけを信じ、幸せに暮らす正人とその家族の元に、ある日突然不気味な彫刻が現れる。愛する者の心臓を捧げるよう迫られ、追い込まれていく正人。暗い過去を必死に隠そうとする正人とそれを知りたいと願う妻。ガラガラと崩れていく日常の中で、神の御心を必死に模索しつつ、正人は決断を迫られる。
出演:多和田真騎、北川彩子、神崎英敏、北本桐宇、山本舞子、赤嶺かなえ、ロニー・マギー、宮平理沙子、ブライス・フェデリコ
脚本・監督・編集:小川深彩
撮影:砂川達則、森山朝勝、平一紘/録音:眞栄城守人/カラーグレーデ ィング:平良隆一/整音:臼井勝/撮影補佐:上江州裕弥/プロデューサー:大城賢吾/制作:PROJECT9
2020年/日本/36 分/カラー
【併映作品(新作撮り下ろし)】
『はじめの夏』
監督コメント
16歳の時、脚本講座をとっていて、「母の日」というタイトルでシナリオを書いてくるという課題が出されて書いたのが「はじめの夏」です。登場人物も少なく、短い映画ですが、2人のやりとりの中に何かみなさまの心に響くものがあれば、嬉しく思います。
ある母の日、香奈子は夫の帰りを待ちながら、息子と対話している。
一見幸せそうに見える香奈子だが ...。
出演:山内千草
脚本・監督・編集:小川深彩
プロデューサー:大城賢吾/撮影:砂川達則/撮影助手:山田晋/録音: 眞栄城守人/整音:臼井勝/ヘアメイク:小渡あかり/制作:Clocktowerhill Research & Publishing Group
(2021年/日本/カラー/10 分予定)
『二階のあの子』
監督コメント
どこか懐かしいけれど、何かいそうな感じでちょっと怖い…沖縄の古いおばあちゃん家のイメージをドラマにしました。ファンタジー要素とホラー要素をかけ合わせた、非現実的なようで、でももしかしたらどこかで本当にあるかもしれない、ちょっと切ない物語です。
母親が仕事を探す間、おばあちゃんの家に引っ越してきた詩織。
誰も住んでいないはずの二階から足音が聞こえ、ある日詩織は階段を上っていく。
出演:山庄乃の葉、平田理乃、犬養憲子、金城理恵、大城賢吾
脚本・監督・編集:小川深彩
プロデューサー:大城賢吾/撮影:砂川達則/撮影助手:山田晋/録音:眞栄城守人/整音:臼井勝/ヘアメイク:小渡あかり/演出補佐:平一紘/制作:ClocktowerhillResearch & Publishing Group
(2021年/日本/カラー/47 分予定)