渋江譲二の『嗚呼!銀幕の女神様♡ 第12回
『街の上で』
〜距離の詰め方!!童顔サバサバ女子と下北沢の街〜
これだけ不定期だと、もはや連載ではないというのはわたし自身が
わたし自身に問いかけている最中です。。。
お久しぶりです!渋江譲二です!
気になる映画の気になるヒロインを取り上げるこの連載(もう連載でいいですね?)。
今回は劇場で観てヒロイン達の魅力にやられてしまい、これはもうここで書くしか昇華する方法は無い!と筆を走らせた映画のご紹介です!!
(街の上で ビジュアル写真)
『街の上で』
監督 脚本:今泉力哉
出演:若葉竜也/穂志もえか 古川琴音 萩原みのり 中田青渚/成田凌(友情出演)ほか
前にここで取り上げた「愛がなんだ」の今泉監督作品!
他の今泉監督の作品を観つつ薄々気付いておりましたが、監督の描く女の子、僕はめちゃツボります!!
きっと監督の理想の女子や好みが似ているに違いない、、!(想像ですが)
今回は主人公・荒川青くんを取り巻くヒロインはなんと4人もおりまして。
みんながみんな、それぞれ魅力的過ぎて可愛過ぎて誰を推そうか迷ったのですが、、、ここは素直に好みで推させていただきます!!
映画『街の上で』特別予告|城定イハ(中田青渚)バージョン
中田青渚さん演じる城定イハちゃん!!!!
ご本人が劇中で語るように城定秀夫監督の城定にイハ!
僕個人的に「伊波くん」という友人がいるのでてっきり名字かと思ったら意外にも下の名前。どんな由来があるんでしょうね??
・簡単なあらすじ
下北沢の古着屋で働く荒川青(若葉竜也さん 演)は恋人に浮気されたうえにフラれるが、元カノ・川瀬雪(穂志もえかさん 演)が忘れられない。
そんな中、働く古着屋に高橋町子(萩原みのりさん 演)が訪れ、青に自身が監督する自主映画への出演のオファーをする。
そんなことをキッカケに、下北沢を舞台に青が出会う女性達との数日間を描く作品。
イハちゃんは高橋町子ちゃんが監督する大学の卒業制作(だったよね?)の映画のスタッフの1人。
部屋の感じからすると自分で洋服など作っている、衣装さんやスタイリストさん志望なのかな?と予想。
大きくてキラキラな瞳と童顔でめちゃ可愛いのに、どこかサバサバしていてハッキリものを言うイハちゃんは、異性にはもちろん、現代ではきっと同性からも好かれるヒロイン像なんじゃないかな?と思いました。
※ここからネタバレ含みます!その前に本編を観たい人はここまで!ちょっと触れておいてから観たい人は参考にどうぞ〜。
撮影現場で出会った青くんとイハちゃん。
撮休前日の飲み会でアウェイで孤立する青くんにちょっと同じ匂いを感じたのか、隣の席にイハちゃんがやって来ます。
二次会に向かう仲間達を尻目に、青くんを気軽に誘います。
こういう人見知り一切しない、なんなら初対面なのにちょっと馴れ馴れしいヒロインって、少年漫画のようでマジで理想ですよね!!
小学生の頃、憧れたヒロインは今読んでもツボる、、、!大人になったはずの自分はちゃんと成長しているのだろうかと疑問にもなりますが、イイものはイイ!!仕方ない!!可愛いんだ!!!
距離の詰め方に若干戸惑うシャイボーイ青くんも主人公感満載です。。
行き先は居酒屋、、と思いきやまさかのイハちゃんの自宅!?!?
おいおいおい、最近の若者は話が早いな!!!??(おじさんの発想)
しかしそんなヤラシイ展開もなく、テーブルを挟んでお茶を飲みながらお互いの恋バナをする2人。
相変わらず元カノへの未練を語る青くん。過去に付き合ったことのある元カレを語るイハちゃん。
ジ〜ッとこのシーンを観ておりましたが、ふと気付いたらこれ、めちゃくちゃ長いカメラ長回し!
座りながらの会話シーンで特に大きな動きはないものの、これはなかなかのチャレンジ。
役者はこういうやり甲斐のある撮影法が大好き!!お2人とも燃えたでしょうねぇ。。
2人の距離は友人なの?これから進展があるの?とお互いがこれからの関係をちょっと探り合う感じが絶妙に感じ取れる良いシーンでしたね!
ひとしきり話したらイハちゃんから「もう寝る?」という一言。
おいおいおーーーい!!!来たぞ来たぞ!!!!とおじさんは一瞬ドキドキしてしまいましたがしっかりと別で寝る2人。
すみません、そんな展開を期待してしまいました。。。良い友人関係になっていくのかなぁ。
その後、朝を迎えて急な来客!そして外に出たら意外な人物と遭遇!?
そこからみんなが入り乱れ、波乱だけどちょっと笑っちゃう今作品1番の盛り上がり!!!!
・・・・と、詳しくは本編をご覧ください!
青くんが色々な人達と出会うことで、そのシーンは観ているこっちがハラハラするしニヤニヤが止まらないこと間違いなしです!!!
今回の「街の上で」の舞台となった下北沢。
僕が上京して1年くらいして初めて降り立った下北沢という街の、独特の魅力をこの映画を観て思い出しました。
「ざわざわ下北沢」や「男はソレを我慢できない」、最近だと「劇場」など下北沢を舞台にした作品は色々と観てきたし、僕が憧れた下北沢のサブカルチックな雰囲気は画面を通して僕の中に染み付いています。
近頃、駅前を中心にその形を近代的に変貌していく下北沢。
慣れ親しんだ風景が変わっていくのは寂しいし残念だけど、作品はこれからもずっと残っていくはずなので、好きな街を舞台にした映画を見返すのは、あの頃の自分を懐かしむ機会にもなったりするんですよね。
この街でこんな生活がしたい!
色んな映画を観て色んな東京の街に憧れを抱いて来た僕ですが、
最近は忘れていたそんな気持ちを久しぶり思い出した作品になりました。
是非ご覧ください!!
渋江譲二(しぶえ・じょうじ)
1983年3月15日生まれ。
長野県出身。2003年にドラマ『美少女戦士セーラームーン』タキシード仮面役でデビュー。
主な出演作はEX『仮面ライダー響鬼』(2005)、TBS『砂時計』(2007)、NTV『ホタルノヒカリ』(2007)、映画『クロサワ映画』(2010)、『ふるさとがえり《主演》』(2011)など。2020年3月にはW主演(大野いと)『新卒ポモドーロ』が公開された。
公式noteブログ https://note.com/joujishibue0315
公式Twitter @shibue0315 公式Instagram @shibue0315
映画『街の上で』本予告
監督:今泉力哉
脚本:今泉力哉 大橋裕之
出演:若葉竜也、穂志もえか、古川琴音、萩原みのり、中田青渚、村上由規乃、遠藤雄斗、上のしおり、カレン、マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)、左近洋一郎(ルノアール兄弟)、小竹原晋、廣瀬祐樹、芹澤興人、春原愛良、未羽、タカハシシンノスケ、倉悠貴、岡田和也、中尾有伽、五頭岳夫、渡辺紘文/成田凌(友情出演)
撮影:岩永洋 録音:根本飛鳥 スチール:木村和平
音楽:入江陽 主題歌:ラッキーオールドサン「街の人」
プロデューサー:髭野純 諸田創 ラインプロデューサー:鈴木徳至
制作プロダクション:コギトワークス
特別協力:下北沢映画祭実行委員会/下北沢商店連合会
製作幹事:アミューズ
製作・配給:「街の上で」フィルムパートナーズ
配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS
(2019/日本/カラー/130分/ヨーロピアン・ビスタ/モノラル)
©「街の上で」フィルムパートナーズ