瀧内公美(『火口のふたり』、『裏アカ』)を主演に迎えた春本雄二郎監督(『かぞくへ』)の最新作『由宇子の天秤』(9月より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開)が、4/9~18(現地時間)に
スペインのカナリア島で開催されている第20回ラス・パルマス国際映画祭で最優秀女優賞(瀧内公美)
とCIMA審査員賞をW受賞する快挙を達成いたしました!
ラス・パルマス国際映画祭は、創意的かつ独創的な映画を世界的に発掘することに主眼を置き、スペインで活動する監督や批評家、シナリオ作家など主要な映画人らで発足される、今年で20回目を迎える映画祭だ。
本作は世界中の数ある高い水準の作品の中から、メインであるコンペティション部門に見事選出された。本作のほかにも、深田晃司監督の『本気のしるし』(コンペティション部門)や河瀨直美監督『朝が来る』(パノラマ部門)などの日本映画が出品されている。
物語の主人公は、女子高生自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子。事件の真相に迫るなか、父の政志からある衝撃的な事実を聞かされ、究極の選択を迫られるストーリー。
“正しさ”とは一体何なのか?情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作だ。最後まで緊張の糸が途切れない展開、そして究極の選択に追い込まれていく瀧内演じる主人公・由宇子の圧倒的な存在感により、見事今回、最優秀女優賞とCIMA審査員賞を受賞!瀧内にとって、海外の国際映画祭で主演女優賞を受賞するのは本作が”初“となる。
主演は、『火口のふたり』(19)で第93回キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞に輝き、映画・TV・舞台と多方面で活躍し注目される瀧内公美。脇を固めるのは『佐々木、イン、マイマイン』(20)の河合優実、『かぞくへ』(16)の梅田誠弘、さらに日本映画屈指のバイプレイヤー 光石研ら。
監督・脚本は、日本の片隅で生きる若者たちの葛藤と不器用な優しさを描き、約1万人を動員する異例のロングランヒットとなった『かぞくへ』の春本雄二郎。
本作はこれまで、釜山国際映画祭ニューカレンツアワードを受賞、東京フィルメックスでは学生審査員賞を受賞、そして平遥国際映画祭では審査員賞・観客賞をW受賞、さらには世界三大映画祭のひとつであるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されるなど、次々と世界各国の映画祭を席巻中!今回の受賞で、国内外からさらなる注目の的となるに違いない。由宇子旋風は、まだまだ勢いが止まりません!
この度、受賞を受けて主演の瀧内公美と春本雄二郎監督より、喜びのコメントが到着した。
瀧内公美 コメント
このたびは『由宇子の天秤』で主演女優賞をいただき、身に余る想いです。
春本監督はじめスタッフ、キャストの皆さまに感謝申し上げます。如何なる時でも戦い続けてくれた春本監督に一番御礼が言いたいです。本当にありがとうございました。
春本雄二郎監督 コメント
この度は、最優秀女優賞、CIMA審査員賞と2つも名誉ある賞をいただける運びとなり、大変光栄です。主演の瀧内さんをはじめ、この2つの賞は作品に関わった全てのスタッフ・キャストの力が結束したことで受賞に繋がることができたと思っております。
改めて、この映画に関わった全ての方々に感謝いたします。
<STORY>
三年前に起きた女子高生いじめ自殺事件の真相を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子は、いま世に問うべき問題に光を当てることに信念を持ち、保守的な製作サイドと衝突することも厭わない。一方で、父の政志が経営する学習塾を手伝い、慎ましくも幸せに二人三脚で生きてきた。ところが、ある日、思いもかけない政志の行動によって、由宇子は信念を揺るがす究極の選択を迫られる…。
瀧内公美 河合優実 梅田誠弘
松浦祐也 和田光沙 池田良 木村知貴
前原滉 永瀬未留 河野宏紀 根矢涼香
川瀬陽太 丘みつ子 光石研
脚本・監督・編集:春本雄二郎
プロデューサー:春本雄二郎、松島哲也、片渕須直
キャスティング:藤村駿 ラインプロデューサー:深澤知
撮影:野口健司 照明:根本伸一
録音・整音:小黒健太郎 音響効果:松浦大樹
美術:相馬直樹 装飾:中島明日香
小道具:福田弥生 衣裳:星野和美
ヘアメイク:原田ゆかり
製作:映画「由宇子の天秤」製作委員会
製作協力:高崎フィルム・コミッション
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
配給:ビターズ・エンド
2020/日本/152 分/カラー/5.1ch/1:2.35/DCP
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