「動機はそちらで見つけてください」 アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる島本理生の小説『ファーストラヴ』。2018 年に発表されるや多くの話題を呼び、第 159 回直木賞を受賞。その後も重版を繰り返し、早くも累計発行部数 41 万部を超えるベストセラーとなっている。登場人物の奥底まで掘り下げた心理描写に定評のある島本理生が放つ、‟稀代の問題作 “とも称された傑作サスペンスミステリーが完全映画化となり2 月 11 日(木・祝)より全国公開し早くも話題沸騰中です!
主演を務めるのは、人を惹きつける芝居と端麗な容姿で幅広い層から絶大な支持を誇る北川景子。
女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る、主人公の公認心理師・真壁由紀(まかべ・ゆき)を演じる。ミステリアスな容疑者に翻弄されながらも、彼女の心理を解明していくうち、由紀自身が心の奥底にしまい込んでいた<ある記憶>も暴かれていくという複雑な役どころを体当たりで演じ、女優としての新境地を見せる。
さらに由紀の義理の弟で、由紀と共に、事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉(あんのかしょう)に中村倫也。父親殺しの容疑者・聖山環菜(ひじりやま かんな)には芳根京子 。
そして由紀の夫であり、迦葉の兄・真壁我聞(まかべ がもん)に窪塚洋介と人気・実力ともにトップクラスの俳優陣が集結。
監督には『十二人の死にたい子どもたち』をはじめ、数々のスタイリッシュなサスペンス作品でファンを生み出してきた堤幸彦監督が務めています。
そしてこの度、主人公の公認心理師・真壁由紀を演じた北川景子と父親殺しの容疑者という難しい役どころを演じきった芳根京子、 そして監督を務めた堤幸彦監督が登壇し皆さまに感謝を伝える大ヒット御礼舞台挨拶を実施いたしました。
2 月 26 日(金)より始まったばかりの体感コメンタリー上映(副音声によるコメンタリー上映)についての裏話や、一般の皆様からの質問に撮影を振り返りながら回答し、普段からも連絡を取り合う仲という北川と芳根の絆、いずれも初のタッグとなった堤監督との信頼関係を窺わせていた。さらに当日 24 歳の誕生日を迎えた芳根京子へのサプライズとして、北川から大きな花束と祝福の言葉が贈られると、芳根が我慢しきれず大粒の涙を流し、その様子に北川もたまらずもらい泣きする一幕も!タイトルを象徴するかのように”愛” に溢れたあたたかい雰囲気に包まれ、さらなる感動の拡がりを予感させる舞台挨拶となった。
以下、本イベントのレポート
『ファーストラヴ』 大ヒット御礼舞台挨拶
日時:2月 28 日(日)
会場:TOHO シネマズ 六本木ヒルズ
登壇者:北川景子・芳根京子・堤幸彦監督 (敬称略)
公開から約 2 週間が経ち、2 月 26 日(金)からは体感コメンタリー上映(北川景子・中村倫也・芳根京子・窪塚洋介・堤幸彦監督の副音声によるコメンタリー上映)が開始されますます話題沸騰中の『ファーストラヴ』。その大ヒットを記念し、北川景子、芳根京子、堤幸彦監督が大ヒット御礼舞台挨拶に登壇した。
北川は周囲の反響について「同じ業界の俳優さんや監督、プロデューサーさんから『堤監督のこういった作品も初めて観たし、北川さんも芳根さんもこういう役を観たことなくてすごく新鮮でした』とたくさん連絡をいただいた。(女性が多いかと思えば)男性から意外といただきました」と語ると、芳根も「公開した次の日に家族でも観に行きました。エンドロールでも皆さん帰ることなくじっと観てくださっていたのがうれしくて、母は涙を流しながらウンウンと頷いて受け止めてくれた」とはにかみ、堤監督も「恋愛モノかなと、こういう(サスペンスの)テイストの作品ではないと思って 10 歳のお子さんを連れて行って説明に困ったという話を頂いたり(笑)、いままで全作品に辛口な親友の同級生から今回だけ一言『良かった』とメールがきた。やったぜ、と」と長いキャリアでも初のエピソードを笑顔で明かした。
会場には 2 回以上リピートしている人や、体感コメンタリー上映で楽しんだ観客も多く詰めかけており、堤監督が「より泣けた?まったく別アングルで喋っているので、コメンタリーを体験してない方は次はぜひ!最初は、苦どうかと思いましたが、コメンタリーを観てまた本編を観たり、本編を観た方がコメンタリーで真相を知ったり、立体的な楽しみ方ができる。随所のこだわりについても話しています。途中、北川さんと芳根さんは自分で演じているのに、完全にお客様になってリアクションに困るくらい泣きじゃくってます(笑)」と明かすと、北川は「けっこう見入ってしまって無言になってしまうときもあったんですが、男性陣がツッコミを入れてくれながら進んでいったので、シーンと離れた会話も意外と見どころです。芳根ちゃんは号泣して、鼻をかんでる音も入ってます(笑)」、芳根も「(北川が演じた)真壁先生の目に弱くて、泣いちゃうんです。北川さんにティッシュを回しました(笑)」とそれぞれこの体感コメンタリーでしか聞けない、副音声ならではの魅力をアピールした。
その後、この日のために、公式 SNS で募集した登壇者への質問に回答することに。
まずは【北川さん、芳根さんの出演シーンで、監督から見てスゴイと思ったシーンは?】の質問に、堤監督は「本人を目の前にして...(笑)」と照れつつ、「私はカットをたくさん割るタイプなのですが、面会室のシーンはリハーサルのお二人の演技を見てそのカット割りはもう要らない、と。それぞれの一本押しでいける、そんな迫力、説得力、女優としての表現力の高さを目の当たりにした。芳根さんに至っては直前まで裏でせんべいをボリボリ食べていたのにすぐにあのお芝居、北川さんは毎テイク必ず同じことを再現してくれる。これはなかなか出来ないんです」と力を込めると、北川はその面会室のシーンについて「(芳根と)話し合いとかもしませんでしたし、監督からのカット割りをやめよう、という話もそうですが、何かが生まれた感じ」と振り返り、芳根も「頭で考えてもダメだと思って、心臓の音がマイクに拾われていたのは初めて。緊張しながら、真壁先生と感情がなにか繋がった瞬間だなと今でも鮮明に覚えてます」と続けた。
続いて【涙を流すシーンは大変だったのでは?泣く演技のときはどのようなことを考えているのですか?】との質問に、北川が「写真を見て泣くシーンは、その写真が本当に素敵であたたかくて、演じた由紀は恵まれた国で恵まれて育ったのに当たり前のような幸せが当たり前じゃなくて、思わず泣けてきた。自然に出てきました」と思い返していると、芳根が「あのシーン、振り返ったときに出る涙が大好きです!」とお気に入りのシーンに熱を上げ、堤監督から「照明が当たっているほうから涙を出した、というわけじゃないんでしょ?」と聞かれた北川が 「こっち側から出るといいなあ、とは少し考えてました」と涙まで意図していた驚きのエピソードに会場も驚嘆。
続けて芳根が「どのシーンも、 台本に“涙”と書いてないんです。ただあふれてくる感情で、泣いてしまうのはどう見えるか...?と思ったんですが...」と心境を吐露すると、 堤監督から「自然に涙が出てくるのは素晴らしかったですよ」と声をかけられ安堵していた。
次に【実際に公認心理師の役作りをして、何かご自身で変化はあったか?】の質問に、北川が「注意して観ていると、テレビのニュースでもこの映画に似ているようなケースが取り上げられていて、気になるようになった。自分だったらどうするか、人にために何ができるか、と考えるようになった気がします」と語ったり、【北川から言われていちばん”愛”を感じた言葉は?】とタイトルにもちなんだ質問を寄せられた芳根が「お互いに連ドラの撮影で忙しくて、『きょんちゃん(芳根)が頑張っていると思うと私も頑張れる』と連絡をもらって、好きな人と一緒に頑張るのは幸せだなと思えてすごく嬉しかった!」と満面の笑みをみせ、北川も「家庭との両立に心が折れそうになったりするときにちょうどよく連絡をくれて、一緒に頑張っているように感じられて勇気をもらってます。年齢の差もあるけど、”心の友”のような、良いご縁をもらった作品です」と絆を感じさせた。
ここで当日 24 歳の誕生日を迎えた芳根に、バースデーサプライズ! 北川から大きな花束と共に「お誕生日、おめでとうございます。 この作品で改めて芳根京子という女優さんとご一緒出来て嬉しかったです。本当にたくさんの大変なお仕事を乗り越えられて立派な女優さんになられて、私がお芝居のことや他のこともたくさん学ばせてもらっています。これからもよろしくお願いします、頑張りすぎないで」と祝福の言葉が贈られると、我慢していたがこらえられず大粒の涙を流す芳根に、北川も「こんなはずじゃなかったのに...(笑)」と思わずもらい泣き。
芳根は「すごく幸せな誕生日です。こういうご時勢で、誕生日も友達ともなかなか会えないなと思っていたところで、舞台挨拶のお仕事だけですごく嬉しくて、それだけで素敵だと思っていたのにまさかこのように北川さんからも嬉しいお言葉をいただけて、本当にありがとうございます」と感無量のコメント。
タイトルを象徴するかのように”愛”に溢れたあたたかい雰囲気に包まれるなか、最後に北川が「おかげさまでたくさんの方に観ていただいて、堤監督や京子ちゃんともう一度このような機会を頂けて本当に嬉しかった。私もこの役柄はデビューしてからの中でも大きな挑戦で、自分の人生の中でも大切な作品になりました。出会えて嬉しかったし、この作品の皆さんとはご縁がずっと続いていく感覚があって、そんなに多いことではないので、いろんな奇跡が詰まった作品。ぜひ 1 人でも多くの方に届きますようにと願っています」と感慨深げに締め、さらなる感動の拡がりを予感させる舞台挨拶となった。
以上。
映画『ファーストラヴ』予告編
STORY
川沿いを血まみれで歩く女子大生が逮捕された。殺されたのは彼女の父親。
「動機はそちらで見つけてください。」
容疑者・聖山環菜の挑発的な言葉が世間を騒がせていた。 事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、夫・真壁我聞の弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる
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二転三転する供述に翻弄され、真実が歪められる中で、由紀は環菜にどこか過去の自分と似た「何か」を感じ始めていた。 そして自分の過去を知る迦葉の存在と、環菜の過去に触れたことをきっかけに、由紀は心の奥底に隠したはずの「ある記憶」と向き合うことになるのだが...。
北川景子
中村倫也 芳根京子
板尾創路 石田法嗣 清原翔 ・ 高岡早紀
木村佳乃 窪塚洋介
監督:堤幸彦
脚本:浅野妙子
原作:島本理生『ファーストラヴ』(文春文庫刊)
音楽:Antongiulio Frulio
主題歌・挿入歌:Uru「ファーストラヴ」「無機質」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:『ファーストラヴ』製作委員会
制作:角川大映スタジオ/オフィスクレッシェンド
配給:KADOKAWA
©︎2021『ファーストラヴ』製作委員会
公式 Twitter @firstlove2021
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