この度、13歳の時から現在に至るまで、拉致されたままの横田めぐみさんの人生を縦軸に、田口八重子さんを含む拉致被害者の苦悩と闘いを、綿密な取材に基づきリアルな描写で表現し、一人の少女~女性が体験する、想像を絶する悲劇。家族の愛情と正義に立ち向かう人々の織りなすダイナミックなドラマ。断ち切れぬ親子愛の尊さを描いた映画『めぐみへの誓い』が、2021年2⽉19⽇(⾦)より、池袋シネマ・ロサ、AL☆VEシアター(アルヴェシアター/秋田市)他全国順次公開されることが決定いたしました。
ポスター&予告編の解禁
ポスタービジュアルでは、家族と再会するために自分の想いを押し殺し、いつか日本に帰れることを願い、従順なフリをしてやり過ごすことを決意した横田めぐみさんの表情が大きく、鮮明に描かれています。また、ポスター全体の斜めのラインで、引き裂かれた家族の状況を表しています。決意の表情の横田めぐみさん、そして、引き裂かれても歩き続ける両親の描写は、再会への希望を捨てていないことを意味しています。そんな思いが強く込められたデザインとなっています。
予告編では、13歳の少女横田めぐみさんが、現在も日本に潜入しているであろう北朝鮮工作員によって拉致され、過酷な運命の中、北朝鮮で必死に生きる姿が描かれ、一方では、突然崩れてしまった日常を取り戻すため、横田めぐみさんや拉致された人々を奪還するために日本で活動を続ける両親の不屈の家族愛が描かれています。
本作で描かれた家族愛ー。映画の力で人々の心を揺り動かすことができればと思います。
「この物語の結末を作るのは、私たち一人ひとりです。」
拉致事件を描いた日本初の映画『めぐみへの誓い』予告
STORY
1977年11月15日夕刻、新潟。学校のバドミントン部の練習の帰り道で一人の少女が忽然と姿を消した。横田めぐみ(以下敬称略)13歳である。拉致工作員の手によって船底に閉じ込められためぐみは助けを求めて泣き叫び、壁をかきむしり爪をはがしてしまう。
北朝鮮に着いてからは「朝鮮語を覚えたら日本に帰してやる」と言う工作員の言葉を信じ、ひたすら勉強に励んだ。然し彼女が18歳になった時、その約束が嘘であったことが分かる。日本に帰してもらえないことを知った彼女は遂に精神に破綻を来たしてしまう。
1970年代の同じ頃、日本各地で行方不明事件が多発していた。工作員のリーダー、シンガンシュンは暴力的に、時には甘言を弄し、日本の若者を騙し北朝鮮に拉致していた。「スパイを防止する法律のない日本は、俺たちにとって楽な仕事場さ」と笑う工作員たち。
拉致被害者田口八重子、当時22歳は日本に1歳と3歳の幼子を残して拉致された。彼女は若い工作員キムヒョンヒの日本人化教育の教師として日を送っていた。次第に姉妹のように心を通わせる二人だったが、その後キムヒョンヒは大韓航空機爆破の指令を受けて実行犯となってしまった。
日本ではめぐみの両親とその支援者たちの必死の署名活動が続く。一方めぐみは平壌の915病院の精神病棟にいた。ある夜彼女は両親が自分を助けに来てくれた夢を見る。だがその夢の舞台は恐ろしい強制収容所の中だった。暴動をおこし脱走を図るめぐみとその両親、そして多くの囚人たち。炎を上げて燃え上がる強制収容所。だが彼らは警備隊の銃弾になぎ倒される。・・・・・・然し不思議なことに母早紀江と父滋の励ましに、再び立ち上がるめぐみと囚人たち。吹雪と火の粉が舞う中を、何度撃たれても立ち上がり、日本を目指してひたすら歩き続けるめぐみたち・・・・・・。
この夢を見てから、めぐみの中にこの国で生き抜く新たな決意が生まれる。「・・・・・そして、いつの日か必ず!」
監督・脚本:野伏 翔
出演:菜月 原田大二郎 石村とも子 大鶴義丹 小松政夫
仁支川峰子 坂上梨々愛 安座間美優 小林麗菜
企画:野伏翔 上島嘉郎 佐々木俊夫
総合プロデューサー:松村譲裕 原作:野伏翔
拉致問題監修:荒木和博 助監督:平波亘 撮影:神野誉晃 美術監修:安宅紀史 照明:斉藤徹
音楽:許平和 許真弓 録音:岡部聡 ヘアメイク:榎本愛子 キャスティング:永嶋晶
製作:映画「めぐみへの誓い」製作委員会
配給・宣伝:株式会社アティカス