本年2月に横浜シネマ・ジャック&ベティで劇場公開されたドキュメンタリー映画『FRIDAY』が、東京・渋谷アップリンク(10/23~)をはじめ全国各地で上映を予定しています。
映画『FRIDAY』は、横浜長者町で40年続く知る人ぞ知る伝説のライブハウスを描いた音楽ドキュメンタリー。本作は、本年2月に横浜シネマ・ジャック&ベティで先行上映を行いましたが、連日の満席が続き延長5週間のロングラン上映となりました。
舞台となるライブハウスは、81歳のマスター(磯原順一)が現役で店を切り盛りし雑居ビルの3階のわずか50席ほどの大きさですが、無名だった横山剣とクレイジーケンバンドが下積みを送り、ブレイクした現在でも毎月出演し続けていることでも知られ、音楽関係者には「クレイジーケンバンドの聖地」として知られています。また横浜を愛するミュージシャン故柳ジョージに愛されたライブハウスでもあり、柳ジョージの魂が多くの一流ミュージシャンに引きつがれています。
宇崎竜童、クリスタルキング ムッシュ吉﨑、Bro.KORN、近田春夫、翔(TCR横浜銀蝿RSR)、山崎廣明(ex.ラッツ&スター)らが毎夜ステージを繰り広げ、あるときはドームを満杯にするようなトップアーティストによるシークレットライブなどが行われるなど、まさに伝説のライブハウス。
この映画では、横山剣、クレイジーケンバンド、翔(TCR横浜銀蝿RSR)、山崎廣明(ラッツ&スター)、ムッシュ吉﨑(クリスタルキング)、近田春夫、宇崎竜童、なかの綾、カルナバケーション、大石吾朗など、マスターを慕うミュージシャン30組以上がインタビューとライブ撮影に協力。
ライブとして「長者町ブルース」「雨に泣いている」「カサブランカダンディ」「WON'T BE LONG」「横浜ホンキートンク・ブルース」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」など、日本の音楽シーンを彩る名曲を含む全22曲も見どころです。
マスターとミュージシャン、お客さんの交流を描いた本作は、新型コロナウイルス感染症で元気のなくなっているライブ業界・音楽業界に元気を与えるドキュメンタリー映画となるでしょう。
製作総指揮は、日米のゴスペルを追ったドキュメンタリー映画『GOSPEL』(2014年|松永大司監督)、『世界を変えなかった不確かな罪』(2017年|奥田裕介監督)ミス日本50周年ドキュメンタリー『夢こそは、あなたの生きる未来』(2018年|小野篤史監督)を製作・プロデュースした飯塚冬酒が担当。監督は、ミス日本ファイナリストを描いたドキュメンタリー『今を憂う君も春になれば』(2019年)、ベトナム難民2世の青年と日本人青年の結婚式までを描いたドキュメンタリー『ぼくと、彼と、』(2019年)の四海兄弟。
映画『FRIDAY』予告
2020年|日本|88分|
製作総指揮:飯塚冬酒|
監督:四海兄弟
製作・配給:ガチンコ・フィルム