2019 年サンパウロ国際映画祭批評家賞
2019 プンタデルエステ国際映画祭 観客賞&最優秀男優賞
マスコミや観客から高い評価を集めたブラジル映画『ぶあいそうな手紙』。シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開中の本作だが、この度、新型コロナウイルスの影響でブラジル公開が延期、世界最速公開となった日本の観客にアナ・ルイーザ・アゼヴェード監督から動画&テキストメッセージが到着した。
7/18の公開以来、「ブラジル映画を初めて見たけど素敵!」「ラストが素晴らしい!」とSNSでも大きな反響がある今夏注目のブラジル映画『ぶあいそうな手紙』。老境で目が見えなくなった78歳の頑固老人・エルネストが、ある日届いた手紙の読み書きを、ひょんなことで知り合った23歳のワケあり娘ビアに頼むことから動き出すストーリー。名作『苺とチョコレート』の原作者が協力した脚本、東京国際映画祭グランプリのウルグアイ映画の名優、ブラジル音楽のレジェンド、カエターノ・ヴェローゾの名曲が揃った話題作だ。
当初、4月2日に予定されていたブラジル公開は新型コロナ感染拡大によって延期となり、日本は世界で最初の劇場公開となった。現在、アゼヴェード監督は、映画の舞台でもあるブラジル南部・ポルトアグレにある自宅で、コロナ禍で外出を自粛中。テキストメッセージでは、世界のどこよりも早く日本で劇場公開となったことについて「日本の映画館が再開し、この映画が公開されると聞いて、とても嬉しく思いました。」とコメントを寄せ、メッセージ動画では、現在、「皆さんが映画を気に入って下さるようブラジル南部から祈っています。映画館を出る時、幸福を感じる映画です」とメッセージを寄せている。可笑しくて温かい、ラテンアメリカらしい愛にあふれた『ぶあいそうな手紙』は、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺、シネ・リーブル梅田、京都シネマほか全国順次公開中。
アナ・ルイーザ・アゼヴェード監督動画&テキストメッセージ
【ストーリー】
視力を失いつつある78歳の独居老人エルネストと、手紙の読み書きを頼まれた23歳のワケあり娘ビア。頑固なエルネストが最後に宛てた手紙の相手とは?
ブラジル南部、ポルトアレグレの街。エルネストは78歳の独居老人。隣国ウルグアイからやって来て46年。頑固で融通がきかず、本が好きでうんちく好き。老境を迎え、ほとんど目が見えなくなった。もうこのまま人生は終わるだけ。そう思っていたある日、一通の手紙が届く。差出人はウルグアイ時代の友人の妻。エルネストは、偶然知り合ったブラジル娘のビアに手紙を読んでくれるように頼む。「手紙の読み書き」のため、一人暮らしのエルネストの部屋にビアが出入りするようになるが......それは、彼の人生を変える始まりだった。ワケありのビア、唯一心を許せる隣人ハビエル、昔の友人の妻ルシア、折り合いの悪い息子のラミロ......。心を正直に伝えられないエルネストが最後に宛てた手紙の相手とは?
監督:アナ・ルイーザ・アゼヴェード
脚本:アナ・ルイーザ・アゼヴェード、ジョルジ・フルタード
脚本協力: セネル・パス(『苺とチョコレート』)
出演:ホルヘ・ボラーニ(『ウィスキー』)、ガブリエラ・ポエステル、ホルヘ・デリア(『僕と未来とブエノスアイレス』、ジュリオ・アンドラ ーヂ(『ゴンザーガ〜父から子へ〜』)
原題:Aos Olhos de Ernesto/英語題:Through Ernesto's Eyes
ブラジル/2019/123分/字幕翻訳:比嘉世津子
配給:ムヴィオラ
© CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019