奇想天外なサバイバル・アドベンチャー『スイス・アーミー・マン』で長編デビューを飾り、世界中の映画祭で絶賛を浴びたダニエル・シャイナート監督最新作『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』が、8月7日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ他にて全国公開いたします。
『ムーンライト』や『ミッドサマー』など映画ファン最注目のスタジオとなった「A24」とダニエル・シャイナートが再びタッグを組み挑むのは、アメリカの片田舎を舞台とした“とある事件”の顛末を描いたミステリー仕立てのダーク・コメディ。
実際に起きた事件から着想し、ひた隠しにしてきた秘密が白日のもとに曝け出された時に起こる
ドタバタぶりと悲哀が絶妙なバランスで描かれる様は、コーエン兄弟の『ファーゴ』を彷彿とさせる。
隠され続けた”衝撃の真相”が曝け出された時、「冗談でしょ!」と叫びたくなること間違いなし!
誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?
シャイナート監督は、前作『スイス・アーミー・マン』で死体を自在に扱い、オナラで海を渡るという奇想天外な展開を描いたが、奇妙ながらも観客を惹きつけ、共感を呼ぶ物語を練り上げ高い評価を得た。奇妙な題材でも共感できる物語にする事が作品づくりのポイントだと公言する監督は、お気に入りの作品と本作の共通点について明かした。
「なんて物語だ!ありえないこんな事!」
ダニエル監督、『ミッドサマー』を大絶賛!
奇妙な物語に感情移入させる作品作りとは?!
<ダニエル・シャイナート>
前作だと、おならをする死体だけど、奇妙な物でも観客が必ず感情移入するように、共感を生み出すポイントを作品に入れる事を大切にしている。なぜなら、僕の好きな映画達は、かならずそうゆう仕掛けがしてあって、僕自身、奇妙な話なのになぜか共感させられる事に大いに感動するからなんだ。だから、自分の作品もそんな映画にしたいと常々思っているんだ。人は、期待していない展開や、思ってもみない出来事に直面したときに、抱えていた気持ちとのギャップで感情が大きく動くから、奇妙な物語に観客が共感できるようなポイントを入れ込んでおくと、最終的には、「まさか!こんな物に共感するなんて!」と、普通の物語より心が大きく動くから、強烈な印象を残せるんだ。例えば、「犬が死んでしまう物語で悲しくなる」これは普通の感情の動きで、心を吹き飛ばすほどの驚きはないけど、アリ・アスター監督の「ミッドサマー」のラストの展開は、僕の心を吹き飛ばしてめちゃくちゃにしたよ。予期しない信じられない出来事ばかり目の前で起きるから、なんて物語だ!ありえないこんな事!と、奇妙すぎる展開に驚かされ、永遠に笑い続けた。登場人物が、とてつもない仕打ちを沢山受けて、徐々に気持ちが変わっていくの同じように、観客の感情も動いていくように設計され、知らない間に共感するようにされている点が素晴らしいと感じたんだ。特にラストは、一生思い出せるぐらい強烈だよ。
見た時に何を思うか?どんな感情をいだくのか?驚きを生み出すために何をしかけておくか?観客の気持ちを想像しながら物語を組み立てていく事は楽しいプロセスで映画製作の醍醐味だから、この映画も強烈なインパクトを残せるように脚本家のビリーと物語を練りに練ったよ。前作に負けないぐらい奇妙だし、『ミッドサマー』と同じよう衝撃的で、ありえない!と思ってもらえる自信があるよ。奇妙な物語ではあるけど、ちゃんと登場人物達に共感できるようにしているから、彼らと同じ気持ちを味わってもらうためにも、是非映画館の大画面で観て欲しいと思っているよ。細かい表情ひとつまで楽しんでほしいから。
ディック・ロングはなぜ死んだのか?』予告
ヤバい、大変なことになった!ディックが死んでしまった。
舞台はアメリカ南部の片田舎。この事件の真相、深堀り厳禁―。
■STORY
ジーク、アール、ディックの3人は売れないバンド仲間。ある晩、練習と称しガレージに集まりバカ騒ぎをしていたが、あることが原因でディックが突然死んでしまう。やがて殺人事件として警察の捜査が進む中、唯一真相を知っているジークとアールは彼の死因をひた隠しにし、自分たちの痕跡を揉み消そうとする。誰もが知り合いの小さな田舎町で、徐々に明らかになる驚きの“ディックの死の真相”とは…?
監督:ダニエル・シャイナート(『スイス・アーミー・マン』)│脚本:ビリー・チュー
出演者:マイケル・アボット・ジュニア ヴァージニア・ニューコム アンドレ・ハイランド サラ・ベイカー ジェス・ワイクスラー ロイ・ウッド・ジュニア スニータ・マニ
原題:The Death of Dick Long│2019年│アメリカ映画│ビスタサイズ│上映時間:100分
映倫区分:PG12│字幕翻訳:佐藤恵子│
提供:ファントム・フィルム/TCエンタテインメント
配給:ファントム・フィルム
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公式twitter:@dicklong_jp