2020年、フェデリコ・フェリーニ監督の生誕100周年にあたるのを記念し、2015年に開催の<Viva!イタリアvol.2>で大好評いただいた、巨匠エットレ・スコーラ監督によるドキュメンタリードラマ第59回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品『フェデリコという不思議な存在』(2013年/イタリア/97分)の上映が決定しました。
“イタリアが世界に誇る映画監督フェリーニに捧げるオマージュ”
映像の魔術師フェデリコ・フェリーニ。実際に親交のあった巨匠・スコーラ監督が、没後20年を機にフェリーニの素顔に迫るドキュメンタリードラマ。風刺雑誌の編集部での二人の出会いから始まるエピソードの数々。フェリーニ映画の映像や『カサノバ』のオーディション風景等も挿入されたスコーラ監督によるフェリーニへのオマージュ!
若い頃、風刺雑誌で机を並べた巨匠スコーラが、敬意と愛情を持ちフェリーニの素顔に迫った、
映画ファン必見の作品。
◆フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini
(1920年1月20日~1993年10月31日)
イタリア・リミニ出身。映画史に名を刻んだイタリア出身の映画監督の1人。出版社勤務を経て風刺雑誌のコラムや映画脚本を執筆。第二次大戦後ロベルト・ロッセリーニ監督の『無防備都市』(1945年)の脚本を担当。『白い酋長』(1951年)で単独長編監督デビュー。『青春群像』(1953年)、『道』(1954年)でベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞。アカデミー賞を生涯で計4回受賞。不世出の名匠として知られる。その他の作品に、カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『甘い生活』(1960年)、『8 1/2』(1962年)、遺作『ボイス・オブ・ムーン』(1990年)など名作多数。
◆エットレ・スコーラ Ettore Scola
(1931年5月10日~2016年1月19日)
イタリア・トレヴィーコ出身。16歳でフェデリコ・フェリーニが漫画を描いていた風刺雑誌「マルカウレリオ」に参画。1950年代前半20歳で脚本家としてデビュー、40本以上もの脚本を量産。1964年、『もしお許し願えれば女について話しましょう』で映画監督デビュー。『あんなに愛しあったのに』(1974年)をはじめとした第2次世界大戦後のイタリア社会をとらえた作品のほか、『マカロニ』(1985年)や『星降る夜のリストランテ』(1998年)等のヒューマンドラマで知られる。
『フェデリコという不思議な存在』
第59回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
第50回ダヴィッド・ディ・ドナッテッロ賞作品賞・監督賞ほか 6部門受賞
第70回 ヴェネチア国際映画祭特別招待作品
監督:エットレ・スコーラ
出演:トンマーゾ・ラゾッティ マウリツィオ・デ・サンテス
2013年/イタリア/97分