第 72 回カンヌ国際映画祭でアントニオ・バンデラスが<主演男優賞>を初受賞、第 92 回アカデミー賞<主演男優賞>にノミネート入りを果たし、数々の映画賞や映画祭で高評価を受けたスペインの巨匠・ペドロ・アルモドバル監督の待望の最新作『ペイン・アンド・グローリー』が 6/19(金)より TOHO シネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショーとなります。
「ロザリアが川のシーンで洗濯女たちとのコーラスとともに、バラード“A Tu Vera”をアカペラで歌う。 それは主人公サルバドールの最も幸せだった記憶のひとつ。 川岸の葦とメグサハッカの茂みの中で、洗濯物を楽しそうに広げる母親がそこにいる。」
―ペドロ・アルモドバル
ビリー・アイリッシュ、アリアナ・グランデ、リゾら新世代の歌姫のひとりとして第 62 回グラミー賞の授賞式でも注目を集め、先日ラッパ ーのトラヴィス・スコットとのコラボレーションとなる最新シングル“TKN”をリリースしたスペインの新生スター、ロザリアが本作に出演し ている。彼女がその歌声を劇中で披露する一部のシーンのメイキングムービーを公開! 今や巨匠と呼ばれるまでになったアルモドバル監督の集大成であり自伝的要素が多分に投影された本作では、彼のミューズである
ペネロペ・クルスも特別出演。主人公サルバドールの幼少期回想シーンで彼の母親ハシンタ役を演じており、ロザリアは役名もその ままに、ペネロペとの共演を果たしている。四人の女が川辺で洗濯をしながら談笑し声を重ね合う姿には、逞しく温かい、アルモドバ ルが共に生きてきた力強い女性たちが映し出されている。 ロザリアがアルモドバル監督とともにスカーフを一緒に選ぶ姿など貴重な撮影の舞台裏も垣間見ることができる。
『ペイン・アンド・グローリー』メイキングムービー
過去の悲しみも輝きも抱きしめて
人生の最終章まで楽しもうと、再び前を向く男の人生賛歌
監督自身のキャリアにおける葛藤も含め自伝的なところも描かれている本作。主演のアントニオ・バンデラスが映画監督役を演じ、キャリア最高の演技と称され、今までにない、繊細な演技で新境地を開拓している。さらにアルモドバルのミューズ、ペネロペ・ クルスも出演。スペインの日差しの下で献身的に息子を育て、家族を明るく支える母親役を演じている。全盛期の作品から、 さらに深みが加わり円熟の域に達したアルモドバルのキャリア最高峰との声に期待が高まる!
<STORY>
脊椎の痛みから生きがいを見出せなくなった世界的映画監督サルバドール(アントニオ・バ ンデラス)は、心身ともに疲れ、引退同然の生活を余儀なくされていた。そんななか、昔の 自分をよく回想するようになる。子供時代と母親、その頃移り住んだバレンシアの村での出 来事、マドリッドでの恋と破局。その痛みは今も消えることなく残っていた。そんなと 32 年前 に撮った作品の上映依頼が届く。思わぬ再会が心を閉ざしていた彼を過去へと翻らせる。そして記憶のたどり着いた先には・・・。
脚本・監督:ペドロ・アルモドバル
出演:アントニオ・バンデラス/アシエル・エチェアンディア レオナルド・スバラーニャ ノラ・ナバス フリエタ・セラーノ/ペネロペ・クルス
2019/スペイン/スペイン語/113 分/5.1ch/カラー/アメリカンビスタ 原題:Dolor y Gloria 字幕翻訳:松浦美奈
配給:キノフィルムズ/木下グループ R15+
©El Deseo.