『淵に立つ』『よこがお』の深田晃司監督が初めてコミック原作の映像化に挑んだドラマ『本気のしるし』(星里もちる/小学 館、英題:The Real Thing)が第 73 回カンヌ国際映画祭の「Official Selection 2020(オフィシャルセレクション 2020)」作品に選ばれました。
本作がローカル放送のドラマにも関わらず大反響を呼び、急遽映画館での公開に向けて再編集した
『本気のしるし≪劇場版≫』として公開準備をしていたタイミングでの朗報となります。
※本年のカンヌ国際映画祭は実イベントの開催中止を決定しておりますが、例年通りの審査基準を保ちながらも、昨今の情勢に合わせて新設された 「Official Selection 2020(オフィシャルセレクション 2020)」としてラインナップ作品を選出すると報じられていました。また、選出された作品は< Cannes 2020(カンヌ 2020)>のラベル付きで、連携する各国映画祭での上映が計画されています。
詳細は 6 月 3 日(フランス現地時間 PM6 時/日本時間 4 日 AM1 時)にカンヌ国際映画祭より発表されました。
カンヌでコミック原作ものであり、さらに地方局のテレビドラマを再編集した映画であるという点では、異色の選出となります。
これは深田晃司監督のテレビドラマの枠から逸脱する演出力の高さを、カンヌ国際映画祭が認めた形になります。 日本の映画史にとっても、まったく新たな地平を見せてくれたエポックメイキングな作品。 すでに、海外の映画祭からも問い合わせをいただいております。
この快挙に、急遽、映画館での公開も計画が進められ、2020 年 10 月 9 日(金)に全国にむけて順次公開する運びとなりましたことも併せて発表されました
深田晃司監督は、『淵に立つ』で第 69 回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で準グランプリに相当する審査員賞を受賞しています が、新型コロナウイルスの感染拡大により多くのミニシアターが閉館の危機に晒されている中、「ミニシアター・エイド基金」を濱口竜介監督とともに立ち上げ、最終的な支援額は 3 億 3 千万円にのぼりました。このように社会活動も積極的に行いながら、若手監督として日本映画界に貢献しています。
主演には S・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』でハリウッド・デビューを飾り、映画『蜜蜂と遠雷』では第 43 回日本アカデミー賞・ 新人俳優賞を受賞した注目の若手俳優森崎ウィン。ヒロイン役には「3年A組-今から皆さんは、人質です-」「連続テレビ小説 べ っぴんさん」での活躍が目覚ましい土村芳。そして宇野祥平、石橋けい、福永朱梨、忍成修吾、北村有起哉といったくせ者揃いのキャスティングで脇を固めています。
<森崎ウィン コメント>
ドラマとしてスタートしたこの作品が劇場版として、こんな歴史ある映画祭に選ばれたことを誇りに思います。 純粋に嬉しいです!ありがとうございます。これをモチベーションに日々精進して参ります。
<土村芳 コメント>
この作品に携わった全ての人の思いがカンヌへ届いた事、素晴らしいチームに、浮世に出会えた事、感謝の気持ちでいっぱいです。 沢山の人達がこの物語と出会ってくれますように、、!
<星里もちる コメント>
こんな隅っこのミニマムな物語が、広い世界で見られるのかと思うと、興奮が抑えられません。
<深田晃司 監督 コメント>
ただただ驚いています。共感度0.1%と銘打たれた4時間に及ぶ物語の0.1%がフランスまで届いたのは、俳優・スタッフの尽力、まさに「本気のしるし」に他なりません。これを機に辻くんと浮世さんのグズグズな恋愛が世界中で愛されることを願っています。 星里先生、やりました!
<STORY>
その女、出会ったことが事故だった― 退屈な日常を過ごしていた会社員の辻一路はある夜、 踏み切りで立ち往生していた葉山浮世の命を救う。 そこから、不思議な雰囲気の女性・浮世と辻の泥沼の関係が始まった。 辻は分別のない行動をとる浮世を放っておけず、浮世を追ってさらなる深みに嵌っていき、 破滅への道を歩みだす...。
森崎ウィン 土村芳
宇野祥平 石橋けい 福永朱梨 忍成修吾 北村有起哉
原作:星里もちる「本気のしるし」(小学館ビッグコミックス刊)
監督:深田晃司
脚本:三谷伸太朗/深田晃司 音楽:原夕輝
撮影:春木康輔 照明:大久保礼司 録音:岸川達也 美術:定塚由里香 助監督:鹿川裕史
スタイリスト:キクチハナカ ヘアメイク:RYO 編集:堀善介 制作統括:戸山剛
チーフプロデューサー:高橋孝太 太田雅人
プロデューサー:松岡達矢 加藤優 阿部瑶子(マウンテンゲート・プロダクション)
制作協力:マウンテンゲートプロダクション
製作:メ~テレ
配給:ラビットハウス
©星里もちる・小学館/メ~テレ