第72回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作『その手に触れるまで』。
日本同様に新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ベルギーで自宅待機中のジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌの兄弟から、日本の観客の皆さんへメッセージが届きました!
★ジャン=ピエール・ダルデンヌ:
COVID-19で自宅待機中のベルギーからのメッセージです。
死に至らしめる狂気に取り憑かれた思春期の少年が元の人生を取り戻す旅を、
皆さまが、熱心に、夢中になって、注意深く観て下さることを期待しています。
★リュック・ダルデンヌ:
この映画の邦題は「その手に触れるまで」です。
コロナウイルスで皆が自宅待機している今、とても具体的な意味合いを持ちます。
私たち二人はこの映画を作った時、映画の中のアメッドの母親のような気持ちでした。
友達と遊ぶのが好きだった子に戻るように試みました。映画をお楽しみください。
自宅からの映像のため、二人の趣味を覗き観るよう! 兄のジャン=ピエールの背後には写真好きとあってロバート・フランクのポスターが貼られ、リュックの背後には天井まで届くおびただしい数の書籍が見えます。日本で直接観客や取材陣と会えなかったことを残念がってくれる兄弟ですが、こうやってベルギーでの暮らしぶりを垣間見る貴重な機会となりました。
ダルデンヌ兄弟からの『その手に触れるまで』動画コメント&予告!
『その手に触れるまで』
世界の名匠、ダルデンヌ兄弟がそっと差し出す、厳しさと優しさに満ちたラストシーン。
13歳の少年アメッドはどこにでもいるゲーム好きの普通の少年だったが、尊敬するイスラム指導者に感化され、過激な思想にのめり込み、学校の先生をイスラムの敵を考え、抹殺しようとする。狂信的な考えに囚われてしまった少年の気持ちを変えることはできるのだろうか…?
ウォルター・サレス監督も称賛を贈り、「鮮やか!作品の強度に驚嘆する」(ガーディアン)、「シンプルでいて、心を掴んで離さない!」(ヴァラエティ)と各メディアが絶賛した。人の変化は急には起こらない。いくつもの出来事を積み重ね、感情の変化を丁寧にすくいとる。
‟特別な子供”ではなく、“すぐそばにいる子供”の成長を見届けるような温かさをもって、ダルデンヌ兄弟にしか描けない、普遍的でいて、これまでにない少年の物語が誕生した。
キャスト:イディル・ベン・アディ、オリヴィエ・ボノー、ミリエム・アケディウ、ヴィクトリア・ブルック、クレール・ボドソン、オスマン・ムーメン
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ(『午後8時の訪問者』『サンドラの週末』)
後援:ベルギー大使館
配給:ビターズ・エンド
2019年/ベルギー=フランス/84
分/1.85:1/映倫区分:G 英題:YOUNG AHMED/原題:LE JEUNE AHMED