シアター・イメージフォーラムにて公開される音楽ドキュメンタリー『大海原のソングライン』の予告編、メインビジュアルが解禁されました。
加えてブロードキャスターのピーター・ バラカンさん、ラッパーのダースレイダーさんから本作への推薦コメントが到着いたしました。
また、本作の公開日程を4月下旬と予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて、5月下旬 と変更致しました。
音楽の心地よさと映像の美しさでずっとリピートにしたくなる映画です。
― ピーター・バラカン (ブロードキャスター)
言葉より前に歌があった。海に漂い、風に流されるが如く音と歌に身を任せる。すると自分の奥底にさざ波が起きてくる。その波が自分より大きな存在へと導いてくれるのだ。
― ダースレイダー (ラッパー)
5000 年前、太平洋には海を渡る人々がいた。彼らは数千年に渡って大海原を攻略し、地球の 半分を覆う島々にたどり着いた。文字が普及する前の時代なので、彼らはその先々で音楽を残 しながら交流していった。その勇敢な船乗りたちの子孫は今や 4 億人にまで増えた。 本作は、台湾から出発してオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、さらに太平洋の 向こう側に位置するマダカスカル、そしてイースター島に至るまで実に 16 の島国に残る伝統 的な音楽やパフォーマンスを記録した前例のない音楽ドキュメンタリーだ。
文字の読み書きが始まる前のオーストラリアの原住民たちは、歌で物語や知識を伝承してい た。どれが食べても安全な植物か、作物をどうやって育てるか、水をどうやって見つけるか、 といった生活に必要な知識を歌にのせて紡いでいった。英語では「ソングライン」と呼ばれる 思想/信仰に基づいて、監督たちは、島々でのセッションを記録していった。制作に際し ては、「先祖から受け継い だその土地に残る伝統的な楽器を演奏し、母語で話し、歌ってもらう」「イコライザーとレベル調整は行うが、リバ ーブやエコー等のデジタル・エファクトは使用しない」などの幾つかの制限を課した。そのようにして、出演する彼 ら自身が選んだロケーションの中で演奏してもらい、オーバーダビングしていく方法で本作は撮影/録音された。 この度、解禁された予告編には、それぞれの島々で演奏する人々がやがて壮大なアンサンブルを奏でる様子の一部分 が切り取られている。また出演しているソロモン諸島のチャールズ・マイマロシアは、「この 5000 年、同じルーツ をもつ人々が一緒に何かを作り上げたのは、初ではないでしょうか。すごいことです」と本プロジェクトに参加でき た喜びを語っている。
なお、本作に先駆けて 2018 年 7 月に音楽アルバムが発売されると、世界各国で評判を呼びイギリス、ドイツなどで 音楽賞を次々に受賞。その後、2018 年アメリカの SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)を皮切りに現在、14 の国で出演ミュージシャンたちによるライブが行われている。いままでのワールドミュージックや伝統音楽の常識を 打ち破る全く新しい音楽ドキュメンタリーがいよいよ日本に上陸となる!
『大海原のソングライン』予告編
監督:ティム・コール|プロデューサー:バオバオ・チェン
出演:クアナ・トレス・カヘレ、タリカ・サミー、ホロモナ・ホロ、アレナ・ムーラン、チャールズ・マイマロシア、ポエモアナ
2019 年|英語題:Small Island Big Song|中国語題:小島大歌|製作国:オーストラリア、台湾|82 分|2K DCI SCOPE|5.1ch サラウンド 製作: Small Island Big Song Pty, Ltd. 、 小島大歌影音工作室
配給:ムーリンプロダクション
後援:オーストラリア大使館、ソロモン諸島名誉領事館
©Small Island Big Song