大林宣彦監督が、20年振りに「尾道」へ還ってきた!映画少年時代からの大林宣彦監督の“映画への情熱”そして“平和への想い”が凝縮された、大林宣彦監督の集大成となる映画『海辺の映画館-キネマの玉手箱』が、4月10日(金)に公開となります。

画像1: ©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

これまで約2000本におよぶTVコマーシャルを制作し、本作『海辺の映画館—キネマの玉手箱』が劇場公開映画の第44作目となる大林宣彦監督。
監督が、大女優となる才能を見極める力は、尾道作品に特に顕著で、〈尾道三部作〉である『転校生』(82)では、小林聡美を、『時をかける少女』(83)では、原田知世を、映画デビュー作ながら主演に大抜擢し、尾道三部作の3作目『さびしんぼう』(85)の主演・富田靖子は、大林宣彦監督が製作総指揮を務めた『アイコ十六歳』(83)で当時14歳だった富田が映画デビュー初主演している。また〈新・尾道三部作〉の『ふたり』(91)は、石田ひかりの映画デビュー初主演作であり、『あの、夏の日〜とんでろじいちゃん〜』(99)は、宮﨑あおいの映画デビュー作となっている。

その大林監督が20年ぶりに尾道へ戻り撮影した本作で大抜擢したのが、本作が本格的な映画デビューとなる17歳の吉田玲
吉田玲は、山口県出身で今年3月に卒業する現役女子高生で、学業の合間に本作の撮影に挑んだ。2007年から地元の山口にある劇団「Zing♪Zing」で演劇をはじめ、柴口勲監督の自主映画『隣人のゆくえ あの夏の歌声』(17)に出演。この作品を大林監督が鑑賞したことが、吉田玲の起用へつながった。大林作品のロケ地としても有名な尾道にある「茶房こもん」で監督と面会した吉田は、面接だと思って緊張していたが、その場ではワッフルをご馳走になり楽しく会話をしただけ。監督は、ロケハン時に吉田を一目見た時点で、すでに出演を決めたという。吉田は「大林監督に招かれ、超ベテランの方々に囲まれ、希子を務めさせていただきました。全てが初挑戦で不安もありましたが、周りの方々に支えられ、楽しく参加することが出来ました。ミュージカル、アクション、ちょっぴりホラー?皆さんも映画に巻き込まれ、あっという間の3時間です。文章だけでは伝えきれないので、ぜひ観てください。」とコメントを寄せた。

本作で吉田は、戦争を学びたいという思いから映画作品の中へタイムリープする「女子学生・希子(のりこ)」を演じ、さまざまな時代の戦争映画作品の中で、たくさんの役柄に挑戦し、歌唱やダンスも披露している。
なお、本作のメインキャストを務める厚木拓郎は、7歳の時に『マヌケ先生』(98)で俳優デビューを、細山田隆人は、17歳の時に『なごり雪』(02)で大林作品初出演をして以来の大林ファミリー。

今回解禁するメイキング写真には、尾道の美しい景色の中で、元気な姿をみせる大林宣彦監督と、尾道水道を渡る船の上に、セーラー服で自転車にのる吉田の姿がみられ、和やかな撮影風景などが収められている。

希子(のりこ)役 / 吉田玲(よしだ れい)
山口県出身。17歳。2007年から山口県にある劇団「Zing♪Zing」に加入。柴口勲監督の自主映画『隣人のゆくえ あの夏の歌声』へ、金子みすゞ役として出演。本作が大林宣彦監督の目に止まり、20年ぶりの大林宣彦尾道最新作『海辺の映画館—キネマの玉手箱』が本格的な商業映画デビューとなる。

画像2: ©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

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映画は未来を変えられる——!!大林宣彦監督が新しい世代へ託すメッセージ。
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えた。最終日は、「日本の戦争映画大特集」のオールナイト興行。そこで映画を観ていた若者3人は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープする。戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へ——。そこで出会ったのは移動劇団「桜隊」だった。
「桜隊」を救うため、3人の男たちは運命を変えようと奔走するのだが……!?
大林宣彦監督が、20年振りに「尾道」へ還ってきた。尾道にある海辺の映画館を舞台にした最新作は、まさに“キネマの玉手箱”!物語は、戦争の歴史を辿りながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現で展開していく。生のエネルギーに溢れた誰も体験したことがないエンタテインメントが、幕を開ける!

大林宣彦 監督作品

厚木拓郎 細山田隆人 細田善彦 吉田玲(新人)成海璃子 山崎紘菜 常盤貴子

製作:『海辺の映画館—キネマの玉手箱』製作委員会
(吉本興業/TANAKA/バップ/アミューズメントメディア総合学院) 

製作協力:大林恭子 
エグゼクティブ・プロデューサー:奥山和由 
企画プロデューサー:鍋島壽夫 
脚本・編集:大林宣彦 脚本:内藤忠司/小中和哉 

音楽:山下康介 撮影監督・編集・合成:三本木久城 VFX:塚元陽大 
美術監督:竹内公一 照明:西表燈光 録音:内田誠 整音:山本逸美 

配給:アスミック・エース 
製作プロダクション :PSC  
©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC

公式Twitter @umibenoeigakan
#海辺の映画館

4月10日(金) TOHOシネマズシャンテほか全国公開

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