非西欧圏で初めてノーベル文学賞を受賞したラビンドラナート・タゴール(1861-1941)。イギリス植民地時代のインドを生きたこの大詩人は、詩だけでなく2000曲以上の歌を作りました。
「タゴール・ソング」と総称されるその歌の数々は、当時はもちろん100年以上の時を超えて今もなお、ベンガルの人々に深く愛されています。
なぜベンガル人はタゴールの歌にこれほど心を惹かれるのでしょうか。歌が生きるインド、バングラデシュの地を旅しながらその魅力を掘り起こすドキュメンタリー映画 『タゴール・ソングス』が4月下旬よりポレポレ東中野にて公開となります。

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タゴール・ソングは、はるか遠いベンガル地方で生まれた歌にも関わらず、いま現在の日本で生きるわたし達にも懐かしく新鮮に響いてきます。それは唱歌や演歌のようなクラシックでスタンダードな歌でありながら、瀧廉太郎の抒情性、宮沢賢治の荘厳さ、中島みゆきの気高さ、ブルーハーツの激情を併せ持ったような魅力と普遍性を感じさせるからかも知れません。

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≪タゴールとタゴール・ソング≫
ラビンドラナート・タゴールは、1861年インドのコルカタに生まれる。10歳から詩作を始め、文学者のみならず、音楽家、教育者、思想家、農村改革者として、どの分野においても天才的な偉業を残した。1913年には詩集「ギタンジャリ」によってアジアで初めてノーベル文学賞を受賞。ベンガル文学界の5大人物のうちの一人とされ、死後もなおベンガルの文学・芸術界に大きな影響を与え続けている。
タゴール・ソングは、彼が生涯にわたって作り続けた歌の総称で、その数は二千曲を超える。歌のテーマはベンガルの自然、祈り、愛、感情、民族、祭りなど多岐に及び、タゴール・ソングはインド、バングラデシュ両国の国歌として用いられている。ベンガルではタゴール・ソングを歌うことで身を立てる歌手がおり、習い事としてタゴール・ソングを習うことはごく一般的であり、今も広く聴かれ、歌われている。

監督は佐々木美佳。若干26歳、ドキュメンタリーの制作自体が今回初めての佐々木監督は、東京外国語大学でベンガル語を専攻しベンガルの文化を知ってゆく過程でタゴール・ソングと出会いました。アカデミックなアプローチとは全く異なるドキュメンタリーという手法によって、過去と現在、さまざまな人々を繋ぐ“歌”の真の姿に迫る重層的な作品に完成させました。

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『タゴール・ソングス』
 (2019/日本/105分/ベンガル語、英語/カラー/DCP/ドキュメンタリー)

監督:佐々木美佳
撮影:林健二/録音・編集:辻井潔/整音:渡辺丈彦/
構成・プロデューサー:大澤一生

宣伝:contrail
製作・配給:ノンデライコ
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ポレポレ東中野にて4月下旬より公開!以降全国順次公開予定

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