21世紀になり、ますます世界の映画界において存在が増す中国の映画と映画監督。
このたび、中国、香港、台湾、澳門、マレーシア、シンガポール、日本、韓国、アメリカ、イギリスなど各国の映画学者、映画評論家、映画祭プログラマー、映画製作者、俳優計239名に投票による、21世紀に制作された中国(香港、台湾なども含めて)映画のベスト20が発表されました。
このランキングを発表したのは、2015年に中国で設立された「シネフィル・プライズ(Cinephile Prize)」という映画賞を運営する「迷影精神赏組織委員会」という組織。
この賞は、中国で最も有名な十何名の映画評論家によって毎年一本選出され、その年の最も才能がある、中国の若手監督作品が対象となるものです。
第5回の賞は、2020年1月の発表となりますが、その前に今回は特別企画として「2000年~2019年中国映画ベスト20」としてイギリス「Sight & Sound」誌のオールタイム・ベストと同じような形で、21世紀の作品から選出したランキングとなります。
世界各国より239名が投票し、日本からも映画学者の刈間文俊氏、深田晃司監督、俳優/監督の斎藤工氏、映画プロデューサーの市山尚三氏や夏原健氏などが投票に加わっています。
(協力:蔡剑平)
以下、順位となります。(投票数列記)
1、『Yi Yi/ヤンヤン 夏の想い出』
エドワード・ヤン監督(2000年) 175票
2.『花様年華』
ウォン・カーウァイ監督(2000年)137票
3.『鬼が来た!』
チアン・ウェン監督(2000年)130票
4.『グリーン・デスティニー』
アン・リー監督(2000年)125票
5.『黒衣の刺客』
ホウ・シャオシェン監督(2015年)120票
6.『インファナル・アフェア』
アンドリュー・ラウ+アラン・マック監督(2002年)110票
7.『ラスト、コーション』
アン・リー監督(2007年)104票
8.『プラットホーム』
ジャ・ジャンクー監督(2000年)100票
9.『グランド・マスター』
ウォン・カーウァイ監督(2013年)98票
10.『鉄西区』
ワン・ビン監督(2003年)96票