芥川賞作家であり現役医師として活躍する南木佳士原作の同名小説の映画化で、中村梅雀、津田寛治がダブル主演をつとめた映画『山中静夫氏の尊厳死』は、年明け2020年2月上旬より、シネスイッチ銀座をメイン館に全国順次ロードショーとなります。
わたしには、やっておきたいことが、あるのです。
浅間山を望む信州の地を舞台に、
人が死んでいくこと、最期まで自分らしく生き抜くことの意味を、
未来の希望と共に描く――。
原作は、「ダイヤモンドダスト」で芥川賞を受賞し、寺尾聰主演で映画化もされた「阿弥陀堂だより」などで知られ、現役の医師でもある南木佳士(なぎ・けいし)の同名小説。
がん患者の山中静夫を演じるのは、歌舞伎はもちろん舞台、映画、ドラマと幅広い分野での活躍を見せる中村梅雀。自らも心を病む呼吸器内科医の今井俊行には、2002年『模倣犯』でブルーリボン賞助演男優賞を受賞して以降、唯一無二の存在感を放ち続ける津田寛治。
主題歌は小椋佳が書き下ろし、人が、限られた人生をどう生き、どう死ぬかを、未来の希望とともに描く感動作が誕生した。
ポスターのコピー「わたしには、やっておきたいことがあるのです。」とあるように、余命わずかと診断された末期がんを患う主人公・山中静夫が「自分らしい最期を迎えたい」という願いのもと、生まれ育った信州・長野県佐久市の浅間山を望む病院を訪れるところから物語が始まります。山中の最期の願いとは、故郷に自らの墓を造ること。担当する医師・今井は、その思いを遂げさせようと決意するが、これまで職業柄多くの死を見つめてきた彼は自らもうつ病を患ってしまいます。患者と医師、そして彼らを支える家族がたどり着いた、それぞれの命の在り方とは……。
人生の最期の時が迫ったとき、どうするのか? 住み慣れた自宅や生まれ故郷に戻り穏やかに過ごしたい。そう考えていても、本人がその思いを伝えられない場合が多いのが現状です。
「尊厳死」や「安楽死」の議論が続き、最近では、厚生労働省がアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の普及啓発のために作成した「人生会議」ポスターが話題となりましたが、まさに、本作『山中静夫氏の尊厳死』では「誰にでも訪れる命の終わりから目を背けずに、人生の最期をどう迎えるか」について考えさせられる作品です。本作の鑑賞を機にぜひ、ご夫婦や家族で一緒に考え、話し合う機会になれば幸いです。
予告編には、小椋佳が本作のために書き下ろした主題歌「老いの願い」が流れ、主演ふたり:中村梅雀、津田寛治のほか、田中美里、浅田美代子、高畑淳子など豪華キャスト陣の姿もとらえています。
映画「山中静夫氏の尊厳死」予告編
前売り券発売中!
映画の舞台・長野県佐久市と、同市出身の武論尊氏原作の人気漫画「北斗の拳」のコラボレーションとして、佐久市市内のサクマドロップス(サクマ製菓)が製造した限定ドロップス「さくしドロップス」。「佐久市に来い!!」と力強くPRする「北斗の拳」愛あふれる一品を、本作の前売り鑑賞券購入の際にプレゼントいたします。
人生の最期をみつめる感動作と「北斗の拳」の異色コラボ、ぜひゲットしてください♪
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※当日一般¥1,800のところ劇場窓口、メイジャーネット通販にてお買い求めのお客様に【佐久市×北斗の拳】コラボドロップスをプレゼント(限定数)
STORY
「私は肺がんなのです」
山中静夫の告白に、医師の今井は面食らう。余命わずかと診断された山中は、生まれ育った信州・浅間山を望む地で死にたいという。そして、自分の最期を迎えるために、妻にも内緒で自らの墓を故郷に造りはじめる。今井はその思いを遂げさせようと決意するが、これまで職業柄多くの死を見つめてきた彼は自らもうつ病を患ってしまう。患者と医師、そして彼らを支える家族がたどり着いた、それぞれの命の在り方とは……。
監督・脚本:村橋明郎
出演:中村梅雀、津田寛治
小澤雄太、天野浩成、中西良太、増子倭文江、大島蓉子、石丸謙二郎、大方斐紗子、
田中美里、浅田美代子、高畑淳子
原作:南木佳士「山中静夫氏の尊厳死」(文春文庫刊)
主題歌:小椋佳「老いの願い」
製作:株式会社スーパービジョン、株式会社アメニティーズ、株式会社ベルメールプロモーション
協賛:のぞみグループ、㈱ティー・ワイ・プロデュース、ソーマTK㈱、鈴与マタイ㈱、一般社団法人佐久医師会
企画協力:文藝春秋
助成:独立行政法人日本芸術文化振興会
配給・宣伝:マジックアワー、スーパービジョン
2019/日本/カラー/DCP/シネスコ/5.1ch/107分