海外の映画通に愛されているWEBメディア「IndieWire」の恒例の年間の映画から選んだベストフィルムが今年も発表されました。
今年は世界中の304人の批評家とジャーナリストにより選出されました。
2019年の批評家が選んだ最高の作品には『パラサイト 半地下の家族』が選ばれました。
5月のカンヌ映画祭でパルムドールを獲得した最初の韓国の映画監督になったボン・ジュノの今作は本国で興行記録を破り、最終的に米国でもヒットし、興行収入でも2030万ドルを突破しています。また、ゴールデングローブ賞にノミネートされており、アカデミー賞でも期待がかかる一作になっています。
続く2位には、NETFLIXによるマーティン・スコセッシ監督『アイリッシュマン』。そして同じくNETFLIXのノア・バームバック監督『マリッジ・ストーリー』が、3位に選出されました。
4位には、クエンティン・タランティーノ監督の大ヒット作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』と、アカデミー賞を賑わせそうな作品が並んでいます。
また、A24配給作品は、ベニー・サフディ&ジョシュ・サフディ監督の新作や、世界が争奪戦を繰り広げたルル・ワン監督『フェアウェル』など数多くの作品が選出されており、相変わらずの通好みのラインナップを製作や配給していることがわかります。
アジア勢からは、ポン・ジュノ、ルル・ワン監督以外には、中国の次世代の旗手ビー・ガン監督『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』が作品、監督、撮影、外国映画の4部門で選出されており、また、初監督作にして遺作となってしまった同じく中国のフー・ボー監督『象は静かに座っている』も、作品、外国語部門で名前が挙がっています。
残念ながら日本人監督は作品、監督の部門では選出されませんでしたが、外国語部門の16位に濱口竜介監督の『寝ても覚めても』が海外タイトル「Asako I & II」として選ばれています。
10位以下の作品は、2020年1月、2月に日本で公開される作品も多く、年明けからシネフィルにはたまらない1年となりそうな気配が--。
以下、批評家、ジャーナリストが選んだ2019年の映画となります。
全作品予告でのご紹介です(一部海外予告)作品の詳細はシネフィルサイト画面より作品名、もしくは監督名を入れて検索ください
1、ポン・ジュノ監督
『パラサイト 半地下の家族』
2020 年 1 月 10 日(金)より、全国ロードショー!
2019 年 12 月 27 日(金)より TOHO シネマズ日比谷、TOHO シネマズ梅田にて先行公開
2、マーティン・スコセッシ監督
『アイリッシュマン』
NETFLIXで配信中!
3、ノア・バームバック監督
『マリッジ・ストーリー』
NETFLIXで配信中!
4、クエンティン・タランティーノ監督
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
12月25日よりデジタル先行配信!2020. 1.10 (FRI) ブルーレイ&DVDリリース
5、セリーヌ・シアマ監督
『Portrait of a Lady on Fire』
6、ペドロ・アルモドバル監督
『Pain and Glory』
7、ベニー・サフディ&ジョシュ・サフディ監督
『Uncut Gems』
8、ジョアンナ・ホッグ監督
『The souvenir』
9、トッド・フィリップス監督
『ジョーカー』
全国上映中!
10、グレタ・ガーウィグ監督
『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
2020 年3月、全国ロードショー