映画『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』全国公開中です。
ある郵便配達員が33年の歳月をかけ、たった一人で築き上げた“シュヴァルの理想宮”。
愛娘のため“おとぎの国の宮殿”を手作りするという果てしない挑戦を支えたのは、夢を信じる心と深い愛だった―。
ピカソやアンドレ・ブルトンが絶賛し、フランス政府指定の重要建造物となった奇想の宮殿の誕生秘話が映画化された。周囲に変人と噂されながらも、途方もない夢を実現した男・ シュヴァル。
この風変わりな人物を見事に体現したのは、『レセ・パセ自由への通行許可証』で ベルリン国際映画祭男優賞を受賞した名優ジャック・ガンブラン。夫を傍で見守り支える妻役にレティシア・カスタを迎え、ニルス・タヴェルニエ監督が精緻に描き出撮影はほぼ全編を通し現存する理想宮で行われた。
実在する”シュヴァルの理想宮”の細部を紹介する映像
フランス、オートリーヴにあり、本作でも実際にロケ地として使われた、実在の”シュヴァルの理想宮”のツアー映像(一部編集版)。
写真や、ガイドブックではわからない細部までを映した貴重な映像となっている。
この度、早くも本作を鑑賞した観客からは「号泣させられる!」「不器用な男の生き様に涙!!」など感涙の声が上がっている本作の本編映像が解禁となりました 。
奇人、変人とまで言われたシュヴァルが追い求めたものとは?
のちに奇想天外な挑戦に挑むシュヴァルが感銘を受けた
ある古代遺跡との出会いのシーン
この度解禁された本編映像は、既に町で変わっ た人物として知られていたシュヴァルが、理想宮 の制作に着手する前にアンコールワットに感銘を 受ける重要なシーン。
一人目の妻を亡くしたばかりのシュヴァルは、変わった人物として周囲の人たちからも距離を置かれていた。本編では「あの人怖いわ」と不満を漏らす町の女性に対し、郵便局員が「彼はそういう男なんだ」とフォローするシーンも。そんなことは露知らず、シュヴァルは仕事の休憩中に、カンボジアのアンコール遺跡が紹介されている記事に見入っているのだ。
フランスの田舎町で郵便配達員として働くシュヴァルは、毎日何十キロもの道のりを歩くなかで、世界各国から送られてくる絵ハガキや、新聞を目にしては空想に耽っていたという。頭の中では森や花にかこまれた理想の家を建てることも。実際に完成した“シュヴァルの理想宮”にはアンコール・ワットをはじめとする古代遺跡を彷彿とさせるエキゾチックな風貌や、世界各国の建築物、宗教画をイメージさせる部分が多く見受けられる。小さな村で生まれ育ち、デザインや建築の勉強を受けたことのないシュヴァルが、新聞や絵葉書などからの影響を受けながら日々“理想宮”を頭の中で作り上げていたことを思わせる本編映像となっている。
事実、アンコールワットは1863年にフランス人冒険家アンリ・ムーオが再発見をし、手記として出版されたことにより、「世紀の発見」としてヨーロッパで大々的に知られることになった。当時シュヴァルは27歳であった。
『シュヴァルの理想宮』より古代遺跡との出会いのシーン[本編映像]
【STORY】
日々村から村をまわる郵便配達員のシュヴァル。寡黙で不器用な男がある日、愛娘アリスのために “おとぎの国の宮殿”を建てるという奇想天外の挑戦を思いつく。村人たちに馬鹿にされながらも、来る日も来る日もたった一人で石を運び、積み上げ続けるシュヴァルだったが、過酷な運命が容赦なく彼に襲い掛かる...。
監督:ニルス・タヴェルニエ(『エトワール』、『グレート デイズ! ―夢に挑んだ父と子―』)
原案:ファニー・デマレ
脚本:ファニー・デマレ、ニルス・タヴェルニエ、ロラン・ベルトーニ
出演:ジャック・ガンブラン、レティシア・カスタ、ベルナール・ル・コク、フロランス・トマサン
原題:L‘Incroyable
histoire du Facteur Cheval
英題:The Ideal Palace 2018年/フランス/フランス語/カラー/ビスタ/5.1ch/105分
字幕翻訳:星加久実
配給:KADOKAWA
公式Twitter:@cheval_movie
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