竹橋の東京国立近代美術館において2020年2月2日(日)まで、東京国立近代美術館と「窓学」を主宰する一般財団法人 窓研究所がタッグを組んで「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」を開催中です。
マティスやクレー、デュシャンなど20世紀美術の巨匠から、リヒターやティルマンスなどの現代美術、ル・コルビュジエやカーンら建築家の作品まで。ジャンルを超えて集まった、58作家、115点が紹介されています。

「窓はわたしちのくらしにとって欠かせない身近なもの。 もしかしたら身近すぎて気に留めないものかもしれません。しかし、実はこれまで驚くほど多くのアーティストや建築家が、窓からインスピレーションを得て作品を作っています。
それは窓が、アートと同じく、日常の中に新しい世界の眺めを開いてくれるものだからです。
展覧会場を出た時、こころの窓がふと開き、いつものくらしが新しく見える。そんな経験をしていただきたく、この展覧会を企画しまた。」と企画の趣旨が紹介されています。

画像: アンリ・マティス《 待つ》 1921-22年 愛知県美術館 photo©saitomoichi

アンリ・マティス《 待つ》 1921-22年 愛知県美術館
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画像: 岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》 1918 東京国立近代美術館 photo©saitomoichi

岸田劉生《麗子肖像(麗子五歳之像)》 1918 東京国立近代美術館
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下記のみどころが挙げられています。

■アンリ・マティスやパウル・クレー、マルセル・デュシャンなど20世紀の巨匠から、ゲルハルト・ リヒターやヴォルフガング・ティルマンスなど現代美術の巨匠までが勢ぞろい。
■8枚の大型ガラスがあなたの姿をさまざまに映し出す。ドイツの巨匠、ゲルハルト・リヒターの超重量級立体作品《8枚のガラス》( 2012年)は必見。
■窓を切り口に建築とアートの歴史をたどる全長12メートルの年表を展示 。
(制作:東北大学 五十嵐太郎研究室)。
■ル・コビュジエ、ルイス・カーン、ジェームズ・スターリング、ピーター・アイゼンマンなどの建築家が描いた貴重な窓のドローイングをご紹介。
■「窓研プロジェクト」として、当館前庭に建築家、藤本壮介の《窓に住む家 /窓のない家》が出現します。

画像: マルセル・デュシャン《フレッシュ・ウィドウ》1920/1964 京都国立近代美術館 photo©saitomoichi

マルセル・デュシャン《フレッシュ・ウィドウ》1920/1964 京都国立近代美術館

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展覧会構成は14の章からなり、絵画に描かれた窓、室内・屋外の接点としての窓、窓をめぐる建築とアートの歴史などのテーマでさまざまな作品が並びます。絵画、写真、版画、映像、インスタレーション、建築など、ジャンルを超えた興味深い構成です。

2章は、窓からながめる建築とアート
東北大学五十嵐太郎研究室が、時代や洋の東西を問わず窓と建築とアートの歴史をたどる全長12メートルの年表を制作。ル・コルビュジエ、ルイス・カーン、ジェームズ・スターリング、ピーター・アイゼンマンなどの建築家による窓のドローイングや貴重書もあわせて展示します。

画像: ハンス・シャロウン《ハンス・シャロウンによるガラスの家のプロジェクトのためのドローイング》 1919または1920 カナダ建築センター photo©saitomoichi

ハンス・シャロウン《ハンス・シャロウンによるガラスの家のプロジェクトのためのドローイング》 1919または1920 カナダ建築センター
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11章は窓の運動学
空気や光を入れたり、湿気や暑さ、寒さを追い出したり。窓には 私たちの生活に欠かせない機能があります。でもその機能を取り払って、ただ開いたり閉まるものとして窓を捉え直してみたら?ひたすら動く窓が、なんだかいとおしい生き物のように思えてきます。スイスの大御所、ローマン・シグネールや、伝説のアート・ユニット、THE PLAYの破天荒なプロジェクトをご紹介。

画像: ローマン・シグネール《よろい戸》 2012 作家蔵 ©Roman Signer photo©saitomoichi

ローマン・シグネール《よろい戸》 2012 作家蔵 ©Roman Signer
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こちらは13章、窓は希望
8枚の大型ガラスがあなたの姿をさまざまに映し出す、ドイツの巨匠ゲルハルト・リヒターの超重量級立体作品。圧巻です。

画像: ゲルハルト・リヒター《8枚のガラス》 2012 ワコウ・ワークス・オブ・アート photo©saitomoichi

ゲルハルト・リヒター《8枚のガラス》 2012 ワコウ・ワークス・オブ・アート
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14章は窓研プロジェクト、藤本壮介《窓に住む家/窓のない家》
東京国立近代美術館前庭に建築家 、藤本壮介の《窓に住む家/窓のない家》が出現。高さ約 7m、藤本の代表作の一つ《House N》(2008)の大型コンセプトモデルです。

画像: 藤本壮介《窓に住む家/窓のない家 》 2019 屋外インスタレーション photo©saitomoichi

藤本壮介《窓に住む家/窓のない家 》 2019 屋外インスタレーション
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新年に、展覧会場を出たら、いつものくらしが新しく見える、そんな体験をしに行きませんか。

開催概要

会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
会期:開催中~2020年2月2日(日)
開館時間:10:00-17:00 (金曜・土曜は10:00-20:00)
     *入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(1月13日は開館)、1月14日[火]

観覧料:当日券
    一般 1,200(900)円
    大学生 700(500)円
    *いずれも消費税込。
    *( )内は20名以上の団体料金。
    *高校生以下および18 歳未満、障害者手帳をご提示の方とその付添者( 1 名)は無料。
     それぞれ入館の際、学生証等の年齢のわかるもの、障害者手帳等をご提示ください。
    *キャンパスメンバーズ加入校の学生・
     教職員は、学生証・職員証の提示により団体料金でご鑑賞いただけます。
    *本展の観覧料で入館当日に限り、同時開催の所蔵作品展「MOMATコレクション」もご覧
     いただけます。

主催:東京国立近代美術館、一般財団法人 窓研究所
共催:東京新聞
助成:スイス・プロ・ヘルヴェティア 文化財団 、アダム・ミツキェヴィッチ・インスティテュート/culture. pl /jp

後援: 在日スイス大使館、ポーランド広報文化センター

学術協力: 五十嵐太郎(東北大学教授/建築史・建築批評家/「窓学」総合監修)

美術館へのアクセス
: 東京メトロ東西線竹橋駅 1b出口より徒歩3分
: 〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
: 詳しくはアクセスマップをご参照ください。

cinefil 読者チケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」プレゼント係宛てにメールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効のこの招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2020年1月13日 24:00 月曜日

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
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8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
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10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。

抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

公式サイト:https://www.momat.go.jp

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