12本の作品を共に作り上げたウディ・アレン監督から日本独占の『水と砂糖のように』公開応援動画メッセージが到着!!カルロ・ディ・パルマを語る！

2019-11-25

映画史上の功績を讃え「カルロ・ディ・パルマ賞」と命名されたヨーロッパ映画賞撮影賞。この類まれな撮影監督についての、知的な、深みのある、なによりも愛にあふれたドキュメンタリー『水と砂糖のように』が、いよいよ11月30日（土）より東京都写真美術館ほか全国にて順次限定公開となります！

画像: 12本の作品を共に作り上げたウディ・アレン監督から日本独占の『水と砂糖のように』公開応援動画メッセージが到着!!カルロ・ディ・パルマを語る！

本作の公開直前に、12本の作品をカルロ・ディ・パルマと作り上げた、ウディ・アレン監督から日本独占の公開応援動画メッセージが届きました！

画像: カルロ・ディ・パルマとウディ・アレン監督 ©2016 ACEK s.r.l — カルロ・ディ・パルマとウディ・アレン監督
©2016 ACEK s.r.l

カルロ・ディ・パルマは、長い経歴の中で17年間をニューヨークで暮らしています。
その時間の中で、ウディ・アレンとのコンビで12本の作品を取り上げ、ウディ・アレン作品の中にヨーロッパ的なテイストを持ち込んでいます。カルロ・ディ・パルマは監督と話し合いながら作品を作り上げるスタイルの撮影監督で、人見知りのウディでも親しみを持つ才能と魅力に溢れる人物でした。

画像: カルロ・ディ・パルマ ©2016 ACEK s.r.l — カルロ・ディ・パルマ
©2016 ACEK s.r.l

この応援動画は、ウディ・アレンが自らHiphoneで撮影し、送ってくれた特別映像です。
今回、本作の日本公開のために、多忙な中コメントを撮って送ってくれたことは、2人が深い信頼関係に結ばれていたという表れとも言えるでしょう。ウディは映像の中で「彼との仕事はとても楽しかった」と語り、カルロ・ディ・パルマを「すべての映画においてのアイコンで巨人」と讃えます。

ウディ・アレン公開応援動画メッセージ

画像: ウディ・アレン監督から日本独占の『水と砂糖のように』公開応援動画メッセージ youtu.be — ウディ・アレン監督から日本独占の『水と砂糖のように』公開応援動画メッセージ
youtu.be

　光と色の達人であるカルロ・ディ・パルマのキャリアは、ルキノ・ヴィスコンティの最初の映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』に参加した15歳から始まり、第二次世界大戦後の映画を革新したネオレアリズモとともに開花。「光、光、光！」それが彼の決まり文句となりました。モノクロからカラーに移行する中で、ミケランジェロ・アントニオーニと一緒に、色彩の革命ともいえる『欲望』『赤い砂漠』を生み出し、長きにわたるウディ・アレンの撮影監督として、『ハンナとその姉妹』などアレンが描くニューヨークの物語に、洗練されたヨーロッパ的なものをもたらしました。そして彼は、長いニューヨーク暮らしにもかかわらずどこまでもローマっ子、イタリア語でいうところの、職人と芸術家を包摂する言葉アルティジャーノそのものでした。
アレンをはじめ、ヴィム・ヴェンダース、ベルナルド・ベルトリッチ、ケン・ローチ、ニキータ・ミハルコフ、フォルカー・シュレンドルフ、ミラ・ネールなど、多くの優れた映画監督や関係者の豊かで温かい証言が彼の突出した才能とともに魅力あふれる人間性をあぶり出します。また、彼が撮影した、ロッセリーニ、ヴィスコンティ、デ・シーカ、ジェルミ、アントニオーニ、スコラ、ベルトリッチ、アレンなどの26作品の一部も挿入。本作は、単に伝説的なひとりの撮影監督の伝記にとどまらぬ、映画黄金時代の核心に迫る感動的な旅となっています。