殺人タイヤを主人公に描く『ラバー』など、いくつもの奇抜で個性的な作品を世に送り出してきたフランス映画界の奇才カンタン・デュピュー監督の衝撃の最新作、『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』(原題:Le daim/英題:Deerskin)の日本公開がこの度、シネマート新宿・シネマート心斎橋で開催される「のむコレ3」にて11月17日(日)より公開が決定し、ビジュアル・予告編が解禁いたしました。
鹿革(ディアスキン)のジャケットへの深い愛情が、いつしか道行く人々が着るジャケットへの憎悪となり、映画撮影と称して次々と“死”のジャケット狩りを行なう男の狂気を描く本作。
鹿革ジャケットを愛する中年の男ジョルジュを「アーティスト」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダンが熱演。彼の映画製作を手伝う女性をダルデンヌ兄弟の『午後8時の訪問者』やカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリに輝いた『BPM ビート・パー・ミニット』などで知られ、フランスのアカデミー賞と呼ばれるセザール賞で主演・助演女優賞の二冠を果たした人気女優アデル・エネルが演じる。
その他、映画監督で女優のジュリー・デルピー(『ビフォア・サンセット』)を娘に持ち彼女の出演作にも数多く出演しているアルベール・デルピーや、『刑事ベラミー』のマリー・ビュネルなどフランスを代表する俳優陣が集結。世界各国の映画祭で上映され、カンヌ国際映画祭監督週間のオープニングを飾った、前代未聞のファッションスリラー!!
<「のむコレ3」上映スケジュール>
シネマート新宿:11/17(日)、11/25(月)、11/29(金)、12/2(月)、12/3(火)
シネマート心斎橋:11/24(日)、12/6(金)、1/5(日)
カンタン・デュピュー監督の衝撃のファッションスリラー
『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』予告
【STORY】
お前は着るな、俺がキル!!!!
遂に夢にまでみた念願の鹿革100%のジャケットを手に入れたジョルジュ(ジャン・デュジャルダン)。彼の鹿革ジャケットへの深い愛情は、やがてジャケットと会話ができるまでになり、彼らの仲は互いの夢を語り合えるまで深くなっていた。完璧なジャケットとそれを着た完璧な自分を撮影するジョルジュは、さらなるファッションの高みを目指すために放浪の旅に出る。旅先のバーでジョルジュは映画監督を夢見るウエイトレス、ドゥニース(アデル・エネル)と出会う。首尾よく彼女を言いくるめ、己の夢と欲望が詰まったジャケット映画の制作を始めるジョルジュだったが、ジャケットへの異常な愛情は徐々にエスカレートしていく。「世界で唯一のジャケットになりたい――」
ある時、鹿革ジャケットの切なる願いを聞いたジョルジュは、”世界でジャケットを着ている唯一無二の男になる”ことを決意。そして、殺人を犯しながら道ゆく人のジャケットを奪う<死のジャケ狩り>を始めるのだった…。
監督・脚本・撮影・編集:カンタン・デュピュー『ラバー』
CAST:ジャン・デュジャルダン『アーティスト』/アデル・エネル『水の中のつぼみ』/アルベール・デルピー『パリ、恋人たちの2日間』/マリー・ビュネル『世界にひとつの金メダル』
2019年/フランス/77分/原題:Le daim
英題:Deerskin
配給:トランスフォーマー
©︎ 2019 ATELIER DE PRODUCTION ARTE FRANCE CINEMA NEXUS FACTORY & UMEDIA GARIDI FILMS