ヌンチャクとソウルダンスがコラボレートした異色作「ヌンチャクソウル」出演者インタビュー【小宮凜子】「俳優業とプロデュース業」

2019-10-31

11月9日（土）から池袋シネマ・ロサで劇場公開される「ヌンチャクソウル」のご出演の小宮凜子さんに俳優業とプロデュース業の分野での活躍について、お話を伺いました。

俳優とプロデューサーに至る軌跡

実は幼稚園のときに紙芝居やお話を作るのが好きで、みんなの前で読み聞かせして発表したりしてました。実家が本屋だったので、物語の世界に浸ることが子供の頃から好きで、特にファンタジー要素の強い本などが大好きでした。毎日いろんな物語の本を読んでいた記憶があります。
今、俳優やプロデュース業をしているのも子供の頃の影響が大きいのかなと思います。

高校・大学では迷わず演劇部に所属しました。本当にのめり込んでいたので演劇の道に進むことも考えてはいたのですが、大学卒業後、本当に断腸の思いで、演劇の道を閉ざしてIT関連の企業に就職をしました。

会社では仕事をがむしゃらに頑張って、仕事も楽しかったんです。
でもどうしても役者への想いが捨てきれなくて・・・心身に変調をきたすくらい（笑）そんなときに、昔の友人からの誘いで舞台に立って、そこで気が付いたのが「私はお芝居や演劇から離れることができないんだなあ」って。

それからはしばらく会社勤めしながら、舞台に出たりなどはしていたんですけど、27歳の時に友人3人と一緒に劇団を立ち上げて主宰を務めることになったんです。
それまでは、呼ばれて舞台に出るということが多かったんですけど、劇団の主宰を務めたことで最初から最後までモノづくりを体感でき、その先にもつなげられる、というプロデュース業の面白さに目覚めました。
会社勤めのままでは時間の自由もきかないので、まずは会社を辞めても生活していけるように生活の基盤を作ろうと思い、レンタルスタジオ業をはじめました。そこが軌道に乗ったので会社も辞めて、生活の基盤をしっかりと持ちながら役者とプロデュース業を行うという今の形に至りました。

私の場合、役者やプロデュース業という夢を追う中で生活を切り詰める、ということはしたくなかったんです。生活が厳しくなれば、夢を追うこともできにくくなるだろうし、精神的にも不安定になる・・。
そこで、生活の基盤を作る収入源の確保を同時並行で進めたんです。

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映像と舞台での活動について

映像に携わったのは、26、27歳の時の私の転換期のときに木場明義監督と出会ったことがきっかけで、自主映画にいくつか出演させていただきました。
ほかには事務所からいただくお仕事で映像に出演したりしています。

映像と舞台の演技については私自身は、役作りのアプローチとしては映像と舞台はあまり分けていないです。ただ表現の方法としては違いはあると思ってます。舞台だと遠くのお客様の肉眼に届く演技をしなくてはいけないですけど、映像ではカメラでアップになっていたりするとピクッとした眉毛だけでも大きく感情が伝えられますから。

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「ヌンチャクソウル」撮影風景

これから

ビジョンを描く、ということが大切なのかなと思います。
夢や将来は自分自身が思い描いたように実現していくと思うので、ビジョンをより明確に描く事が大切だと思っています。そしてそれを信じる力も。

俳優業だけにしたほうがいいのか、プロデュース業だけにしたほうがいいのか、よく悩んでいた頃もあったんですが、結局どちらも私にはなくてはならない要素だと気づいたので「俳優兼プロデューサー」というスタンスで仕事をしています。
「演じる」こと自体がとても好きということに加えて、みんなで一緒にその土台から作り上げているという感覚が好きなのかもしれないです。
今後は俳優としてもプロデューサーとしても人の心に残る物語を作り、世の中に広く発信していける人間になりたいと思っています。