11月9日(土)から池袋シネマ・ロサで劇場公開される「ヌンチャクソウル」のご出演の中山雄介さんにお話しをうかがいました。
ご自身で企画した俳優発信の作品が、各映画祭で受賞したという経緯など、いろいろと語っていただきました。

俳優になるきっかけ

高校三年生、18歳の時に、ある雑誌の写真コンテストの人気投票で一位になりまして、その雑誌のモデルになったんですね。
そのころ、兄が小劇場好きだったので、その影響で演劇を観に行ったりして、面白い劇団見つけては何度も公演に行ったり。そのうち、自分でも演じてみたいなって思ったのが俳優になるきっかけです。
演技レッスン受けて、舞台に出たりしていました。5~6年くらい、年間3~4本ずつくらい、舞台漬けでした。

ずっと舞台の仕事続けていたんですけど、テレビドラマの「ナースのお仕事ザ・ムービー」の監督・脚本・プロデュースの両沢和幸さんとご縁があって、「御手洗薫の愛と死」という映画に出演させて頂き徐々に映像の方もやらせて頂くようになりました。
http://mitarai-movie.com/cast

画像: 俳優になるきっかけ

一番印象に残っている役

両沢和幸さんの舞台なんですけど「警官と殺人」という作品の役ですかね。
交番に行って「死にたいと言っている人を殺しました」って自首しにくる青年の役なんですけど、その時は役についてものすごく真剣に考え続けました。「人を殺す」ということがどういうことなのか、どういう気持ちなのか、「何故、人を殺してはいけないのか?」とことんまで考え抜いて。

お話の中では、ホームレスを殺す役なので、実際にいる道端のホームレスに話しかけてみたり、どんな気持ちになるのか、とか・・・病むくらい役にのめりこんでいたと思うんですが、公演中も公演後の今も「何故、人を殺してはいけないのか?」という答えはみつからず、今もずっとそれを考えさせられている位、僕の印象に残っている役です(笑)
http://blog.livedoor.jp/gyakutanchi/archives/51741040.html

俳優自ら動くこと

YouTubeで「中山式動画辞書」っていう動画を配信しているんです。
みんな何気なく使っている言葉も本当の意味を知らなかったり・・・僕、「ヒエラルキー」って何だって思ったときに説明できなかったんですね。
わかりやすく動画で伝えるものをつくろうって思ったのがきっかけです。
辞書なので量産していかなきゃいけないなあって思って、今をときめく「カメ止め」の上田慎一郎監督に一本つくってもらうお願いをしたんですね、これでできたのが結構よくって、もったいないから映画祭に出したらあちこちの映画祭で評価を頂き、そのまま日本を飛び越え海外の映画祭でも評価されて。その作品が「彼女の告白ランキング」です(笑)
こないだDVDも発売されましたが、映画つくろうって思ってなくてできちゃった、俳優発信の短編映画です。
こういった感じで自分からも発信していかないと、僕らのような俳優は這い上がっていけないですからね。何がキッカケになるか本当にわからない世界なので。
ピッチャーゴロでも全力で走るしかないんだと思います!!!
中山式では新企画も考えていて、ゆくゆくは映画を撮ってみようと思っているので、これからも何か発信し続けていこうと思います。

画像: 棚から牡丹餅 youtu.be

棚から牡丹餅

youtu.be

俳優を続けること

舞台ばかりやっていると稼げないし、借金だらけでした。
お金なくなると、治験のバイトに行ったりして(笑)
お金の面だけじゃなく精神面でも役者を続けることって大変ですよ。年齢の節目節目でこのまま続けて行っていいのか、仲間もどんどんやめてくなかで、やっぱり考えますよね。
でも、ちょうどそんな時にCMやTVの仕事はいって露出増えたりすると、周囲でも「ああ、観たよ」なんて言ってもらえると嬉しい。もう少しやってみよう、なんて。
その繰り返しで続けてこられました。
今はどこか腹をくくる事ができたので、死ぬまで続けていくと思います。

演じること

人を知ることにつながっているのかなあ。と思います。演じる役を通じて、人間を知る勉強になっていますよね。

舞台・映像どちらも好きなんですけど、生で演じる楽しさは舞台ですかね、ただ映像はみんなで一緒に楽しむこともできるし、どちらも好きです。

殺人者の役をまたやってみたいです。
自分のイメージとはかけ離れているんですけど・・・。

画像: 「ヌンチャクソウル」撮影風景

「ヌンチャクソウル」撮影風景

ヌンチャクソウル

最新作「ヌンチャクソウル」という作品ではヨーロッパ企画の黒木正浩さん演じる主人公の沼田の幼なじみ役で出ています。
役については監督からあまりサジェスチョンがなかったので、役の方向性も決まっていないまま衣装合わせになり、自分の過去の衣装を持ってきてその場で組み合わせたり(笑
役としては衣装先行(笑)だったんですけど、真面目でさえない主人公に対比したちょっと能天気な、それでいて情に厚いトラさん的な役づくりになったと思います。
輝く明日のニュースターが誕生する「ヌンチャクソウル」お見逃しなく!

役者になってなかったら・・・・床屋ですかね。幼なじみのお兄さんが床屋でかっこよくて、ファッションや髪形をよくマネしてたんです。床屋のお兄さん、かっこよかったなあ。あ!もちろん、今でもね(笑)

映画『ヌンチャクソウル』特報

画像: 映画『ヌンチャクソウル』特報 youtu.be

映画『ヌンチャクソウル』特報

youtu.be

「ヌンチャクソウル」
出演:黒木正浩、高橋篤、黒須杏樹、大沢真一郎、吐山ゆん、中山雄介、及川莉乃、小宮凜子、Jun-Bay、鯨井未呼斗、藤井太一、柴田明良

監督:木場明義
|日本|2019年|76分|
製作・配給:ガチンコ・フィルム

2019年11月9日(土)~11月15日(金)池袋シネマ・ロサ劇場公開

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