第92回キネマ旬報ベストテンの文化映画第7位にランクインを果たしたドキュメンタリー 映画「春画と日本人」(大墻敦監督作)が、9月28日から東京・ポレポレ東中野にてロードショ ー 、 順次全国公開開します。
日本人は「春画」を知らない—―
「世界が、先に驚いた。」
あの春画展から4年 驚きの内幕を描くドキュメンタリー
21万人が押し寄せ、美術界の大事件となった永青文庫「春画展」 (2015年9月19日開幕)は、国内外の貴重作約120点が一堂に会するはじめての試みでしたが、開催までの道のりは平坦ではありませんでした。国内の公私立博物館20館あまりに開催の打診が断られ、摩訶不思議な逆風に吹かれます。
海外で絶大に評価されている春画が、なぜ日本ではすんなりと展示できないのか。本物の展示にかける人々が直面した知られざる苦労から、「春画」を世間から隠そうとする日本社会の《忖度》構造が浮かび上がります。昨今の博物館・美術館における表現物の展示規制問題にも示唆を与えるテーマです。劇中では、「春画」のオリジナリティと、 収集・保存・研究にかけてきた方たちの意図を尊重するため「春画」にぼかしやトリミン グをかけることなく紹介。
「春画のウラ/オモテをたのしむ」公開記念講座もカフェポレポレ坐にて開催します。