第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、世界中から絶賛されたケン・ローチ監督最新作『家族を想うとき』を12/13(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開致します。

日本でも大ヒットを記録した『わたしは、ダニエル・ブレイク』を最後に映画界からの引退を表明していたケン・ローチ監督。名匠が引退宣言を撤回してまで描きたかったのは、グローバル経済が加速する中で変わっていく人々の働き方と、時代の波に翻弄される「現代の家族の姿」だ。
父リッキーはフランチャイズの宅配ドライバーとして、母アビーはパートタイムの介護士として1日中忙しく働いている。家族を幸せにするはずの仕事が家族で過ごす時間を奪っていき、高校生の長男セブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせていく。そんな中リッキーがある事件に巻き込まれてしまう──。個人事業主とは名ばかりで、理不尽なシステムによる過酷な労働条件に振り回されながら、家族のために働き続ける父。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり懸命に生き抜く母と子供たち。日本でも日々取り上げられている労働問題と重なり、観る者は現代社会が失いつつある家族の美しくも力強い絆に、激しく胸を揺さぶられるだろう。

家族の絆を、私たちに想起させる4枚の新場面写真が公開!

新たに解禁された新場面写真4点では、

リッキーが職場の駐車場に並ぶトラックの前で険しい表情を浮かべている姿

画像1: photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

アビーが訪問先の家で介護をしている場面

画像2: photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

配送の合間にトラックの荷台で、リッキーと娘のライザが満面の笑顔で楽しげに談笑する様子

画像3: photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

一家団欒の食卓で幸せそうな姿

画像4: photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019

この度解禁された30秒の予告篇では、本部の上司に「勝つのも負けるのもすべて自分次第。できるか?」と確認され不安な表情の父リッキー、そしてフランチャイズのドライバーという仕事の厳しい現実を感じさせる台詞から始まる。想像以上に過酷な働き方に疲弊していくリッキーと、マイホーム購入を夢見て介護福祉士として共に必死に働くアビー。そして忙しい両親とのすれ違い生活に寂しい想いを募らせた息子セブは「父さんみたいな負け犬にならない」と暴言を吐くなど、問題行動を起こすようになってしまう──。

予告篇の後半では、セブのために急遽仕事を休んだリッキーに対し「仕事に穴を開けるなら制裁金100ポンドだ」と追い討ちをかけてくる上司と、「私の家族をナメないで」と家族を守ろうと必死に声を荒げるアビーの姿が描き出される。配送車の中で楽しそうに踊る家族の姿や、配送を手伝った娘ライザの「今日はありがとう」と、父との幸せな時間に感謝するシーンで締めくくられ、美しく力強い家族の絆を感じさせる、観る者の心に迫る予告編となっている。

『家族を想うとき』30秒予告

画像: 名匠ケン・ローチ監督が引退宣言を撤回してまで描きたかった『家族を想うとき』30秒予告 youtu.be

名匠ケン・ローチ監督が引退宣言を撤回してまで描きたかった『家族を想うとき』30秒予告

youtu.be

 9/17(火)のNHK「クローズアップ現代+」では、ケン・ローチ監督と是枝裕和監督の対談の様子を収めた【是枝裕和×ケン・ローチ “家族”と”社会”を語る】を放送予定だ。ロンドンで行われた対談では、自らケン・ローチ監督を師だと仰いでいる是枝監督の思い、キャストへの演出のこだわりや、両監督が「映画が不寛容な社会にできること」をテーマに熱く語る。
なお番組の再放送は未定、両監督の最新作の映像が使用されているためオンデマンド配信も行われない。奇跡の対談はここでしか視聴できないため、どうぞお見逃しなく!

▼NHK「クローズアップ現代+」
【是枝裕和×ケン・ローチ “家族”と”社会”を語る】

2019年9月17日(火)22:00〜22:30 NHK総合テレビにて放送予定

<STORY>
イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキーはマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビーはパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブと小学生の娘のライザ・ジェーンは寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまうーー。

監督:ケン・ローチ 脚本:ポール・ラヴァティ 出演:クリス・ヒッチェンズ、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター

2019年/イギリス・フランス・ベルギー/英語/100分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/原題:Sorry We Missed You/日本語字幕:石田泰子

提供:バップ、ロングライド
配給:ロングライド
© Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2019

12/13(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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