2019年に結成30周年を迎え、若手ミュージシャンからも絶大なリスペクトを集めるthe pillowsのアニバーサリーイヤープロジェクト「Thank you, my highlight」の一つとして制作された映画『王様になれ』が9月13日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開となります。

この度、主演岡山天音演じる、カメラマン志望の主人公・祐介がどん底人生から、一人の女性ユカリとザ・ピロウズとの出会いによりもがきながらも生きて行こうとする眩い輝き放つ予告編が完成いたしました。
本予告には本作の原案・音楽を担当した山中さわお、そしてGLAYのTERUとJIRO、ストレイテナーのホリエアツシ、THE KEBABSなどそうそうたる面々をそろえた、アーティストの姿も収録されています。ご覧ください!

新たなバンドの足跡を刻むthe pillowsが選択した「映画」という表現方法

1989年9月16日結成。浮き沈みの激しい日本のロック・シーンで自分たちのやり方を貫いて、「BUSTERS」と呼ばれる熱狂的なファンと、ミュージシャンから絶大なリスペクトを集めるバンド、the pillows。山中さわお(ボーカル・ギター)、真鍋吉明(ギター)、佐藤シンイチロウ(ドラムス)の3人。
今年30周年のアニバーサリーイヤー・プロジェクト「Thank you,my highlight」の一環として制作されたのが映画『王様になれ』である。

画像1: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

ドキュメンタリーではなくオリジナル・ストーリーに挑んだ理由は

これまで結成15周年と25周年のタイミングでトリビュート・アルバムをリリース。
幅広いアーティストたちとの固い絆を具現化し、20周年では日本武道館公演を即日ソールドアウトにするなど、節目ごとにthe pillowsらしい足跡を残してきたが、30周年を前にリーダー山中さわおはファンに向けて「絶対キミたちが想像していない面白いことをやります」と宣言した。
2019年に向けたカウントダウン・ライブで全貌を明らかにしたのが、ドキュメンタリー・フィルムではなくロック・バンド発の完全オリジナル・ストーリーの映画を作るということだった。
その理由を山中は「他のバンドがやってないことをやってみたいという欲があった。そして後世に「the pillowsってどんなバンドだったのか」っていうのを残すのに、CDとライブ映像はあるとして、そうではない側面を知ってもらいたいということで、主人公はthe pillowsが好きな男の子という設定なんだ」と語った。

the pillows
1989年9月結成。1991年「雨にうたえば」でデビュー。OVA「フリクリ」(01/ガイナックス)の音楽を担当。
2004年には結成15周年を記念してMr. Children、BUMP OF CHICKEN、ELLEGARDEN、ストレイテナー、佐藤竹善等、11組の錚々たるアーティストが参加した「シンクロナイズド・ロッカーズ」を発表。
2005年からはアメリカでの活動も本格的に始動。アメリカツアーのほか、メキシコや韓国でのライブを行っている。結成20周年記念日の武道館初公演では10分でチケットが完売し、大成功を収めた。2014年の結成25周年の2枚目のトリビュートアルバム「ROCK AND SYMPATHY」を発表。UNISON SQUARE GARDEN、髭(HiGE)、Base Ball Bear、9mm Parabellum Bulletら、14組の勢いのある若手アーティストが参加。
結成29年を超えてなお、“今”が一番輝いている日本では希有なロックバンドである。

画像2: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

画像3: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

the pillows
の音楽的世界観を紡いだ物語を描くために結集した才能たち

山中さわおが手掛けた原案を、脚本化し監督を務めたのがオクイシュージ。
俳優であり舞台演出家で劇団の主宰、昨今は大人計画の松尾スズキ作品への出演も多いオクイは、山中と長い付き合いがあり、今回初めてメガホンを取ることとなった。そのほか『火花』、『ナラタージュ』などを手掛けた撮影:福本淳×照明:市川徳充をはじめとする映画スタッフが結集。
挿入歌&主題歌で流れるthe pillowsの数々の名曲のみならず、劇伴も山中さわおが担当し物語を鮮やかに彩る。若手演技派俳優として注目を集める岡山天音がもがきつづける主人公をエモーショナルな魅力で演じ、祐介が弟子入りを懇願するカメラマン・虻川塁を個性派俳優の岡田義徳が好演している。そしてthe pillowsのメンバーはもちろん、豪華アーティストたちがこの物語を描くのに欠かせない「本人役」で出演する。

画像4: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

画像5: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

ゆかりのゲスト・ミュージシャンも物語を盛り上げる登場人物に

GLAYのTERUとJIROは劇中「ピロウズ30周年記念アコースティックライブ」のシーンでカバー曲「スケアクロウ」を演奏している。JIROはthe pillows15周年トリビュート盤にも参加し、山中とTHE PREDATORSとしても活動中だ。ELLEGARDENで15周年トリビュート盤に、Scars Boroughで25周年トリビュート盤に参加した高橋宏貴もTHE PREDATORSとして活動中、劇中でも山中を加えたTHE PREDATORS 3人で登場するシーンがある。ストレイテナー(15周年トリビュート盤に参加)のホリエアツシは劇中でカバー曲「ストレンジ カメレオン」を演奏、カヤマシンペイと日向秀和は主人公とヒロインが初めて出会うラーメン屋のシーンに登場する。佐々木亮介(a flood of circleで25周年トリビュート盤に参加)と田淵智也(UNISON SQUARE GARDENで25周年トリビュート盤に参加)は、新バンドTHE KEBABSとして劇中でライブ演奏と演技を披露している。SHISHAMOの3人はthe pillowsへのリスペクトを公言し対バン経験もあり、劇中では撮影シーンのモデル役。the pillowsの「TRIP DANCER」のカバーでも記憶に新しい藤田恵名。そして山中が主宰する「DELICIOUS LABEL」に所属するnoodlesのyokoとRadio Carolineの楠部真也は、山中とCasablancaで活動中で劇中でも3人で演奏するシーンがある。THE BOHEMIANSの5人、シュリスペイロフの宮本英一も大事なシーンに出演するなど、the pillows 30年のキャリアで培われた縁が劇中でも遺憾なく描かれている。

画像6: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

画像7: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

届け、この想い...
BUSTERSへ、そして音楽と映画を愛するすべての人たちへ

この映画の奇跡的なところは、the pillowsというバンド自身から生まれた企画、シナリオであり、そしてthe pillowsと縁の深い後輩バンドたちが登場するという作品でありながら、その魅力が琴線に触れる対象がBUSTERS(=the pillowsファン)に留まらない、普遍的な青春物語として成立しているという点だ。
バンド結成以来、さまざまな困難や不条理にぶつかり、思い通りにならない評価に苛立ち、崖っぷちに追い込まれても、自分たちの納得するやり方を貫いて、孤独や葛藤とひとつひとつ向き合いながら、とびっきり居心地の良い地平に辿り着いたthe pillows。
そのスタイル、生き様に励まされ共感してきたBUSTERSやバンドたちが一緒になって描かれるこのストーリーは、誰もが自分の抱える不安や焦りと向き合うときの感情と限りなく近いからこそ、代え難い感動を呼び込むのだろう。

画像8: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

画像9: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

その一端はクランクイン当日から早くも垣間見られた。2019年3月17日、the pillows最新ツアーのファイナル公演終了直後に「映画撮影を行いたい」と呼びかけた山中さわおに対して、Zepp Tokyoを埋め尽くした数千のBUSTERSがほぼ全員居残り、助監督からの要望に驚くほどのクオリティで応えたのだ。初めての経験だろうに、それでもこの映画を少しでも良いものにしたいという想いが成し遂げた奇跡。そのシーンを目の当たりにして、ぎゅっと胸を締め付けられた。たくさんの想いが結集して完成した『王様になれ』という切なくも勇気に満ち溢れた物語。
「後世にどんなバンドだったかを残したい」と願ったthe pillowsの新たな夢は、必ずや音楽と映画を愛する多くの人たちの胸の奥底に届くかたちで叶うに違いない。自分を貫こうとするときにぶち当たる孤独、葛藤、その先に微かにみえる光を描き、誰もが自分の「王様になれ」というメッセージがつまった青春物語が完成!

画像10: (C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

『王様になれ』予告

画像: 結成30周年-the pillowsのアニバーサリーイヤープロジェクト映画『王様になれ』予告 youtu.be

結成30周年-the pillowsのアニバーサリーイヤープロジェクト映画『王様になれ』予告

youtu.be

岡山天音
後東ようこ  岩井拳士朗  奥村佳恵  平田敦子
村杉蝉之介  野口かおる  オクイシュージ / 岡田義徳
TERU(GLAY) JIRO(GLAY/THE PREDATORS) ホリエアツシ(STRAIGHTENER) THE KEBABS
ナカヤマシンペイ(STRAIGHTENER) 日向秀和(STRAIGHTENER) 高橋宏貴(ELLEGARDEN/THE PREDATORS) SHISHAMO
Casablanca THE BOHEMIANS 宮本英一(シュリスペイロフ) 藤田恵名 有江嘉典(VOLA&THE ORIENTAL MACHINE)
the pillows山中さわお 真鍋吉明 佐藤シンイチロウ

原案・音楽:山中さわお
監督・脚本:オクイシュージ
企画:バッド・ミュージック・グループ音楽出版
制作プロダクション:ブースタープロジェクト
製作:『王様になれ』フィルムパートナーズ
宣伝協力:キングレコード
配給・宣伝:太秦
(C)2019『王様になれ』フィルムパートナーズ

9月13日(金)シネマート新宿ほか全国順次公開

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