むき出しな気持ちを心に秘めて生きる、ある一人の女の生きざま
若き新鋭監督と女優がタッグを組んで完成させた野心作
みのり21歳。神奈川県鎌倉市で暮らすみのりは、観光客が立ち寄る小さな甘味処でアルバイトをして生活している。一見普通の女性に見えるが、どこか違う。普通って何なのか。みのりは他の女性と何が違うのか。みのりは何を考えて生きているのか。これは、夏の鎌倉に住む、一人の若い女性の生き方を描いた物語。
主演のみのりを演じるのは、『ハローグッバイ』(2017)、『転がるビー玉』(2019年公開予定)等、今まさに映画女優として活躍目覚ましい萩原みのり。常に苛立ちを隠せず、しかし心の奥底に優しさを秘めた類まれな役どころを見事に演じた。
才能溢れる若き新鋭監督と女優がタッグを組んで完成させた本作に注目です。
監督は、ロカルノ、バンクーバー、釜山そしてロッテルダムと世界の登竜門となる映画祭で評判を呼び、高く評価され、鮮烈な印象を刻みつけた『枝葉のこと』も記憶に新しい二ノ宮隆太郎。
前作では自身が主演した自叙伝とも言うべき作品だったが、今作は、自身は出演せず、ある若い女性の生きざまをスクリーンに焼き付けた。
みのり役:萩原みのり(はぎわらみのり)
1997年3月6日生まれ。愛知県出身。「放課後グルーヴ」(’13)でドラマデビュー後、映画『ルームメイト』(‘13)で映画デビュー。その後、映画・ドラマなどで活躍。15年ドラマ「表参道高校合唱部!」でレギュラー出演し話題に。映画『昼顔』『心が叫びたがってるんだ。』『ゆらり』『僕の好きな女の子』『もぎりさんsession2』など出演作多数。待機作に映画『転がるビー玉』『37Seconds』などがある。
監督:二ノ宮隆太郎(にのみやりゅうたろう)
鈍牛倶楽部所属
1986年8月18日生まれ。神奈川県出身。
2012年、初の長編作品『魅力の人間』が第34回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、海外映画祭でも好評を博す。2017年、監督、主演を務めた長編第二作『枝葉のこと』が第70回ロカルノ国際映画祭に日本映画から長編部門に唯一選出される。本作が劇場公開デビュー作となる。2019年9月28日、長編第三作『お嬢ちゃん』が公開予定。2019 フィルメックス新人監督賞グランプリを受賞する。長編第四作『逃げきれた夢(仮)』の製作が決定。初めて商業映画を監督することになる。映画監督、脚本家、俳優として活動する。
『お嬢ちゃん』2018 年/130 分/スタンダード/カラー/モノラル
監督・脚本:二ノ宮隆太郎
撮影監督: 四宮秀俊|サウンドデザイン:根本飛鳥|助監督:平波亘
ラインプロデューサー:鈴木徳至|プロデューサー:市橋浩治
出演:萩原みのり、土手理恵子、岬ミレホ、結城さなえ、廣瀬祐樹、伊藤慶徳、寺林弘達、桜まゆみ、植田萌、柴山美保、高岡晃太郎、遠藤隆太大、津尋葵、はぎの一、三好悠生、大石将弘、小竹原晋、鶴田翔、永井ちひろ、高石舞島津志織、秋田ようこ、中澤梓佐、カナメ、佐藤一輝、中山求一郎、松木大輔、水沢有礼、髙橋雄祐、大河内健太郎
製作・配給:ENBUゼミナール
宣伝:岩井秀世
©ENBUゼミナール