第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門におきまして、塚本晋也監督が審査員をつとめることが決定いたしました。
塚本晋也監督は昨年『斬、』が第75回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品。ヴェネチア国際映画祭との縁は深く、過去には『六月の蛇』(2002年)ではコントロコレンテ部門(のちのオリゾンティ部門)で審査員特別大賞、『KOTOKO』(2011年)はオリゾンティ部門で最高賞のオリゾンティ賞を受賞。コンペティション部門へは『鉄男THE BULLET MAN』(2009)、『野火』(2014)、『斬、』(2018)と3度の出品を果たしている。
また、同映画祭で審査員をつとめるのは1997年のメインコンペティション部門、2005年のオリゾンティ部門に次いで3度目。第76回ヴェネチア国際映画祭はアルゼンチンのルクレシア・マルテル監督を審査員長に迎え、現地時間8月28日に開幕する。
塚本晋也監督は今年に入り、ドイツで開催された「第19回ニッポン・コネクション」でニッポン名誉賞を受賞、また現在米・NYで開催中の北米最大の日本映画祭「第13回JAPAN CUTS~ジャパン・カッツ!」にて第8回カット・アバブ賞を受賞とこれまでの功績を称え贈られる賞を続けて受賞している。
『鉄男』(1989)での鮮烈な劇場映画デビューから今年で30周年。『鉄男』生誕30周年企画シリーズ特集上映が全国順次公開中。また2015年の初公開より毎年終戦記念日を中心にアンコール上映を重ねる『野火』は5年目を迎え、今夏も30館以上の劇場にて上映が決定している。
●ヴェネチア国際映画祭:イタリアのヴェネチアで開催されるカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭の一つで、世界最古の歴史を持つ。最高賞には金獅子賞が与えられる。今年で第76回を迎え、開催期間は現地時間8月28日〜9月7日。コンペティション部門を競う作品は21本。
塚本晋也監督のヴェネチア履歴
:1997年にメインコンペティション部門審査員。(『HANA-BI』金獅子賞の年)
『バレット・バレエ』(98)プレミア上映
『双生児』(00)プレミア上映
『六月の蛇』(02)コントロコレンテ部門(のちのオリゾンティ部門)審査員特別大賞 受賞、
『ヴィタール』(04)プレミア上映、2005年はオリゾンティ部門審査員
『鉄男THE BULLET MAN』(09)コンペティション部門出品
『KOTOKO』(11)オリゾンティ部門 最高賞のオリゾンティ賞 受賞
『野火』(14)コンペティション部門出品
『斬、』(18)で3度目のコンペティション部門出品
塚本晋也監督プロフィール
1960年1月1日、東京・渋谷生まれ。87年『電柱小僧の冒険』でPFFグランプリ受賞。89年劇場映画デビュー作『鉄男』でローマ国際映画祭グランプリ受賞。審査員も2度務めたヴェネチア国際映画祭では『六月の蛇』(02)がコントロコレンテ部門審査員特別大賞、『KOTOKO』(11)がオリゾンティ部門最高賞のオリゾンティ賞受賞。コンペティション部門に『鉄男THE BULLET MAN』(09)『野火』(14)『斬、』(18)と3度出品。他『東京フィスト』(95)『バレット・バレエ』(98)『双生児』(99)『ヴィタール』(04)『悪夢探偵』(06)など。また俳優としても監督作の他多数出演。毎日映画コンクールで02年『とらばいゆ』『クロエ』『溺れる人』『殺し屋1』で男優助演賞受賞。『野火』で監督賞&男優主演賞をW受賞。『斬、』で男優助演賞受賞。他『シン・ゴジラ』(16)、『沈黙ーサイレンスー』(16)、NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」など。ナレーターとしての仕事も多い。