19歳でモデルとしてデビューして以降、誰よりも強いプロ意識を持ち、雑誌「an・an」や「装苑」
など時代の最先端で活躍した雅子。役者としてもその才能を開花し、CMや映画『リング』(98年)で貞子の母志津子を演じるなど大きな話題となりました。
その素顔は、映画とフランスとチョコレートが大好きで、等身大の美しさを大切にする一人の女性でした。
本作では俳優の竹中直人、高嶋政宏ら生前の雅子を知る人々に夫である大岡氏が自らインタビ
ューを敢行。美しさに隠された、愛すべき素顔が明かされます。
与えられた環境の中で地に根を張りながら華麗に咲き誇り、花のように生きたひと。
彼女の香りは残された人々の心の中に遺っています。
当初、UPLINK吉祥寺では1週間限定上映を予定していましたが、公開前に全日程が完売となり、急遽8/2以降の続映が決定いたしました。
公開に先だって実施された内覧会では子育て世代の父親らから、「こんなに素敵なラブレターはない」「妻や子供と一緒に観たい」との声が多数寄せられ、女性だけではなく男性からの支持も熱い本作。UPLINK吉祥寺にて上映後、神奈川・大阪・京都など、全国順次公開を予定されています。
また、7/26(金)には本作出演者であり、雅子が出演した映画『サヨナラCOLOR』(05年)の監督でもある竹中直人さんの登壇も決定。
本作公開にあたり、コメントが届きました。
<竹中直人さんコメント>
雅子さんとは渋谷にシネマライズがあった頃、ヴィンセント・ギャロ監督作品《ブラウンバニー》(2003)の試写会で偶然お会いしました。夜の渋谷、シネマライズには試写会に並ぶ人の行列が出来ていました。近づいて行くとそこに佇む雅子さんとしっかり目が合ったのです。お互い初対面だったのですがほんの数秒しばらく目が合ったままでした。今もあの時の雅子さんの眼差しをふと思い出します。妖艶なあの眼差しを…
ご主人である大岡さんがどのような思いを抱いて雅子さんというひとりの女性を描いたのか…苦しくも美しくせつない映画になっているのでしょうね…。わたくしごときをトークイベントにお呼び下さり感謝しております。
竹中直人
花のように、生きたひと。『モデル 雅子 を追う旅』予告
あなたを亡くして初めて、あなたをもっと知りたいと思った。
キャリア30年、50歳で他界したモデル「雅子」の半生を追ったドキュメンタリー映画。
2015年1月29日の夜明け前、モデル「雅子」は稀少がん闘病の末に旅立った。そのとき、夫である大岡大介は「夫婦として共に生きながら、モデルとしての雅子をほとんど知らないまま」だったことに気づく。「モデル・雅子」の半生を追い、映画にして伝えてゆくことを決意する。
自宅に積まれたままの「雅子」が登場した雑誌やビデオなどを片っ端から調べ、衝動のままに「雅子」を知る人々に、監督としてインタビューを重ねてゆく。
数多くの関係者の言葉から、生涯プロフェッショナルのモデルとして貫き通した姿勢と、どんな時代も「身の丈の美しさ」を追求し続けた、一人の女性としての「雅子」の輪郭があらためて浮かび上がる。
そのあり方はきっと、より健やかにより美しく生きようと志す、現代全ての女性たちへの贈り物になるだろう。
監督・プロデューサー:大岡大介
出演:雅子
安珠、田村翔子、藤井かほり、髙嶋政宏、中田秀夫、
石井たまよ、竹中直人他
配給&宣伝:フリーストーン
2019/日本/カラー/16:9/ステレオ/88分
©︎2019 Masako, monange.