第72回カンヌ国際映画祭におきまして、批評家週間「特別招待部門」へ選出された空族・富田克也最新作『典座 -TENZO-』が、10月4日(金)よりアップリンク吉祥寺・渋谷ほかにて全国公開されることが決定致しました。
『典座ーTENZOー』ティザー・ビジュアル
現代日本にとって信仰とは何か―
福島と山梨に生きる二人の若き僧侶の苦悩を軸に
3.11以降の仏教の意義を紐解く
10年前、本山での修行を共にした兄弟子の隆行(リュウギョウ)と弟弟子の智賢(チケン)は福島と山梨のそれぞれのお寺に戻った。
智賢は、住職である父と、母、妻、そして重度の食物アレルギーを抱える3歳の息子と共に暮らしている。一方の兄弟子・隆行は福島県沿岸部にあったかつてのお寺も、家族も檀家も、すべてを津波によって流されてしまい、今では瓦礫撤去の作業員として、ひとり仮設住宅に住みながら本堂再建を諦めきれずにいた――。
演じているのは、全国曹洞宗青年会の実際の僧侶たち。
映画製作にあたり、彼らが“今、一番話を聞いてみたい曹洞宗の高僧”青山俊董老師の元へ、実際に智賢が訪ね交わされた対話を軸に、福島、山梨、長野、そして中国の自然の中で繰り広げられる、現代日本の僧侶たちの日常が、時空を超え、円環しはじめる。
監督は常に規格外の作品で国内外に話題を振りまく空族・富田克也。『サウダーヂ』(11)で疲弊する地域社会を描き、『バンコクナイツ』(16)では現代日本をアジアから照射したが、今回は仏教とそれを取り巻く3.11以降の日本社会の姿を真っ向から捉えた。
第72回カンヌ国際映画祭の批評家週間「特別招待部門」に選出され、海外からの驚嘆の眼差しで迎えられた。
本作は、公開に先駆けて愛知県で3年に1度開催される国内最大級の現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ2019」にて8月9日(金)の映像プログラム 特別オールナイト上映にて日本初公開。
同祭典の2回目の上映となる9月17日(火)には、映画で非常に重要や役割を果たす青山俊董老師、河口智賢(主演)、富田克也監督も登壇するトークイベントも予定している。
加えて富田克也監督の過去作『サウダーヂ』『バンコクナイツ』が8月10日(土)より一週間、新宿K's cinemaにてアンコール上映が決定。
富田克也監督の過去作『サウダーヂ』『バンコクナイツ』
アンコール上映ビジュアル
また公開直前の9月29日(日)には甲府・桜座にて、劇中に楽曲を提供しているNORIKIYO、
右左口竹の会らのライブ付き『典座 -TENZO-』先行上映も決定した。
公開に向けてにわかに盛り上がりをみせる『典座 -TENZO-』に注目が集まります。
特報!カンヌ映画祭批評家週間で上映!
空族・富田克也最新作『典座-TENZO-』
『典座 -TENZO-』2019年/62分/DCP
出演:河口智賢、近藤真弘、倉島隆行/青山俊董
監督:富田克也
脚本:相澤虎之助、富田克也
プロデューサー:倉島隆行
撮影・照明:スタジオ石/録音・整音:山﨑巌/編集:富田克也、古屋卓麿
音楽:右左口竹の会、Suri Yamuhi And The Babylon Band、NORIKIYO
題字:藤田喜彦/デザイン:今村寛
ウェブ・デザイン:山田俊哉/スチール:山口貴裕/VFX:定岡雅人
製作:全国曹洞宗青年会/海外担当:小山内照太郎、大野敦子
宣伝:岩井秀世
配給:空族
©全国曹洞宗青年会