幻の名作が今甦る―
瀬戸内海の美しい風景の中にヒロシマに消えた<夏少女>の思いが見えてくる
早坂暁生誕90周年記念映画
「この物語はだけはどうしても映画化したかった」-
『夢千代日記』などで知られる日本を代表する脚本家・早坂暁が自らの原爆体験を踏まえ、その集大成として執筆したのが、この『夏少女』だ。
1996年に映画は完成したものの製作時の諸事情から四半世紀の間、封印されていたが、早坂暁生誕90周年の今年、オリジナルネガが奇跡的に発見され、初めて劇場公開される事になった。
『若者たち』の名匠・森川時久監督のメガホンのもと、先日、放送文化基金賞を受賞した名優・桃井かおりを主演に、間寛平、景山仁美、坂田明ら実力派演技陣が織り成す魂のファンタジーに仕上がっている。
主演:桃井かおり×脚本:早坂暁×監督:森川時久の幻の名作『夏少女』予告
【物語】
あなたにはこの愛の蜃気楼が見えますか?
瀬戸内海に浮かぶ人口3千人の小さな島に住む12歳の少年マモルのひと夏のふれあい―。
マモルの母は郵便船の船長、父は雑貨屋を営んでいたが、それぞれが戦争の傷跡を抱え込んでいた。そして、マモルの前に忽然と現れた<夏少女>は、ヒロシマの過去と現在をつなぐ美しい化身だったのか…。
桃井かおり 間寛平
矢崎朝子 藤岡貴志 影山仁美 朱門みず穂 高原駿雄 川上夏代 坂田明(特別出演)
製作:内野谷典昭 鍋島淳 中川紗知子 撮影:東原三郎 照明:三荻国明 美術:竹内公一
録音:本田孜 音楽:桑原研郎 監督補:須藤公三
脚本:早坂暁
監督:森川時久
配給:(C)「夏少女」上映委員会