『パシフィック・リム』『キング・アーサー』の人気スター、チャーリー・ハナムと大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』で世界を魅了し、本年度アカデミー賞主演男優賞受賞を果たしたラミ・マレックの最旬スターがタッグを組み、45年ぶりに映画化される脱獄映画の金字塔『パピヨン』が、6月21日(金)TOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開される。
作家アンリ・シャリエールの壮絶な実体験を基にした終身刑囚“パピヨン”の13年に及ぶ命をかけた脱獄劇。この世界的なベストセラー自伝小説は1973年『猿の惑星』などの名匠フランクリン・J・シャフナー監督と、ハリウッドの異端児と呼ばれた脚本家ダルトン・トランボのタッグにより映画化され、パピヨン役スティーヴ・マックイーンの鬼気迫る熱演と、ダスティン・ホフマン演じる偽札作りの天才ドガとの熱い友情は多くの人々の共感と感動を呼び大ヒットを記録した。
そして2019年、再びパピヨンが還ってくる――。
今回、解禁になった特別映像は、パピヨンとドガの出会いのシーン。虎視眈々と脱獄のチャンスを狙うパピヨンは、大金を溜めこんでいると噂される偽札づくりの天才ルイ・ドガに目を付ける。頭脳派の彼のボディガードとなり、脱獄資金を手に入れようとする。渦中のドガはパピヨンの視線に目もくれず、彼の脇を通り過ぎる。ドガからすれば、パピヨンはただのチンピラ同然なのだ。ぎすぎすした二人の関係が、どのように変化していくのか? ぜひ本編で確かめてもらいたい。
本作を手掛けたマイケル・ノアー監督は、昨年の東京国際映画祭のコンペティションに出品された『氷の季節』で来日。
見事、審査員特別賞、最優秀男優賞の2冠を手にしているデンマーク出身の俊英だ。
そして、解禁されたインタビューでは、「“パピヨン”の物語に引きつけられた理由はパピヨンとドガの間に生まれた絆や友情だった」と語るノアー監督が、今回のリメイクを撮り上げた理由と見所を余すことなく語っている。
絶望の淵に追いやられても、決して自由と希望を諦めない男たちの姿に日本は再び、胸を熱くする!
『パピヨン』マイケル・ノア―監督インタビュー
●映画を作ろうと思ったきっかけは?
「パピヨン」を撮ろうと思ったのは、昔読んだ「パピヨン」の小説を読み返したからだ。
アンリ・シャリエールの自伝小説でフランス領ギアナでの刑務所生活が書かれている。
以前 実話ではないけど舞台が刑務所の作品を撮った。だから知ってるジャンルだけど実話に基づいた物語を撮ることに魅力を感じた、だけど実際に映画を撮り始めて気づいたことがある
私が今作品に引きつけられた理由はパピヨンとドガの間に生まれた絆や友情だった。
だから物語の中で伝えたいと思ったんだ。精神は壊れやすくても、絆や友情はなかなか壊せないものだネタバレしたくないけど、この壊れにくいものが大切だと思う。
物語の核心で最も興味深い点だ。
●パピヨンについて
チャーリー・ハナムが主役のパピヨンを演じる。
彼は泥棒でありーー金庫破りの名人で自分本位な男だ。
最初は気にも留めない男だが、次第に引きつけられていく。
彼が自分を再発見する道のりや人生で重要なものを発見する過程が興味深い。ドガに出会い過酷な刑務所生活を経験し、新しい自分を見つける。
彼自身の変化が大好きな点で、映画の魅力だと思う、もし彼が好きになれなくても刑務所での苦痛を理解してほしい。
最後は彼を好意的に見てほしいけど、少なくとも共感できるといい。
●チャーリー・ハナムについて
チャーリーとはニューヨークで会い、48時間 費やしてお互いのことを学んだよ。
いつか仕事をしたいと思っていた役者だ。
だから確認したかったのは、うまく一緒に仕事ができるかどうかだった。
ジャングルで撮影する刑務所が舞台の映画だ
2人の兵士がお互いを信頼して戦えるか確認するのと同じだ。
結果は大成功だったと言える。
いつか仕事をしたい役者から、一緒にコーヒーを飲みたい役者になった。
チャーリーとは友達になり、一緒に苦労ができて光栄だ、映画のためだけでなく出会いに感謝してる。
●ラミ・マレックについて
一目ぼれだった。
役にもたらされるラミの繊細さや不明確で迷いがある雰囲気は、理想的だった。
そして内に秘められる彼の熱意もあり愛すべき人物だ。
ドガは、時に他人をイライラさせる人物なのでラミ持前の、愛情こもったおもしろさが必要だった。チャーリーがパピ役に貢献したように好ましくない人を、愛すべき役柄に変えさせた。
●撮影のハーゲン・ボグダンスキーについて
撮影監督はドイツ人のハーゲン・ボグダンスキーで、叙事詩のような雰囲気を作り出すことに成功した。
でも同時に実話に基づいた物語らしく、正確な映画を作りたいという、私の熱意も考慮してくれた。
とても困難だがやりがいのある仕事だ。
壮大な物語で叙事詩のようで実話という映画を実現するために皆が骨を折った、プロダクションデザインのトム・マイヤーや撮影監督が役者やエキストラのために本格的なセットを作り出した。
かなり本物に近い環境を提供して役者たち没入できるようにした。
●映画について
「パピヨン」は刑務所が舞台で、パピとドガが刑務所から脱獄を試みる作品だ。
でもパピが逃れたいのは刑務所だけではない
本当の自分と向き合いたくなくて、パピは自分からも刑務所からも逃げ続ける。
パピとドガに生まれた絆も重要だ。
自分たちについて再び学びながら危険な冒険を続けていく。逃げることで自由が手に入るとは限らない。映画を見たらどういう意味か分かると思う。
<マイケル・ノアー(監督):MICHAEL NOER (Director)>
2003年にデンマーク国立映画学校を卒業。自身の世代において、最も才能ある監督の一人としての地位を確立している。いくつかの短編とドキュメンタリーを監督後、トビアス・リンホルムと共同で監督・脚本を務めたデビュー作の、刑務所を舞台にした『R(原題)』(10)で国際的にブレイクする。同作はたちまち映画祭の人気者となり、国際的に数々の栄誉に輝いた。ノアーとリンホルムは、同作でノルディスク・フィルム賞とカール・テオドア・ドライヤー賞を受賞した。次の作品、コペンハーゲンのギャングを描いたドラマ『Northwest(原題)』(13)でも国際的な注目を大いに浴びた。3作目の長編『Key House Mirror(英題)』(15)では熟年の恋人たちを描き、ノアーの多様性を示した。最新作にデンマーク映画『Nelly(原題)』が控えており、2019年1月のプレミアを予定している。
特別映像では、
パピヨンとドガの出会いのシーン。
ハナムの筋肉がほれぼれする完璧な肉体美。
ラミの細マッチョぶりが堪能できます。
映画『パピヨン』
パピ&ドガ出会いシーン特別映像
<STORY>
1931年、パリ。「狂乱の時代」の終焉。胸に蝶の刺青を入れていることから “パピヨン”と呼ばれた男は、無実の罪で終身刑を言い渡され、フランス領・南米ギアナの悪魔島に送られる。周囲を海に囲まれたこの島は脱出不可能な場所として知られ、囚人達は人権をはく奪され過酷な強制労働を科せられていた。絶望と死が支配する場所で自由と希望を求めて足掻くパピヨンは、志を同じくする紙幣偽造の天才ドガと出会い、やがて二人は奇妙な友情で結ばれてゆく…。
監督:マイケル・ノアー
脚本:アーロン・グジコウスキ『プリズナーズ』
出演:チャーリー・ハナム『パシフィック・リム』『キング・アーサー』/ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』トミー・フラナガン『エイリアンVSプレデター』/イヴ・ヒューソン『ブリッジ・オブ・スパイ』
2017年 /アメリカ /英語・スペイン / 133分 /シネスコ / DCP /カラー / 5.1ch /原題:Papillon
/G /日本語字幕:松浦美奈
配給:トランスフォーマー
提供:トランスフォーマー+シネマライズ
原作『パピヨン』河出書房新社より発売中
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