『ビタミンF』『とんび』『その日のまえに』『流星ワゴン』など多数の著書が映像化される、ベストセラー作家・重松 清。
教師と生徒の関係を描き続けてきた著者が、“特に教師濃度の高い作品集”と語る、短編集『せんせい。』所収「泣くな赤鬼」待望の映画化!6月14日(金)全国劇場公開となります!

この度、公開に先駆けまして、完成披露試写会が開催されました。

その高校教師は、陽に焼けた赤い顔と、鬼の熱血指導から“赤鬼先生”と呼ばれていた。甲子園出場を目指し、強豪チームを率いた黄金の時代から10年の月日が流れ、野球への情熱が衰えかけていたある日、かつての教え子・斎藤(愛称:ゴルゴ)と再会する。野球の素質を持ちながらも、挫折して高校を中退した生徒だった。しかし、立派な大人に成長したゴルゴは、病に侵され、命の期限が迫っていた。厳しさでしか教え子に向き合えなかったあの頃の後悔。赤鬼先生は、ゴルゴのために最後に何ができるのか―。

主人公“赤鬼先生”こと小渕隆を演じるのは、『とんび』に続く重松 清作品となる堤 真一。
教え子・ゴルゴこと斎藤智之役に柳楽優弥。
ゴルゴを献身的に支える妻・雪乃役に川栄李奈。
さらに、麻生祐未、キムラ緑子、竜星 涼ら豪華キャストが集結。
監督は、『キセキ-あの日のソビト-』で大ヒットを打ち出した、兼重 淳。

そんな本作公開に先駆け、完成披露試写会が5月21日(火)に新宿バルト9にて開催されました。
上映前の舞台挨拶には主演の堤真一はじめ、柳楽優弥、川栄李奈、竜星涼と豪華キャスト、そして本作のメガホンをとった兼重淳監督が駆けつけました。
「高校教師と生徒の絆」を描いた本作に因み、キャスト陣の高校時代にクローズアップし、”赤鬼先生”演じる堤真一やその他キャスト陣からの特別講義で、会場は大きな盛り上がりを見せました。

堤さんは映画のお披露目を迎え、「いくつもの映画に出ているけれど、自分が出ている映画で泣いたのは初めて」と笑顔で答え「監督の丁寧な愛情が詰まった作品です。やってよかった」と振り返りました。
また川栄さん・竜星さんも完成した映画を観て号泣したそうで、「(堤さんの演じる赤鬼をみて)こんな先生ほしかった」と竜星さんは答えました。

堤さんとの共演について聞かれた柳楽さんは、赤鬼とゴルゴの関係を「先生と教師」と間違え、「すみません!今日舞台の休演日で頭が回ってなくて…」と会場の笑いを誘う場面も。
また「原作も人気な作品ですし、病と闘っていく役というのはやったことのないキャラクターだったので、しっかり挑みたいと思ってやりました」とゴルゴを演じる上での思いを語ってくれました。

画像1: ©2019「泣くな赤鬼」製作委員会

©2019「泣くな赤鬼」製作委員会

イベントでは本作にちなみ、赤鬼先生の特別講義を開校!

現役中高生から、事前にゲストの皆様へ質問を募集し、若者のリアルな悩み事の解決策を、ご登壇の皆様へ伺いました。

〈部活でキャプテンになりましたが、これからの県大会にむけてどうやってチームをまとめたらよいのかわかりません。プレッシャーに打ち勝つにはどうしたらいいですか?(高校2年生・男子)〉という質問に対し、
堤さんは「まとめる!と思いすぎるのは良くないので、ある意味プレッシャーを“楽しむ”ようにしていったらいいんじゃないかな」と回答。
また竜星さんは「一層のことまとめないってのは?同じ方向を向いていればOKという」と答えましたが、一方で柳楽さんは堤さんの言った言葉をそのまま採用し、「休演日なので」と答え、堤さんに「しらねーよ!(笑)」とつっこまれる一幕も。
中学の時、副キャプテンを務めたことがある川栄さんは「とりあえず声を出しておけば大丈夫!」とアドバイス。
また本作の“キャプテン”とも言える兼重監督が「迷ったら楽しそうな方に行くといい」とまとめました。

さらに〈次の将来やりたいことが見つかりません。どうすればいいですか?皆さんはやりたいことどうやって見つけましたか?(高校2年生・女子)〉という質問には、柳楽さんから答えてもらうはずだったが、「難易度高めですね…。あの、堤さんから…(笑)」と。
すかさず堤さんが「本当に脳みそ、休んでるな!」と言われ会場は大爆笑。
「本当にやりたいことを持っている人は少ないと思うんですよ。大半の人が何をやりたいとか、やるべきことを分かっている人はいないから、人生に身をゆだねる。ただその時その時真剣に考える。それだけ。無理に見つけることも必要もないし、やるべきことをもっていないことも悪いことではないですから」と、まさに赤鬼先生らしく熱いアドバイスをくれました。

特別講義は終始笑いにつつまれあっという間に時間となり、舞台挨拶の最後に堤さんは改めてこの映画について「去年の暑い夏、たくさんのスタッフと共演者と作り上げた作品です。今日登壇していない若い俳優たちの情熱も感じることが出来ると思いますので、映画を本当に楽しんでください」と語りました。

また監督からは「去年台風が3つも上陸して、スケジュールが心配だったこともあったけれど、皆さんのおかげで順調に撮れました。いい作品が撮れたと思っています。観終わった後に、家族のこと・教えてくださった先生のことを思い出すような映画になっていればいいなと思います」と話し、会場は温かい拍手に包まれました。

画像2: ©2019「泣くな赤鬼」製作委員会

©2019「泣くな赤鬼」製作委員会

『泣くな赤鬼』本予告

画像: 重松 清原作-堤 真一、柳楽優弥、川栄李奈『泣くな赤鬼』本予告 youtu.be

重松 清原作-堤 真一、柳楽優弥、川栄李奈『泣くな赤鬼』本予告

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【STORY】
城南工業野球部監督・小渕隆(堤 真一)。陽に焼けた赤い顔と、鬼のような熱血指導で“赤鬼先生”と呼ばれていた。その厳しさで、甲子園出場一歩手前までいきながらも、夢叶わぬまま、10年の月日が流れた。今では、野球への情熱は随分と衰え、身体のあちこちにガタもきている50代の疲れた中年になっていた。ある日、診察を受けた病院でかつての教え子、斎藤智之<愛称:ゴルゴ>(柳楽優弥)と偶然再会する。ゴルゴは非凡な野球センスがありながら、堪え性のない性格ゆえに努力もせず、途中で挫折し、高校を中退した生徒である。今では、20代半ばを越え、妻・雪乃(川栄李奈)と息子・集と幸せな家庭を築く立派な大人に成長していた。そのゴルゴが末期がんで余命半年であることを知らされる。あの時なぜもっと言葉をかけてやらなかったのか、厳しさでしか教え子に向き合えなかったあの頃の後悔。「俺は、わかったつもりで全然わかってなかった―。」命の期限が刻々と迫るゴルゴの願い、それは「俺、また野球やりたいな。」 赤鬼先生は、ゴルゴのために最後に何ができるのか―。

堤 真一 / 柳楽優弥

川栄李奈  竜星 涼  キムラ緑子  麻生祐未

原作:重松 清 『せんせい。』所収 「泣くな赤鬼」(新潮文庫刊)

監督:兼重 淳
脚本:上平 満 兼重 淳

主題歌: 竹原ピストル「おーい!おーい!!」(ビクターエンタテインメント)

配給:KADOKAWA
制作プロダクション:松竹撮影所 
©2019「泣くな赤鬼」製作委員会

映画『泣くな赤鬼』は6月14日(金)、全国ロードショー

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