2019 年4 月30 日~5 月4 日までイタリア・ウディネで開催されていた第21 回ウディネ・ファーイースースト映画祭にて、アップリンク渋谷にて8 月公開の映画『メランコリック』が新人監督に贈られるホワイトマルベリー賞を獲得しました。
映画『メランコリック』は、名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦が、たまたま訪れた銭湯でバイトを始めるが、その銭湯は閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知り…。ひょんなことから人生が動きだしてしまう人間模様を変幻自在な展開とストーリーで描いた、巻き込まれ型サスペンス・コメディ。
上映は現地時間4 月27 日に行われ、観客からも「高学歴でも生きづらいというのは、イタリアでも同じで考えさせられた」、「テーマがすごい力強かった!」、「主人公のキャラがとにかく魅力的、「こんな映画初めて!」など賞賛の声が寄せられた。
毎年イタリア・ウディネで行われる東アジアの映画と東南アジアの映画に特化した、ウディネ・ファーイースースト映画祭で、今年は日本から武内英樹監督『飛んで埼玉』をはじめ、山下敦弘監督『ハード・コア』、白石和彌監『止められるか、俺たちを』など11 作品がノミネート。
昨年は、日本でヒットする前の『カメラを止めるな!』が上映され、観客賞第2 位を獲得したことでも注目された。今年の観客賞第1 位は『Still Human』オリバー・チャン監督(香港)、第2 位『Dying to survive』ウェン・ムーイエ監督(中国)、第3 位は『Extreme Job 』イ・ビョンホン 監督(韓国)。ブラックドラゴン賞は観客賞に続いて『Still Human』。マイムービーアワード賞は『翔んで埼玉 』武内英樹監督(日本)が受賞した。
映画『メランコリック』は、昨年の第 31 回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で監督賞を受賞し、続いての快挙となる。
田中征爾監督「人生での初めての映画祭は東京国際映画祭で、人生で初めての海外での映画祭が今回のウディネ・ファーイースースト映画祭で、そのどちらでも監督賞と新人監督賞をいただきまして、とてもうれしい気持ちでいっぱいです」とコメント。
プロデユーサー・主演の皆川暢二さん 「表彰式には出られなかったのですが、現地にいる日本人スタッフの方から深夜にメールが届き、最初はあまり実感がなかったのですが、少し時間がたち、SNS などでの反応を見て賞を獲ったことを実感しています。純粋にとてもうれしいです」と喜びを語った。
変幻自在な展開とサプライズ満載のストーリー『メランコリック』
日々を憂鬱と感じるすべての人に送る、巻き込まれ型サスペンス・コメディの誕生
第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門では、ひょんなことから人生が大きく動き出してしまう登場人物たちの人間模様を、ドラマ、サスペンス、コメディ、ホラー、恋愛など様々なジャンルを盛り込みながら、一級の青春エンターテイメント作品に仕立て上げたその手腕が絶賛され、田中征爾監督に監督賞が贈られた。受賞の話題と共に、映画の変幻自在なストーリー展開に心を揺さぶられた観客からは多くの反響が寄せられた。
本作は主人公・和彦を演じた俳優の皆川暢二の呼びかけにより、アメリカで映画制作を学んだあとIT業界でサラリーマンをしていた田中征爾と、俳優の傍らタクティカル・アーツ・ディレクターとしても活躍する磯崎義知という同い年3人で立ち上げた映画製作ユニットOne Goose( ワングース )による映画製作第一弾作品である。
彗星のごとく現れた才能が日本映画界に新たな旋風を巻き起こす。
[STORY]
バイトを始めた銭湯は、深夜に風呂場で人を殺していた――!?
名門大学を卒業後、うだつの上がらぬ生活を送っていた主人公・和彦。ある夜たまたま訪れた銭湯で高校の同級生・百合と出会ったのをきっかけに、その銭湯で働くこととなる。そして和彦は、その銭湯が閉店後の深夜、風呂場を「人を殺す場所」として貸し出していることを知る。そして同僚の松本は殺し屋であることが明らかになり…。
監督・脚本・編集:田中征爾
出演:皆川暢二、磯崎義知、吉田芽吹、羽田真 、矢田政伸 、浜谷康幸、ステファニー・アリエン、大久保裕太、山下ケイジ、新海ひろ子、蒲池貴範 他
撮影:髙橋亮 助監督:蒲池貴範 録音:宋晋瑞、でまちさき、衛藤なな
特殊メイク:新田目珠里麻
TA ディレクター:磯崎義知 キャスティング協力:EIJI LEON LEE
チラシ撮影:タカハシアキラ
製作:OneGoose 製作補助:羽賀奈美、林彬、汐谷恭一
プロデューサー:皆川暢二
宣伝:近藤吉孝(One Goose) チラシデザイン:五十嵐明奈
後援:VーNECK、松の湯
宣伝協力:アップリンク
配給:アップリンク、神宮前プロデュース、One Goose
(2018 年/カラー/日本/DCP/シネスコ/114 分)