アルゼンチン出身でフランスの映画監督ネリー・カプランのレトロスペクティヴ上映がニュイーヨークのクワッドシネマで4月12日よりスタートしました。(25日まで)
彼女の作品は今まで日本では、良き協力者であったアペル・ガンス監督の最高傑作『ナポレオン』(1926)の貴重な記録フィルムから彼女が再構成したドキュメンタリー作『ナポレオン生誕』(1983)と、劇映画では唯一『シビルの部屋』(1976)だけが紹介されているだけで、そのほかの作品はほとんど知られていません。
今回は、彼女の再評価につながる1969年製作の『A Very Curious Girl (La Fiancée du pirate)』を公開50周年として2Kでリストアで米国初演され、そのシュールでポップな世界が明らかになります。
今作は、「A Very Curious Girl(好奇心の強い女)」というタイトルどおり、奔放な女性像を描き、その当時もほとんど劇場ではかからず、彼女自身が検閲と戦い18+として上映された作品で、今新たにその独創的な表現に「 50年後、驚くほど新鮮なまま。」とニューヨークタイムズでも絶賛されています。
そのほか、ドキュメンタリー作品では『ナポレオン生誕』やギュスターヴ・モローやアンドレ・マッソンなどの画家についてのドキュメンタリーなど合わせて4本を特集。
劇映画では、『A Very Curious Girl (La Fiancée du pirate)』、『シビルの部屋』ほか三本が上映されます。
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