第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品、中国の名匠ジャ・ジャンクー監督最新作「アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト」が邦題『帰れない二人』に決定し、2019年秋にBunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館にて公開されることとなりました。
『帰れない二人』はジャ・ジャンクー監督のカンヌ出品5作目の作品。
カンヌ上映時には「皮肉と華麗さに加え、密かにロマンチックなフィルム・ノワール。ジャ・ジャンクーは中国の偉大な映画作家だ」(テレラマ)、「中国の下層社会を背景に複雑に絡み合うロマンチックな悲劇」(ガーディアン)など、熱狂的に海外メディアに迎えられた。
主人公チャオを演じるのはジャ・ジャンクー監督のミューズ、チャオ・タオ。
本作の演技でシカゴ国際映画祭とアジア太平洋スクリーン・アワードで女優賞を獲得した。
チャオの恋人ビンには『薄氷の殺人』(15)で第64回ベルリン国際映画祭男優賞を受賞したリャオ・ファン。チャオとビン、一組の女と男が辿る2001年から2018年の18年間を、変わりゆく中国を背景に丁寧に紡ぎだした。
【ストーリー】
山西省大同。チャオは裏社会で生きる男ビンの恋人。ある日、敵対する組織に襲われたビンを助けるために、チャオは銃を発砲する。5年後、刑期を終え釈放されたチャオは、ビンを探し長江を訪れる。しかし、かつてのビンの姿はそこにはなかった――。
監督・脚本:ジャ・ジャンクー(『罪の手ざわり』『山河ノスタルジア』)
出演:チャオ・タオ、リャオ・ファン、ディアオ・イーナン、フォン・シャオガン
2018年/135分/中国=フランス/原題:江湖儿女/英題:Ash is Purest White
配給:ビターズ・エンド